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癌になりました、ガーン!ゆるだら闘病生活 1

新型コロナ感染により、大腸内視鏡検査が受けられなかった私。
 それから限界を感じていたパートの仕事を辞めた。
 体調が元に戻ったら新しい職場を探そう、だが半月位はゆっくり養生しよう。
 そんな風に考えていた。
 そして、かかりつけの病院の受診予約が飛んだので、処方されている薬が切れそうだった為受診。
 たまたま主治医の予約が取れて、再度内視鏡の予約を取って下さった。
 今度は12月半ば。
 我が家から少し離れていて交通の不便なところにある病院で検査する。
 
 そしてその日は来た。まあ、来ますね。時間は一方向に流れてますからね。
 内視鏡検査イヤイヤでここまで来てしまった私だが、流石に少々の危機感は感じるようになっていた。
 新型コロナ感染以降、わずか一か月の間に明らかに症状が進んでいたからである。
 出すもの出してああ、スッキリ!という爽快感を全く感じなくなったし、出血は毎回のようにあるし、回数が増えすぎて一日十数回以上トイレに駆け込むように。
 これは覚悟を決めなければならぬ。

 そして私は下剤を飲んだ。朝から2リットル。これをちびちびと分けて飲むという。味はまあおいしくはないけれど、飲めない!というほどまずくはない。
 これを飲み続けると、排便がだんだんキレイになり、最後には澄んだ液状になるらしい。
 要するに、長い長い腸のお掃除をするお薬なのである。
 そして私は、自分の腸の長さと中身の多さを痛感させられた。
 一向に、プリントで指示されたようなキレイに澄んだ状態にならぬ。
 そして何回トイレに行かされるのか。もうお尻の穴も痛くて限界。

 そうこうしている内に、病院へ向かう時間が近づいてきた。
 念のため私は最終兵器を準備しておいた。
 神オムツ。
 間違えた、紙オムツ。
 だがしかし、神様のようにありがたいものなのである。
 万一、下剤の作用で液状の便がもれてもしっかり受け止めてくれるだろう。
 ありがとう、紙オムツを開発してくれた研究者の方々よ!
 寝たきりの兄に使い始めた時、母と共に紙オムツの便利さに感動したのだが、開発者の方々への感謝を忘れていたな。
 あの時、洗濯物が激減したことを我々は忘れません。

 さて、大腸内視鏡検査を受けるべく検査室に向かった私を、それは優しい看護師さんが迎えて下さった。
 顛末は次回。

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