☖四間飛車（パックマンで筋違い角&鬼殺し対策）
前書き
※随時更新中
本記事では、私用の後手番の四間飛車の手筋をメモしています。
ShogiGUIと定跡書から検討した、私用の手筋となります。
対象レベル：将棋ウォーズの５級～３級
補足：盤面を見やすくするために、先後を反転させています。
パックマンで筋違い角を拒否
本来は筋違い角を指されると四間飛車ができない
（第１図までの指し手）
☗７六歩 → ☖３四歩 → ☗２二角成 → ☖同 銀
→☗４五角 → ☖５二金右
（解説）
相手の☗４五角は、次に☗３四角で歩を取る狙いと、☗６三角成の馬作りを狙っています。馬を作らせるわけにはいかないため、こちらは☖５二金右で６三地点を守るわけですが、飛車の道がふさがってしまいます。これでは四間飛車に構えることができません。
相手の筋違い角に、主導権を握られてしまった状態です。
パックマンで筋違い角を拒否する
（第２図までの指し手）
☗７六歩 → ☖４四歩
（解説）
☖４四歩で応じます。パックマンと呼ばれる奇襲の出だしです。
相手が穏やかな将棋を求めている場合は、この歩を無視して定跡どおりに構えてくるはずなので、通常の将棋の流れになるため問題なく四間飛車に移行できます。
相手が歩に食らいついてきた場合は、☖４四歩→☗同角→☖４二飛でパックマンの流れになります。筋違い角で主導権を握る予定だった相手は、ここで予定が狂い、主導権がこちらに移ります。
パックマンで鬼殺し対策
パックマンで角交換を拒否
（第３図までの指し手）
☗７六歩 → ☖４四歩 → ☗７五歩 → ☖４二飛 → ☗７八飛
→☖３四歩
（解説）
角交換を拒否したい場合は、☖４二飛と飛車を振った後に、☖３四歩でノーマル四間飛車に構えます。
順番を逆にして☖３四歩を先に指すと、第４図のように素直に☗７四歩→☖同歩と指した場合に☗５五角と指されてしまい、四間飛車に移行するまでの手順が複雑化します。
鬼殺し対策
（第５図までの指し手）
☗７四歩 → ☖同 歩 → ☗同 飛 →☖８二銀 → ☗７六飛
→☖６二玉 → ☗７三桂 → ☖５二金左→☗６五桂 → ☖６四歩
→☗５五角 → ☖６三金
（解説）
☖８二銀：相手の飛車先である７筋が空洞になっており、一見不安になりますが問題ありません。相手は龍に成ることができません。
☖６二玉：居玉を避けつつ、相手の☗６五桂からの☗５三桂＆☗７三桂を受けています。この☖６二玉の利きにより、後に☖７二金と防御陣形を整えることが可能になります。
☖６四歩：相手の桂馬を取る狙いと同時に、相手の☗５五角から７三地点への角道を邪魔することが目的です。この歩は何もしないと角に取られてしまうため、☖５二金左→☖６三金と金駒を増援に送って紐付けする必要があります。
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