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新たな物語(ゆめ)の始発駅【後編】

ベロブルグの真実を知ったものの、まだ核心を得ていない一行は、ランドゥー姉弟を頼ってベロブルグの地上へ戻ることに。
例に漏れず行方をくらましたサンポを無視して、セーバルの元へ向かう。

個人的にはジェパードさんにも会いたいが、いかんせん彼はシルバーメインのお偉いさんだし、指名手配された身分で友達面して堂々と会いに行けるわけもない。え〜ん……(߹𖥦߹)

からくり工房でセーバルに事情を話し、ブローニャからの手紙を渡す。
セーバルはカカリアのことをよく知っているようで、彼女が確固たる証拠を示さない限り、主人公たちを信用すると言ってくれる。

かつて健創者として星核の研究をしていたセーバルだが、触れてはならない真実に近づいたゆえか、カカリアによって研究も職も追われてしまったそうだ。

二人は親友だったらしい……

元研究者だからこそ、星核の位置もおおよそわかると言って同行してくれる頼もしいセーバルお姉ちゃん。
しかし、なんとそのタイミングで弟のジェパードが訪ねてくるではないか!?!?
嬉しいし会いたいけど今は隠れるしかない〜〜え〜んえ〜ん(߹𖥦߹)

ジェ、ジェーちゃん!?!!?!?、??!?。、

ジェパードさんの武器はセーバルさんが作ったとして調整はまあお姉さんがするのはわかるけどシルバーメインの前線にいる軍のお偉いさんだから寮とかに住んでるのかなと思ってたけどもしかしてお姉ちゃんとこで同居してる!?!? じゃなくてもジェパードさんが盛大に枯らした趣味のお花がお姉ちゃん家にあるってことはこれはかなり頻繁に会いにきてる感じ!?!?水筒も忘れてるし!?!?こんな淡々と会話してるけど実はめっちゃ仲が良い!?!?えっ待って推せる待ってランドゥー姉弟良すぎるんだけど待って(ここまで一息)ゼーハーゼーハー いったん落ち着こう私。

訝しがるジェパードを何とか凌いで、一行は星核の場所を目指す。
シルバーメインの禁区を抜け、さらにその向こうに広がる裂界を抜けないといけないらしい。

セーバルの機転で禁区への侵入には成功するが、旧知のダン護衛隊長には嘘がバレてしまう。
強行突破するも警報を鳴らされてしまい、やはり───まあ、会っちゃうよねぇ、ジェーちゃん…………。

ジェパードは大守護者であるカカリアの判断に従っている。それはシルバーメインとして当然だし、正しい。
彼からしてみれば、実の姉が指名手配犯を手引きして禁区に不法侵入し、シルバーメインたち仲間をボコり、大守護者の通達を無視して星核に近づこうとしてるのだから、まあ、何してんねんふざけるなよと思うのも無理はないのかもしれない。

でも、会ったばかりの主人公たちを信じられないのはいいとして、実の姉がそんなリスクを冒してまでやろうとしていることなのだから、ちょっとは信用してほしいよ。家族なんだからさ……。

結局、ベロブルグの「存護」を重んじるからこそ譲らないジェパードさんと、戦うことになってしまう。つらい。

頑なに命令を守り立ち塞がるジェパードと
カカリアを出し抜くため強硬手段をとるセーバル
どちらが正しいかではなく、守りたいものは同じはず

戦闘には主人公たちが勝利するが、絶対に膝を折らないジェパード。
うう……ジェーちゃん本当に打たれ強くて意志が強くて心が強くて存護を体現しててめちゃくちゃ好き……だいすき……泣きそう。

「ベロブルグを守りたいのはみんな同じ」───ブローニャの手紙を読み、全てをすんなりとは飲み込めないけれど道を譲ってくれるジェパードさん。
信じてたことが嘘かもしれなくて、何が本当なのか、真のベロブルグの敵は誰なのか、躊躇いや戸惑いで頭の中ぐちゃぐちゃだろうに、それでも誠実に受け止めてくれるジェパードさんほんまにほんまにすき……。ここの感情追いつかない様子とか、お礼を言うと戸惑った感じとか、それでも真摯な態度とかがもうほんまに……好きしか……ない……。

しかもこのあと、ボロボロなのに裂界へ向かう主人公たちの時間稼ぎまでしてくれる。どんだけなのよ。格好良すぎるよ。好きです……。

ここの会話ほんまに好き

禁区の前線は苛烈を極める。連戦の上、武器も本調子じゃないジェパードはふらふら。
研究者として星核を一目見たかったけれど、ランドゥー家の者として、このまま彼らを放って置けないと言い放つセーバルの格好良さったら。

セーバルを残し、四人は裂界の深部へ飛び込んでいく。

ブローニャとカカリアの残影を追って、北部の果てでついに二人を見つける。
カカリアはブローニャにすべての真実を話し、彼女の意思を尊重すると言う。
……本当に、人を愛してはいるのに、どうしてこの人はいつもこうなってしまうんだろう。

カカリアは「存護」を諦め、この世界ベロブルグを捨て、新しい世界を望んでいる。

しかし、ブローニャは「存護」を選んだ。
二人は決別し、カカリアは星核の力によって新たな姿と力を得る。

戦いの中、主人公はカカリアの槍で貫かれてしまう。
宇宙空間のような場所で目を覚ますと、そこには守護者の意志がいた。

代々引き継がれてきた「存護」だったが、星核の影響で故郷は摩耗していくばかり、世代が変わっても絶望しか残せず、ついにカカリアは「存護」を放棄した。
遅かれ早かれこうなっていたと嘆く意志に、主人公は告げる。
「揺らがない人は、きっといる」。

そして、主人公は、琥珀の光───
「存護」の剣を引き抜く。

この絵が本当に本当に本当に好き。
みんながいる……

カカリアと決着がつき、星核も姫子たちが無事封印してくれる。
下層部のナターシャやオレグ、スヴァローグやクラーラにも事の次第を報告し、ようやく、上と下を隔てていたものがなくなる時がきた。

二人の約束
並んで歩いていく二人が尊くて泣きそう
下層部の子供達は、初めて空を知る

そして、ブローニャは選択する。
カカリアはベロブルグを「存護」するために犠牲になった───そう偽りを語り、真実を隠すことを。

大守護者を引き継ぎ、ベロブルグの民に向けて
スピーチするブローニャ
言葉は偽りでも、その心に嘘はない

私もなのと同じで嘘は好きじゃない。だけど、ゼーレの言うこともわかる。
ベロブルグには、たとえそれが偽りだったとしても、希望が必要なんだろう。

(ブローニャちゃんのスピーチお迎えに来てくれるジェーちゃん、ちゃんと謝ってくれるのほんまに好き……。君は間違ってなかったしお姉ちゃんのことは信じて欲しかったけど主人公たちは出会って間もない部外者なんだから信用できなくて当然だよでも謝ってくれる誠実さが好き!!!!)

戦いは終わったが、ベロブルグはこれからだ。
長く根付いた寒波も裂界もすぐに消え去ることはない。

それでも、「存護」の意志を受け継ぐ若き者たちが前を向いて歩いていくのだろう。

列車組の開拓の旅も、これにて終幕だ。

すぐいなくなる丹恒に嘆くなのか。
姫子さんの台詞通りだと思うんよ……
いつも一緒にいるのが仲間というわけじゃない


……で、この不穏な男はいったい何を隠しているんだか。

「あなた」って何!?
もしかして君「こっち側」の人間なの!?


ヤリーロ-Ⅵの冒険物語は、いったんここまで。
実に多幸感に満たされる良い物語だった。

ヴェルトや姫子を始め、ブローニャやゼーレ、カカリアやナターシャなど崩壊シリーズをプレイしている者には二重の意味で楽しいストーリーだった。
単純にゲームとしてのクオリティも非常に高く、最初は「ターン制バトルかあ……作業にならないといいけど」と思っていた固定観念もいい意味でぶっ壊してくれた。めっちゃたのしい。
CGも物凄く綺麗で、髪の透け感から、ちゃんと日本語のボイスに合わせて口が動く細やかさまで、感嘆の連続だった。さすがみほよすぎる。

すべてが、もう、揃っているとしか言えない。
これで沼に落ちないなんてことあり得るのか? 原神の時にも思ったが、令和の世ともなるととんでもないゲームが生み出されるんだね。

始発駅を発って、次なる駅はどこなのか。
星穹列車の次の行先が気になって仕方がない。

ゆっくり読んでいくはずが、気づけば一気に遊んでしまった。充足感でいっぱいのはずなのに、もう次のストーリーに勇足になっていて理性が手綱を引っ張っている。

私のガチャぶん回し案件は、次の星───羅浮に入ってからになるのだけれど、この時すでに沼にどっぷり浸かっていたので予定調和だったのだろう。

物語は、次の停留駅へ続く───。


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