ランドゥー姉弟
家族やきょうだいが大好きである。
仲間も大好きだし、家族みたいな仲間も大好きだし、そして、(血縁に関わらず)家族やきょうだいも最高にいい。原神でも神里家オタクになるくらいには好きだ。
ランドゥーについても、最初はジェパードさん推しから始まって、ランドゥー姉弟に惹かれていった。追い打ちをかけるように同行クエストを読んで、見事に沼に落ちた。なんて罪深い姉弟なんだ。
そんな二人が星穹列車に来てくれるまでのお話を、オタクの主観を盛大に交えて振り返っていこうと思う。
※同行クエストの内容を含みます。ネタバレ注意※
同行クエストが何なのかよくわからないまま、セーバルから届いたメッセージに従ってゲーテホテルへ向かう。
ゲーテホテルで優雅にアフタヌーンティーと洒落込むが、セーバルには話したいことがある模様。
どうやら彼女は、星穹列車の乗客になりたいらしい。
勝手に決められないと一旦セーバルと別れ、姫子たちに確認を取ってから、再びからくり工房にいるセーバルに会いに行くと、先客と会話の最中。弟のジェパードだ。
新たに大守護者となったブローニャが、セーバルに直接会いたいと言ってるらしい。
セーバルは元研究者で機械工学にも精通している。技術研究の仕事に就いて、ベロブルグの力になって欲しいとブローニャは考えているようだ。
本編でのセーバルの活躍を見れば、確かに彼女の知恵と技術は多くの貢献をもたらすだろう。(ちなみにセーバルは博士号をとるほどの秀才である)
しかし、セーバル本人はあまり気が進まなさそうだ。
ジェパードの説得もあり、ブローニャの招喚に応え、クリフォト城に向かうセーバル。
ジェパードはどうにも気になるようで、一緒に様子を見に行くことに。
めちゃくちゃ心配するジェーちゃん。かわいい。セーバルさんが星穹列車に乗ると聞かされて、いろいろ思うところがある模様。
彼女がカカリアのことを吹っ切れていないことも察しているし、姉がベロブルグを発ってしまうことに淋しさも感じていて、ブローニャと喧嘩しないか不安もあるよう。(セーバルさんの血の気の多さって、もしかして私の予想以上なのかもしれん……)
セーバルと対面したブローニャは、彼女の意思を聞き、彼女の選択を尊重してくれる。
そして、カカリアの遺品としてセーバルにとあるものを見せる。
それはかつて、セーバルとカカリア、ふたりの親友が共有していたギターだった。
帰宅後、からくり工房でセーバルの荷造りを手伝うことになる主人公とジェパード。
セーバルはギターの思い出を話してくれる。
このギターは、カカリアからセーバルへの誕生日プレゼント。
セーバルが図面を書き、カカリアが形にしたものだそうだ。
士官学校時代、親友だったセーバルとカカリア。
二人は専攻も違っていたし、カカリアはロックに興味などなかったはずだが、毎日一緒に過ごすうちに興味を持つようになっていったらしい。
それほど二人は、たくさんの時間とものを共有していたのだろう。
「いつかギターを返しにきて、仲直りできると期待していた」
でも……現実はほろ苦いものだった。
カカリアが大守護者になり、セーバルを追放したのは本編でも語られた通り。
そして、仲直りどころか交わす言葉もなく、カカリアは己の信念を貫きこの世を去った。
もはや謝罪も和解も決別も、ない。
ジェパードは「ベロブルグを去る前に、任務に同行して欲しい」とセーバルに依頼する。
ボルダータウンで地炎のボスと会う任務だ。
ナターシャの診療所で、ナターシャとオレグと再会する。
ナターシャたちは、いまさら地炎を懐柔して下層部を掌握するつもりかと手厳しい言葉をジェパードにかける。
ジェパードはそれに対し、下層部の安定の維持に協力し、一致団結して安定したベロブルグ再建したいと述べる。
ジェパードの誠実な言葉をナターシャもオレグも信用し、対話は無事、穏やかに終わる。
ところが、その時。裂界のモンスターが大鉱区に現れたと騒ぎが起こる。
逃げ遅れた人々が大鉱区に取り残されており、事態は火急。ジェパードの迅速な指揮で、捜索と救助はシルバーメインが、防衛と後方の安全確保は地炎が担うことになり、三人は大鉱区の現場へと向かう。
この緊急事態において、最高指揮官であるジェパードだが、「必ず皆を救出する」と約束したからと言って自分も前線へ出張ると言う。
命をかけて戦場に出るジェパードの姿を見て、セーバルは自分の中に違和感を覚える。
ベロブルグの災いは去ったが、今もなお戦いは続いている。ジェパードはシルバーメインとして日々人々を守るために己の身を盾とし、地炎や仲間たちと共にベロブルグの未来のため奔走している。
しかし、自分はそんなベロブルグから去ろうと───逃げようとしている。
逃げ遅れた人々を全員救出したあと、奇妙な人型の敵と遭遇する。
まるで意志があるかのように何かをぶつぶつと呟いているが……裂界には、昔日の守護者の意志が凝固した残響が現れることがあるらしい。
セーバルはカカリアの影にひどく取り乱し、声を荒げて敵に話しかけるが、それは過去の幻影に過ぎないとジェパードに諭される。
……まあ、セーバルさんがこんなにもセンシティブになるのもわかる。
毎日一緒にいた大親友が、大守護者になった途端、自分の研究も仕事も取り上げてきて、絶交したまま何の言葉もなく逝ってしまったのだから。
何故こんなことをしたんだと問いただすことも、仲直りすることも、罵って怒りをぶつけることさえ、もうできない。
自分の中で、決別も整理もできていないまま、ここまできたのだろう。
「それでもまだ過去と向き合えないなら───代わりに戦おう」と言ってくれるジェパード。(めちゃくちゃ格好良い)
セーバルが心から星穹列車に乗りたいと望んでいるならともかく、逃げるためにそれを選ぼうとしていることに、ジェパードは最初から気づいていたんだろう。
セーバルはジェパードの発破に奮い立ち、過去と向き合うため、そして精算するために、ともに幻影に立ち向かう。
最後に幻影が言い残した言葉をセーバルさんに問われるのだが、……本当のことを伝える勇気がなくごまかしてしまった。
たぶん本当のことを伝えても、もう彼女は大丈夫だと思うのだが、私のメンタルが耐えられなかった。かといって嘘もつけないし……。
カカリアはセーバルさんのいう通り、決めた道を選べば二度と振り向かない人だったんだろう。
彼女は存護を捨てると決めた時に、いろんなものを同時に捨て去ったのかもしれない。そして捨てたそれらを見返すことは、二度となかった。
とうに二人の道は分たれてしまっていたんだろう。二度と交わらないほど、遠く。
事態は無事に収拾し、三人は診療所に戻る。
さきほど助けた姉弟と会話し、弟を必死に守ろうとする姉と、まだ幼く何の力もない弟に、ジェパードは「家族を守れるようになるんだ。たとえ誰も助けてくれなかったとしても、君たちは互いに心を開くことができる」と伝える。
その言葉の意味は、すぐ隣で彼の言葉を聞いていたセーバルにも伝わっていた。
セーバルは改めて、星穹列車には乗らず、ベロブルグに残ることにする、と告げる。
これまで、家族のことやカカリアのこと───ややこしい人間関係をうまく処理できずに逃げていた。星穹列車に乗りたいと言ったのもそうだったと、彼女は自分の未熟さを認めた。
だから、これからはそのクセを治していくと宣言する。自分は一人ではないと気づいたから。
そして、ベロブルグのために、まだできることがあるとわかったから。
セーバルは最後に行きたい場所があると言う。
星核のあった場所───カカリアの最期の場所に。
セーバルはそこで、「告別ライブ」と銘打ってカカリアとの思い出のギターを破壊する。
過去を清算し、前へ進むために。
主人公とジェパードがその姿を見届け、セーバルはスッキリとした顔で笑い、「あいつの顔が見られないのが残念だよ」と、颯爽と去っていくのだった。
⚡️❄️
───さて、ここからのランドゥー姉弟話は、ほぼ私の妄想と心中吐露なので、オタクが語ってるなぁくらいに聞き流してもらえると助かります。ハイ自我しかありません。
セーバルさんの同行クエストかと思ったらジェパードさんも列車に来てくれてめちゃくちゃ喜んだんだけど、あとあと考えてみたら同行クエスト、ランドゥーワンセット……ってコト!? となり喜哀がジェットコースターになっちゃった。ジェーちゃんのストーリーも用意してくれてええんやで……(߹𖥦߹)
しかし、列車に来てくれたジェーちゃんの会話が好き過ぎて呻き倒した。
ほとんどは仕事の話なんだけど(そこがまた真面目で好き)、友達だから来るのが遅くなってごめん……って誠実なところがまたきゅんとなる。この「対等な友達」って感じがたまらん。
仕事中は立場や責任もある人だから厳しいけど、普段はすごく朗らかで気さくなのがハァ……主人公と友達してるジェーちゃんも大好き一生推せる。
今回の同行クエストで、破天荒なイメージだったセーバルさんの印象もまた少し変わった。
サンポが「姉の方が怖い」と言っていたから、どんな血の気が多い人なのかと思っていたけど、一人じゃ心配なくらい繊細な部分も持っていて、実家とソリが合わなくて飛び出して来たというのも、単にロックなだけじゃなくそこに逃げという弱さも含まれていた。
きょうだいの関係性って、主導権がどちらにあるかとか気になっちゃうんだけど、ランドゥーは一見そこまで仲良しに見えない(それぞれ自立していて干渉していないように見える)んだけど、絆はすごく深いのがいい。意外と主導権も中間にある気がする。
子供の頃はよく泣いていたお姉ちゃんに勝てない弟くんが、逞しく成長し、お姉ちゃんを支え諭し発破をかけられるくらい立派になった───という逆転した在り方に私には見えて、ひとり悶えていた。
彼らのストーリーをまだよく知らないのでほとんど妄想だが、光円錐を見るに、ジェーちゃん子供の頃よく泣いてたのかなって。
あとは、ジェーちゃんからのメール(メッセージ)で、お姉ちゃんが(やっぱり)(斜め上の)破天荒ぶりでジェーちゃんも苦労してそうな匂わせが見て取れてにこにこしちゃった。ぼちぼち苦労してそう。
とはいえ、セーバルさんからジェパードさんへのボイスで、自分で面倒見れたら……と言っていたので、ジェーちゃんもそこそこお姉ちゃんに迷惑をかけているのかもしれない。もしくは、お姉ちゃんから見ると弟はいつまで経っても弟なので、やっぱり世話を焼いてしまうのかも。
枯らしちゃったお花、お姉ちゃんが処理してたしね……(◜◡◝)
ランドゥー姉妹と仲良しの部下さんからの情報を鑑みるに仕事モード以外は相当ヤバそうですね!!!!
手配書の画力も壊滅的個性的だったが、本人に自覚はないようなので、お姉ちゃんとは別の意味で(天然の)型破りなのかもしれん。ジェーちゃんのめちゃくちゃぶりが楽しみだね!!!!
あと末妹のリンたんの話もすごく聞きたい。何人きょうだいなんですか? 仲は良いんですか? ジェーちゃんもしかして弟属性と兄属性を持ってるんですか? そんなん見た日には爆散しそうだよ私は(見たいです)。
そういえばオープニングや光円錐にフィールドワークしてそうな女の子とかペラさんと一緒に写ってる女の子とかいた気がするんですがどうなんですかねもし彼女だった場合プレイアブルの可能性が大いにあるわけですがこれはもうランドゥー姉弟に留まらず私はまたしてもランドゥー家を推すことになるわけですね!?!?!? ハァーーーーーー家族とうてえ実装いつまでもお待ちしております!!!!
やばい5000文字越えてるこのままだと一生妄想を垂れ流してしまいそうなので、一旦筆を置こう。まだランドゥーの供給は始まったばかりなのだからあまりアクセルを踏みすぎても仕方がない。
ヤリーロ-Ⅵの物語は幕を下ろしたが、今後もジェパードさんおよびランドゥー姉弟に注目していきたいところである。
ランドゥー姉弟(ランドゥー家)をよろしくお願いします!!!!!!!!!!!
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