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新たな物語(ゆめ)の始発駅【前編】


というわけで、主人公、なのか、丹恒の三人は、星核を求めてヤリーロ-Ⅵに降り立つ。

しかし、ヤリーロ-Ⅵは、見渡す限り一面、雪景色……というか、数メール先も見えない猛吹雪。
あちこちで敵がカッチコチの氷像になっているレベルである。

町を探して歩いていると、こんもりと山になった雪の中から人の声が……。

サンポ。
でかい図体の割によく舌の回る自称・商人。
とても うさん くさい。

ジェパードさんの名前が出てきて心の中の私が席から立ち上がるが、どうにもサンポは彼らに追われている側の人間らしい。ソウダヨネー。

とにもかくも、出会った現地人がこの人しかいないので、サンポに町まで道案内を頼むが、あっさりとシルバーメイン───この世界の警察であり軍隊である組織に見つかり、容疑者一味に認定され、拘束されそうになってしまう。

降りかかる火の粉は払ったものの、戦いが終わるとサンポの姿は綺麗さっぱりいずこかへ。あのやろう……。

入れ替わるように登場したのはシルバーメインの
戍衛官ジェパード

ジェパードさんだ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!(全力のスタンディングオベーション)

なのかの氷を振り払う圧倒的格好良さで登場した推しに全私が立ち上がったが、この状況……めっちゃ睨まれてる……くそうサンポおぼえてろよ。

ジェパードにサンポの仲間ではないこと、何にもやってないどころか、そもそもこの星の外からやってきたばかりだということを説明する。

ジェパードは「大守護者」が判断すべきことだと言って、この星唯一の街───「存護の都」ベロブルグへと案内してくれることに。

真面目で誠実そう。好き。でも決めつけて全く話を聞かないほど頑固じゃない。好き。ああ好きしかない。あ〜〜〜〜待って、まだ出会ったばかりよカナリア! 落ち着きなさい! 深呼吸よスーハースーハー

ベロブルグへとやってきた一行は、クリフォト城へと通される。

存護の都、永屹の城、人類が寒波に抗う最後の砦
多くの名を持つベロブルグ
奥の巨大な建物がクリフォト城だ

ベロブルグの指揮者と言える大守護者と、それを支え街を管理する健創者たちの本拠と言える場所。
クリフォト城は、星神アイオーンがひとり、クリフォトから名付けられたという。

700年前、天外からやってきた反物質レギオンモンスターの襲撃で、ヤリーロ-Ⅵはひどく傷つき焦土と化した。その時突如巻き起こった猛烈な寒波と吹雪により、モンスターの群勢は滅び去ったものの、同時に、寒波と吹雪は今もなお人類の文明を圧迫し続けることとなった。

当時の健創者たちは、「存護」を象徴するクリフォトの呼びかけに応じ、寒波に抗う人類の最後の砦ベロブルグをつくったらしい。

そして、一行は現・大守護者カカリアに謁見……って、カカリアさん!?!?!?

崩壊シリーズお馴染みカカリアさん登場
この世界ではベロブルグのトップ

一行は、ヤリーロ-Ⅵに訪れた理由、星核の話を正直に打ち明ける。
この星の寒波や、裂界は星核のせいであると。そして、星核を何とかしなければ、自分たちもこの星を離れられないから、と。

カカリアは一行の話を信じ、快く協力を申し出てくれ、ホテルまで用意してくれる。
三人はトントン拍子で物事が運ぶことにわずかな不安を覚えつつも喜ぶが…………あのカカリアさんだよ? 本当に大丈夫?

大丈夫じゃなさそう。

ジェーちゃんがお迎えにも来てくれたよ〜〜!!!! 数分ぶりに会いたかったよ〜〜!!!!(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
仕事中は「私」なのに気安くなると「僕」になるのすきぃ……出会った時はすっごい表情も態度も険しかったのに笑ってくれるのめっちゃすきぃ……。しっかり観光地にお姉ちゃんのお店入れてくるのもだいすき〜〜!!!!
ずっと一緒にいたいけど、お忙しい中案内してくれてありがとうね……。

天外からの客人として普通に親切に接してくれるすき

聞き覚えのあるゲーテホテルで休んだ、翌日。
カカリアと今後の事を相談するはずが、物々しいシルバーメインとブローニャにお出迎えされる。
「カカリアの命により、反逆者を逮捕する」

あ〜〜〜〜ほら〜〜〜〜やっぱそうなるじゃん〜〜カカリアさ〜〜ん(◜◡◝)

せっかくこの世界のブローニャちゃんと出会えたというのに、せっかくジェパードさんとも仲良くなれたというのに、シルバーメインから指名手配される始末。カカリアおぼえとけよ。

崩壊シリーズお馴染みの御三家ブローニャ
こちらの世界でもカカリアの養女らしい

裂界に飛び込み、シルバーメインの包囲を何とか突破するものの、ブローニャに先回りされてしまう。
昨日あんなに手厚く迎えて協力するって言ったのに、反逆者とかいきなり酷くない!? と正論で抗議するものの、ブローニャは「カカリアからベロブルグを脅かすものと聞いている」と頑として譲らない。

列車組のチームワークが良すぎて
胸キュンが止まらない〜

襲いかかるシルバーメインと何度か戦い抗戦するものの、絶体絶命のピンチ───に、駆けつけてくれたのはまさかの人間で……!?

目覚めると、そこはナターシャという女性の診療所だった。
どうやらサンポとかいうろくでもないうさんくさい商人に助けられ、意識を失い、ここに運ばれたようだ。彼女が言うには、ここはベロブルグの地下らしいが……。

サンポに連れて行かれたという丹恒を探して、なのかと共にファイトクラブへ。

もう素直じゃないんだから〜ってこの三人
ガチで好きしかないんだが!?

地下では「地髄」という鉱物を採掘して、代わりに上層部から必要物資を与えてもらっているらしい。地上で見かけた暖房器具を賄っていた鉱石は、これだったのだ。
しかし、地上と比べるとあまりにも過酷な環境である。サンポ曰く、上層部と下層部は長らく往来が封じられた状態で、下層部はこの閉鎖空間に押し込められているようだ。(誰かさんを除いて、だが。)

サンポは「地炎」という、地下のシルバーメインともいえる民間の自治組織を紹介してくれることに。

ボルダータウンを歩いていると、民間人と揉めているブローニャを見つける。ブローニャもサンポに連れて来られていたらしい。
彼らは丸腰のブローニャに発砲するが、ゼーレの登場によりその場は何事もなくおさまる。しかし、下層部の上層部への不満は非常に大きいようだ……。

崩壊シリーズお馴染みのゼーレ登場!!
この世界では黒ゼーレに近い感じ……言動は粗野だが根は優しく仲間想い。好きです。

地炎のメンバーでもあるゼーレに、リーダーと面会したい旨を話すが、町では今、採掘者たちと流浪者たちの間で大きな衝突が起きており、それどころではないという。三人は手助けすることに。

人々から状況を聞いていると、第三の勢力ロボットたちが現れ、鉱脈への道を塞いでいるとのこと。
「スヴァローグ」───人類の守護者を自称し、数多くのロボットを従え、炉心を占領しているという、その人物が介入しているようだ。

スヴァローグと邂逅した後、地炎のボスだというオレグさんにやっと面会が叶う。しかし、彼も星核のことは何もわからないらしい。
手詰まりか……と思いきや、オレグさんはスヴァローグに訊ねることを勧めてくれる。
スヴァローグは、かつての戦争を経験した歴年のロボットなのだそうだ。

スヴァローグの元に向かうことで指針を定めた一行は、ホテルで休息することにしたが、ベロブルグにきてすぐホテル一夜裏切り事件に遭遇しただけに、警戒を怠らないようにと丹恒の発案で見張りをすることに。
渋るなのかたちに代わり、手を挙げたのはブローニャだった。

悪夢を見て目を覚ました主人公は、見張りをしていたブローニャと話し、散歩することに。

軍人として大守護者の命令に従い、その責任を果たしてきたブローニャだが、本心ではカカリアの判断に幾ばくかの疑問を感じているようだ。

上層部のシルバーメインたちも、日々厳しい戦いを強いられている。裂界との戦いに終わりは見えず、前線は過酷で犠牲者も増えるばかり。
だが、シルバーメインを失い、地下に押し込められた下層部は、裂界の侵食から逃げながら、限られた資源を分け合い、奪い合い、からくも生き伸びている状況だ。それは、ブローニャの想像以上に苛烈な環境だった。
ベロブルグのすべての民の平穏を望むブローニャは、命令との狭間で揺れ、今までも何度かカカリアへ諫言した事があったが、聞き入れられたことはなかった。

これからどうすべきなのか。ブローニャも悩んでいるのだろう。

そんな風に歩いていると、ゼーレとナターシャに会う。
先の採掘者と流浪者の衝突で多くの怪我人が出て、治療物資が足りないらしい。
主人公とブローニャは、ゼーレと共に裂界に飲まれたリベットタウンへと赴く。

物資を回収する中、かつてゼーレがいたという孤児院にやってくる。
そこでブローニャは、自分でさえ忘れ去っていた自身の過去を思い出す。

ブローニャはゼーレと同じ下層部の孤児院出身
で、幼い頃にカカリアに養子として引き取られたのだった。未来の大守護者となるために。

将来ベロブルグを背負って大守護者となるはずの自分、しかし、上層部の戦いや犠牲も、下層部の現実も、何も変えられない自分を嘆くブローニャ。
ゼーレはそれを叱咤する。

慰めではなく、ゼーレの叱咤こそが
ブローニャに響いたのだ

二人は打ち解け、同じ孤児院にいたことを懐かしむ。
主人公はしばらく二人きりにさせてあげようと、少しその場を離れることにする。

(3rdでも同じ孤児院出身で仲良しのブローニャとゼーレ。この世界でも仲良くなれたみたいで、なんて尊いシーン……胸も目頭も熱くなる……)

医療物資を回収し、ナターシャに渡したあと、オレグのところで皆と合流し、これからのことを相談。

スヴァローグから星核の情報を得るためには対話が必要だが、彼はそれを必要としていない。
更に、オレグたちは下層部の封鎖を解きたいと思っているが、クラーラ曰くスヴァローグは人々を下層部に残したいと思っている。
……うーん、まさに平行線。スヴァローグはロボットなので秘技☆泣き落としや必殺☆土下座とか、人間社会なら多少融通の効きそうな奥の手すら効果なしだろう。これは手強そうだ。

スヴァローグ的には、「下層部の人間たちだけでは災いの到来を食い止めるのは不可能」、だから「下層部から出て行かせない」、計算は正しいので「話すことはない」といった感じだろうか。
しかしそれは、「下層部の人間たちだけではない」「外部からの変数」である主人公たちがいることで「計算は変わってくる」と言うことにもなる。
主人公たちが鍵なのだ。

サンポをガイドにスヴァローグの住処に赴くが、まあ、当然のようにセキュリティに拒まれて入ることができない。

クラーラから許可をもらうために、一行は再度リベットタウンへ。
クラーラにスヴァローグと話したい旨を説明するが、彼女は首を縦には振らない。スヴァローグが計算しか信じていないことをよくわかっており、対話が失敗すれば誰かが傷つくことも理解しているからだ。

三人は、スヴァローグの計算の中に自分たち───「変数」は織り込まれていないことを訴える。
賢いクラーラは、自分の説得だけでは現状を変えることは難しいことを理解しており、ついに提案を受け入れ、共に腹を括ってくれる。

クラーラの協力でスヴァローグとの対話の機会はできたものの、星核の話をした途端、危険者扱いされてしまい、結局戦闘になってしまう。なのか、それはフラグだよ!

戦いの末、スヴァローグは変数を受け入れ、情報の開示を許可してくれる。
主人公たち部外者の可能性と、そして───クラーラの願いという二つの変数が、スヴァローグの計算を変えたのだ。

クラーラ───家族の願いがなければ、
スヴァローグの計算は変わっていなかったかもしれない

スヴァローグだって人類を守ろうとしているだけなので、分かり合えて本当に良かった。
機械と人間という壁を超えた家族の絆は込み上げてくるものがある……ようじょちゃんと大きくてごつい戦士って組み合わせもすごく良い。ヤッチャエバーサーカー!

そして、一行は、スヴァローグのデータを閲覧し、真実を知ることになる。

───初代大守護者のアリサ・ランドは、天外からレギオンの侵攻を退けるため星核に祈った。
それは連綿と続く寒波と吹雪を生み、外敵は葬られ、願いは叶えられたかに見えたが、同時にヤリーロ-Ⅵという星は、永遠の寒波と裂界という新たな脅威と共存していくことになる。

世界を守るためとはいえ、この星を過酷な環境に変えたのは大守護者自身であった。その事実を、守護者は代々隠してきたのだ。

その後、「存護」の名の下ベロブルグが築かれ、代々大守護者と健創者たちはこの秘密を守り、寒波と裂界と戦いながら、星核を完全に破壊する方法を探した。───しかし、それは、今日に至るまで成就することはなかった。

ベロブルグの真相を得たが、肝心なことがまだわからない。
星核の在処と、カカリアがなぜ歴代守護者の成してきたことを放棄し、考えを変えたのか?

ブローニャは、自分なりのやり方でカカリアとの決着をつけに一人向かい、列車組もゼーレやサンポ(案内のみ)の協力を得て地上へ戻る。

───本当の戦いはここから始まるのだ。


後編へ続く!

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