21'七夕賞 各馬考察②クレッシェンドラヴ/牡7/58.0kg/内田博幸

★血統★
-----父-----
ステイゴールド
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:Tサンデー系
適距離:芝2000m~芝3200m
適性国:日本,香港,ドバイ

-----父母父-----
デイクタス
【欧州型】
大系統:ハンプトン系
小系統:ファイントップ系
適距離:芝1400m~芝1600m
適性国:フランス

-----母父-----
Sadler's Wells
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:サドラーズウェルズ系
適距離:芝1400m~芝2400m
適性国:アイルランド,イギリス

-----母母父-----
Kris
【欧州型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:ネイティヴダンサー系
適距離:芝1400m~芝1600m
適性国:イギリス

--------------------

★レース分析★
※脚質の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※展開の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。

※LAPに表記している(数値)はバイアスを示す。
マイナスが大きいほど強いバイアスが掛かっていることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを示すことになる。

--------------------
①20'七夕賞【福島(4日目)/芝2000(A)/重】
相対指数(99)/絶対指数(116)
1着(-0.2)/上がり3F(36.6/1位)
脚質:好位(31.3%)/前残り度(30.7%)
後半長脚型/ポテンシャル戦
【LAP】2.02.5(+0.1/ミドルペース)
12.6-11.9-12.1-12.4-12.3-12.1-11.8-12.1-12.2-13.0 
(+0.4/-0.4/-0.2/+0.2/+0.1/-0.2/-0.4/-0.2/-0.1/+0.8)
●前5F/L4L5/後3F(+0.0/-0.3/+0.2)

前5Fは[61.3秒]で平均ハロンが[12.3秒]。ラスト3Fが12.1-12.2-13.0で平均ハロンが[12.4秒]。
レースタイプは後半長脚型のポテンシャル戦。
前半のバランスはややスローバランス寄りのミドルバランスで、馬力型の基礎スピードがある程度問われている。
後半は最速11.8秒とトップスピードの質や持続力は問われてない。長脚型の中でも後3Fが消耗しているので、持久力が問われている。
昨年の勝ち馬ということでコース適正は問題ないが、ちょっと特殊なレースタイプなので疑ってかかった方が良いと思う。


②20'有馬記念【中山(8日目)/芝2500(A)/良】
相対指数(100)/絶対指数(117)
8着(+0.8)/上がり3F(36.8/9位)
脚質:中団(60.0%)/展開:前残り度(43.9%)
後半長脚型/ポテンシャル戦
【LAP】2.35.0(+1.3/スローペース)
6.8-11.8-12.2-12.5-12.5-12.8-12.9-12.8-11.8-12.3-12.1-11.9-12.6 
(+1.6/-0.3/+0.2/-0.3/-0.3/+1.1/-0.0/+0.4/-0.1/-0.4/-0.6/-0.8/+0.2)
●前4.5F/L6L7/L4L5/後3F(!0.0/+0.5/-0.4/-0.2)

前4.5Fは[55.8秒]で平均ハロンが[12.4秒]。ラスト3Fが12.1-11.9-12.6で平均ハロンが[12.2秒]。
レースタイプは後半長脚型のポテンシャル戦。
前半のバランスは綺麗なミドルバランスで、馬力型の基礎スピードが問われている。
後半は最速11.8秒と高いトップスピードの質や持続力は問われていない。
+0.8秒差の8着と完敗ではあるが、クロノジェネシス相手のものだし、今回のメンツで比較すれば十分通用するだろう。
①の七夕賞と合わせて考えると、後半長脚型のポテンシャル戦が得意であることがわかる。


③19'福島記念【福島(4日目)/芝2000(A)/良】
相対指数(101)/絶対指数(118)
1着(-0.2)/上がり3F(35.5/3位)
脚質:先行(18.8%)/展開:前残り度(24.0%)
前半一脚型/準ポテンシャル戦
【LAP】1.59.5(-1.1/ハイペース)
12.3-11.3-11.5-12.1-12.0-12.3-12.1-12.1-11.7-12.1 
(+0.4/-0.6/-0.4/+0.2/+0.1/+0.4/+0.2/+0.2/-0.3/+0.2)
●前5F/L4L5/後3F(-0.1/+0.3/+0.0)

前5Fは59.2秒で平均ハロンが[11.8秒]。ラスト3Fが12.1-11.7-12.1で平均ハロンが[12.0秒]。
レースタイプは前半一脚型の準ポテンシャル戦。
前半のバランスはややハイバランスで、馬力型の基礎スピードが問われている。
後半は最速11.7秒と高いトップスピードの質や持続力は問われていない。
①②と違い、こちらは前半型のポテンシャル戦。長く良い脚を使うロンスパ型の長脚戦ではなく、前半のペースが速く、仕掛けが遅い一瞬のキレが問われた一脚戦。馬力型の基礎スピードを武器に出来るタイプでもあるのが、このレースからわかる。

--------------------
★21'七夕賞について★

先行力はないが、テンは速いタイプになってくるので先行~好位での競馬になる可能性は考えておきたい。

クレッシェンドラヴの好走パターンは、後半長脚型のポテンシャル戦や前半一脚型のポテンシャル戦になってくる。特に馬力型のレースタイプが望ましい。
19'七夕賞や19'福島民報杯では、前半消耗型のレースを好走出来ているし、七夕賞で問われやすい能力はしっかり持っているタイプ。2年連続で馬券圏内に来ているし疑う余地もないだろう。
ただし、前走の大阪杯が前半一脚型のポテンシャル戦で大敗してしまったのはいただけない。状態面に大きな不安が残るし、大きなマイナスファクターだろうね。昨年の勝ち馬ではあるが、7歳ということもあり能力の低下はしっかり考えておくべきだろう。

斤量58.0kgと昨年よりも1kg重いし、状態面に不安も残るので今年は重たい評価は難しいんじゃないかなと思う。人気も背負ってしまうだろうしね。

評価はB判定と軽めの評価になる可能性が高いんじゃないかな。