21'フローラS 各馬考察②オヌール/牝3/54.0kg/川田将雅

★度数
・東京芝2000m(未)
・芝2000m(未)
・東京芝(未)
・騎手 川田将雅(初騎乗)


★レース分析
①21'アルメリア賞【阪神(8日目)/芝1800(A)/良(11.8)】
1着(-0.1)/相対指数(73)/絶対指数(93)
後半特化型/中弛(大)型/トップスピード戦
上がり3F(32.7/2位)/脚質:先行(3-3)
【LAP】1.49.8(37.9-38.8-33.1)(+5.9/超スローペース)
12.8-12.0-13.1-13.5-12.9-12.4-10.9-10.6-11.6

後半特化戦のトップスピード戦。前半から中盤にかけてかなりゆったり入った割には仕掛けも遅いヨーイドンの無酸素運動戦。
ディープインパクト産駒が得意な瞬発力と持続力勝負。前目での競馬も活きた。


②20'新馬戦【阪神(2日目)/芝1800(A)/良(6.2)】
1着(-0.0)/相対指数(64)/絶対指数(84)
上がり3F(33.4/2位)/脚質:先行(3-3)
後半特化型/中弛(大)型/トップスピード戦
【LAP】1.48.7(37.4-37.7-33.6)(+4.1/超スローペース)
12.9-12.1-12.4-12.7-12.6-12.4-11.2-10.9-11.5

アルメリア賞と類似したタイプ。


★血統
父:ディープインパクト×母父:Le Havre
大系統【サンデー系×ナスルーラ系】
小系統【ディープ系×レッドゴッド系】
国系統【日本型×欧州型】

-----父-----
父はディープインパクト、日本型ディープ系。
近10年のフローラSでディープインパクト産駒の好走歴は…
2018年サトノワルキューレ
2017年フローレスマジック
2016年アウェイク
2013年デニムアンドルビー、エバーブロッサム

近10年のフローラSで父に日本型ディープ系を持つ馬は上記に同じ。

母父に日本型ディープ系を持つ馬は…
2020年フアナ

-----母父-----
母父はLe Havre、欧州型レッドゴッド系。
近10年のフローラSで母父に欧州型レッドゴッド系を持つ馬は該当なし。
※近10年で欧州型レッドゴッド系の血を3代以内に持った馬は該当なし。

-----父母父-----
父母父はAlzao、欧州型リファール系。
近10年のフローラSで父母父に欧州型リファール系を持つ馬は…
2018年サトノワルキューレ
2017年フローレスマジック
2016年アウェイク
2013年デニムアンドルビー、エバーブロッサム

母父に欧州型リファール系を持つ馬は…
2014年マイネオーラム
母母父に欧州型リファール系を持つ馬は…
2018年サトノワルキューレ

-----母母父-----
母母父はMark of Esteem、欧州型ネヴァーベンド系。
近10年のフローラSで母母父に欧州型ネヴァーベンド系を持つ馬は該当なし。
※近10年で欧州型レッドゴッド系の血を3代以内に持った馬は該当なし。


Tサンデー系ほどではないが、父ディープインパクトも注目の種牡馬になる。
しかし気になるのが、母父が欧州型レッドゴッド系、母母父が欧州型ネヴァーベンド系、この2つのタイプは過去10年馬券に絡んできていないと。相性の良くないタイプと見るべきかどうか。


★21'フローラSについて
まず先行力はある程度持っているタイプ。序盤のポジショニングを取れるかどうかだが、このメンツならある程度は先行出来そうな感じはする。
オヌールは後半特化型のトップスピード戦で良さを見せてきた。ある程度先行力もあり、前目から鋭い瞬発力を引き出せることが武器になっている。
逆に基礎スピード面においては未知数で、それが問われてどうかという問題が出てくる。距離延長+基礎スピード力のアップで後半のトップスピード面が削がれる可能性があるということだ。母系が欧州型でスタミナに関してはある程度、不安はカバーしてくれている感じなのはありがたい。さらにフローラSはそこまで明確な基礎スピードが問われることは少ないので、今回も対応してくる可能性はあるだろう。
この馬に関してはトップスピード面を削がれる要因が少ないほど良いタイプだと見ている。仕掛けが早くなったり、超高速化ゆえに道中の流れが速くなってしまうと、今まで見せてきた良さはマイナスになる。
開幕週で今週は雨予報もないということなので、高速馬場想定。
米国型血統ではないので、超高速化となるとやや評価を下げる形になるが、ある程度の高速馬場で中弛みの生じる後半特化型のトップスピード戦の想定になれば重めの印はつけたいところ。
前目の競馬が出来るタイプなので大外枠だけは引いてほしくないな。

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