22'七夕賞/各馬考察②アンティシペイト

★基本データ+血統★

①22'福島民報杯

【馬場】
良(+3)[標準~タフ馬場]

ペースバランスは-4.5の超ハイペース戦。
レース全体のバイアスと、アンティシペイトのペースバイアスを比較したのが下記のもの。

アンティシペイトが刻んだ前半3Fは36.0秒で+0.0のミドルバランス、後半3Fは36.4秒で+0.1の稍スローバランス。
-4.5秒の超ハイペース戦、なかでも序盤のペースがかなり速いことがペースバイアスを見てわかる。
序盤は後方からの競馬となったアンティシペイトの位置でも前半はミドルバランスとレース全体で流れていることが推察できる。
中盤には中弛みが発生していて後半は一脚が求められた。先行馬にとっては機動力型のギアチェンジ性能が求められるレースなので難しい競馬を強いられている。後ろの馬にとっては有利な展開になりやすいレースではある。
良馬場ではあるもののパワーの必要なタフ馬場の中、超ハイペースも相まって序盤に脚を使ってしまった馬が崩れた一戦となった。
アンティシペイトは序盤の流れに付き合わなかったこともあり、前が崩れた展開もハマったところはある。
それでも-0.8秒差と圧倒的な差をつけての勝利なので、こういうレースでは要注目の一頭になるだろう。

★22'七夕賞について★

前走の福島民報杯はかなり強かった。特殊な展開ではあったものの、七夕賞では起こり得る展開なので要注目。
ルーラーシップ産駒ということで時計の掛かる馬場はお手の物。前走の福島民報杯もそうだし、20'古都Sも標準~タフ馬場でシークレットラン相手にタイム差なしの競馬をしている。血統や実績面からも時計の掛かる馬場でパフォーマンスを落とさないタイプと見ておくべきだろう。
脚質は自在で逃げ、先行、好位、中団、後方、捲り、全ての競馬を経験してきている。
長距離になるほど前目の競馬になりがちなので、今回の2000m戦は中団、後方、捲り、いずれかの脚質を使って競馬をしてくる可能性が高いだろう。前走の福島民報杯がマッチしたことを考えると、この舞台でいきなり先行脚質に切り替えてくることはないだろう。鞍上も変わらないしね。最内枠を引いて思いの外スタートが決まってしまうような場合は好位内を立ち回ってくるかもしれないが、それでも先行争いに加わるようなことはないと思う。
七夕賞は超ハイペース戦になる可能性がまぁまぁ高いレースだし、天気予報からタフ馬場の出現可能性が高く、福島民報杯のようなレース展開になる可能性は低くないと思う。これはアンティシペイトにとっては追い風だろう。
斤量56.5kgが少し気になるところではあるが、前走のパフォーマンスが圧巻だったし重たい印は打ちたい。◎か▲の印はつけるだろうね。

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