仕事をするうえで「やりがい」や「モチベーション」は切り離すべきである

仕事をするうえで「やりがい」や「モチベーション」は切り離すべきである。なぜそう言えるのか。理由は二つある。

一つ、自分が進んで始めたことの場合、「やりがい」および「モチベーション」は一般的な指標では計測不可能だからである。自分がやりたくて始めたという前提の中で、「やりがい」や「モチベーション」は一般的にみて最高地点に達しているはずである。その後にわざわざ検討の土台に乗せて、自分がこの事業、目の前のタスクを通して感じるやりがいは何なのであろうか、モチベーションを高めて行くにはどうすれば良いのだろうかと考えている時間がもったいない。決めたら淡々と、始めた時の衝動や思いを心に刻んで前に進むだけである。

二つ目は、「やりがい」や「モチベーション」はあまりにも変動するからである。人間には波がある。仕事でもプライベートでも良い時もあれば悪い時もある。そんな波なんて存在しないという人は、物事を波と認識しない大らかな感性を持っているか、波乗りが上手すぎるかのどちらかである。私は波乗りが得意でもなければ、意外と繊細なところがある。さらに、女性特有の波に毎月かなり悩まされているので、常に波に揉まれている。実際に起きる事象の大半がどうせ計画通りにいかないのだから、それに紐付けて「やりがい」や「モチベーション」を変動させるのは骨折り損である。それに加えて、自分のコンディションの波が重れば、どうせ何も起きていないのに笑ったり泣いたりするのだから、わざわざ取り立てて自分の活力のエンジンを探す旅に出る必要はない。

私は今まで自分のコンディションに左右されて「やりがい」や「モチベーション」を考えていたが、それはとても意味のないものではないかとふと気づいた。だから、もう何も考えないことに決めた。平常時にどうせゲージマックスまで戻るのだから。


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