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魚の骨に教わったバックボーンの意味

この夏の夏至のお祝いでいただいた大きなお魚が、バックボーンという言葉の意味を身を持って教えてくれました。

あらゆる生き物のなかで、お魚は毎日生きる上で、特にお世話になっている生き物で、感謝してもしきれません。お魚を丸ごといただくのは、焼き魚や煮魚、オーブンで焼いたお魚をいただくときで、ちょっとしたおめでたいことがあるときだったりします。お魚の身体の中心には、頭から尻尾まで通ずるひとつながりの骨があり、体全体を支えていることがわかります。この骨がきれいに取れたときの感動は、どこから来るのだろうと考えていました。

この骨はどこまでも真っすぐで、初めから終わりまでつながっていて、何かがあったら立ち返るべき場所という感じがします。お魚という生き物のなかに、この骨があること自体に感動していたのかもしれません。そういえば、英語に「backbone(バックボーン)」という単語があって、背骨の他に思想や信条など精神的支柱といった意味もあるのでした。どんなことがあっても、変わらないで貫かれていることがあるのは美しいことですね。

私のなかにこんなに真っすぐに貫かれている思いや、信じていることがあるのだろうかと、夏至のお魚に出会ってから考え始めました。私が今持っているバックボーンは、「いまここに生きていることの素晴らしさを、出会う人と分かち合うこと」です。これは、効率の良くないことや、一見すると社会の役に立っていないこと、お金が得られないことのなかにも、本当に大切なことが隠れていて、それを一緒に味わうことだと思っています。

#魚の骨 #感性 #iwate_i_design


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