泳ぐように高い空を飛んでいるつばめ

ちょうど鳥の飛ぶ高さの場所に住むようになってから、つばめの飛び方をおもしろく観察しています。

ほかの鳥と比べると、つばめは脈絡のないルートを辿って空を飛んでいます。あちらに行くんだなと思った次の瞬間に近くまで来ていたりすることがあります。スピードを出すために横向きになったりして、たぶんすごく体力を使って疲れてしまう飛び方だけれど、心の赴くままに飛んで、最大限に「空を飛べる」ということを試してみようとしている姿がかっこいいのです。窓の目の前で急にターンするときは、ジェット機の演習さながらです。

私は体が疲れやすいときがあるから、どんなにやりたいと思っていてもできないときの悔しさを知っています。でもせっかく元気なときは、躊躇なくつばめが空を飛ぶように出かけていきたいと思っています。「生きている」ということを最大限に試してみないと、やっぱりもったいないです。そして、ほかの人が理解できないような脈絡のなさでも、心が赴く場所に向かえているのであれば、そのルートは美しいものであることを信じています。

つばめは仲間と速さを競って遊んでいることもあれば、どこまで高く飛べるかひとりで遊んでいることもあります。夜になればどこかで休んでいます。遊んで休むということ以外に特に守らなきゃいけないルールはなく、今日も自由に空を飛び交っています。つばめが自分なりの遊び方を探すように、私も生きてみたいです。そして、思いっきり遊んで疲れたらちゃんと休んで、また高い空に遊びに戻って来れるような自分でいたいです。

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