じいちゃんの話(プロローグ)

都会ではないけどド田舎でもない(と自分は思っている)場所で社会人になるまで過ごした。

最寄駅までは自転車じゃないと行けない距離でそんなに明るい道でもなかったので、ほんとうによくおじいちゃんが車でお迎えをしてくれた。

何か上手くいかないことがあって後部座席で泣いてても(本当に気づいてないかもだけど)何も言わないし社会人になる時地元を出る日に駅まで送ってくれたのもじいちゃんだった。

大事なタイミングでは、車を降りるとき、いつもアドバイスらしきことを言ってくれる。

そんなおじいちゃんが居なくなった、わけではなく、おばあちゃんが脳梗塞で倒れた。そんなわけで色々と思い出話を聞きながら、家族について考える機会が増えて、せっかくだから形に残せば?ということになった。

本当はじいちゃんも沢山時間があるだろうから、原稿に書いて送ってもらって、こうやってデータに残したいところだけれど、どうも長い文章を書きたくないようなので、会話をぽつぽつと残していこうと思う。

私もどこが山場でどんなクライマックスになるか見えないストーリー。いつか朝ドラにでもなったら良いななんて思いながらスタートします。

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