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私の想いが誰かの元に届いたら

今回の個展では写真の販売もしています。いくつかの写真たちは旅立つ予定が決まり、誰かの元に私の想いが形として残ることを本当にありがたく思います。

20代の頃は見に来てもらえるだけで十分だと思っていましたし、テーマ的にも自分の写真が売れるとは思っていませんでした。
ですがありがたい事に当時からごく稀に写真を買いたいと言ってくださる方はいらっしゃって、30代になって撮る被写体が変わってからもそういったお声を頂く機会があることがとても励みになりました。
それと同時に、実際に写真をお迎え頂くにあたってその人の生活に溶け込むにはどういう形が良いのだろうかと考えるようにもなりました。
自分自身、賃貸に住んでいた頃はガラスの入った重量のある額の写真を壁に飾ることはできませんでしたし、家の広さ的にもいわゆる展示でお見せするサイズはハードルが高く、自分の写真を自宅で飾ることすらありませんでした。
私が学生だった20年前!と比べると写真を取り巻く環境は本当に大きく変化して、デジタルの普及によって自宅でも写真をプリントすることが簡単にできるようになりましたし、写真の加工の種類も増えました。そんな中で自分の写真に合う形を少しずつ探してようやく方向性が定まってきたように思います。
とはいえ、私にとって自分の写真展は写真を売ることを目的とするのではなく、あくまで写真を見に来てもらう場だと考えています。その延長線上で気に入ってもらえたものをお迎え頂けたらもちろん嬉しいですが、やはり会場で写真とじっくり向き合ってもらえることが一番の喜びです。
その先に写真を手元に置きたいと思ってもらえた時のご提案はいくつもご用意してありますのでその時はぜひお気軽にお声がけください^^

金森玲奈写真展『日々を 紡ぐ2011-2021』
2021.3.24(水)-4.4(日)13:00-19:00(最終日-17:00まで) 月曜休廊
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東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9潤マンション103

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