シチュボ:「クラゲノコント④」
【前書き】
皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。
今回は僕が活動しているユニット「くらげふぁくとりー」で使ったコントシナリオをお届けいたします。
楽しんで頂けると幸いです。
【クラゲノコント④】
作:カナモノユウキ
コント『中華料理にブリーフ』
〔登場人物〕
・客
・大将(仮)
大将(仮)
「いらっしゃいませー!」
客
「ふぅ…。」
大将(仮)
「ご注文何にいたしやしょう!」
客
「えーっとじゃぁ…タンタンメンと餃子、あと半ライス。」
大将(仮)
「はい?タンタカタンで行商する犯罪?」
客
「いや、違います・・・タンタンメンと餃子、あと半ライスです。」
大将(仮)
「あー、それね。」
客
「は、はい。お願いします。」
大将(仮)
「あいよ!ナポリタン一丁!」
客
「ちげーよ!」
大将(仮)
「え!?」
客
「え!?じゃねーよ、タンタンメンと餃子と半ライスって言ってるじゃん!」
大将(仮)
「え?タンパクシツの業績に半沢?」
客
「大将の耳どおなってんだよ!タンタンメンと餃子と半ライス!」
大将(仮)
「あいよ!ペスカトーレ一丁!」
客
「ちげーって言ってんだろ!」
大将(仮)
「え?違うの?」
客
「どう聞いたら洋食に聞こえんだよ、ここ中華料理屋だろ。」
大将(仮)
「はい。」
客
「はい。じゃねーよ。よく聞いて下さいね!タンタンメンと、餃子と、半ライスですからね。」
大将(仮)
「タンサイボウの業者が反省文。」
客
「だから!あーもう、紙かして。」
大将(仮)
「あ、はい。」
メモ用紙とペンを渡す大将。
客
「えー、タンタンメン…餃子…半ライス。はい!これお願いします!」
メモ用紙を返す客。
大将(仮)
「…あぁ、これね。ハァ~…はいはい。」
厨房に引っ込む大将。
客
「なんでため息交じりなんだよ。」
厨房で服を脱ぎだす大将。
客
「え?え?ちょっと…なんで服脱ぐんすか?」
大将(仮)
「え?料理するから。」
客
「違う違う、何がどう違うかは分かんないけど絶対違うから。」
大将(仮)
「素人は黙ってな!ここは俺の店だぜ!」
客
「…いや衛生管理的に嫌だってことぐらい分かれよ。」
大将(仮)
「おいおい、中華料理の〝へ〟の字も知らない素人が何言ってんだい。」
客
「中華料理に〝へ〟は入ってねーよ。」
大将(仮)
「え?」
客
「イチイチ〝え?〟って言うな!ムカつくから!」
大将(仮)
「良いから素人は黙ってあっち向いてろ!」
客
「…黙ってらんねーんだよ。あ~あ…何で白ブリーフのおっさんが作る中華料理食わなきゃいけねーんだよ。」
大将(仮)
「フッ、それが…中華ってヤツだからさ。」
客
「怒られるぞ、中華料理人に。つか怒られろ。」
大将(仮)
「厨房は男の聖域だ!そこで見てな!」
客
「言ってることおかしいだろ、見るなって言ったり、見ろって言ったり。」
料理する大将。
客
「…あ~、でも手際は良いな。…プロっぽい。」
大将(仮)
「おいおい、失礼じゃないのか?」
客
「白ブリーフに言われたくないんだよ。」
大将(仮)
「さぁ、麺を茹でるぜ!離れてな!」
客
「いや…離れてんだよな。つか、熱くないのかな。」
大将(仮)
「俺は鋼の男だぜ?見くびんなよ少年。」
麺を湯切りする大将。
大将(仮)
「よっ!ほっ!(お湯が掛かる)アツアッ!!!」
客
「どこが鋼だよ!」
大将(仮)
「湯切り、難しいな。」
客
「おい、素人っぽいこと言わなかったか今。」
大将(仮)
「お、餃子がアツアァ!!…やだぁ、油跳ねたぁ…。」
客
「服着れよ!白ブリでやるからだろうが!」
料理が出来上がる。
大将(仮)
「はぁ…おませしました。クミタイソウしたギョウチュウのハンプクヨコトビです。」
客
「何言ってんだよアンタ。」
大将(仮)
「はじめて作ったから、味に自信ないけど…まぁ食べてみてよ。」
客
「…もう突っ込む気にもならんよ大将。」
大将(仮)
「あぁ、俺大将じゃねーよ。」
客
「…え?じゃあアンタ誰だよ…。」
大将(仮)
「え、客。」
客
「…客かよ。」
【あとがき】
最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。
…中々、変な感じでしょ?
ただ読むとね、白い目になるから…是非何か声劇とかで頑張ってみてください。(笑)
それ以上書くことが無い。(笑)
あ、ブリーフ一丁か裸か悩んだ。(笑)
以上。
では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。
カナモノユウキ
【おまけ】
横書きが正直苦手な方、僕もです。
宜しければ縦書きのデータご用意したので、そちらもどうぞ。
《作品利用について》
・もしもこちらの作品を読んで「朗読したい」「使いたい」
そう思っていただける方が居ましたら喜んで「どうぞ」と言います。
ただ〝お願いごと〟が3つほどございます。
ご使用の際はメール又はコメントなどでお知らせください。
※事前報告、お願いいたします。配信アプリなどで利用の際は【#カナモノさん】とタグをつけて頂きますようお願いいたします。
自作での発信とするのはおやめ下さい。
尚、一人称や日付の変更などは構いません。
内容変更の際はメールでのご相談お願いいたします。
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