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ゆめちゃんを届けるまで③

やりたいことが決まって、そこからは初めて経験の連続でした。
色んなことを平行して進めていました。


その中の1つはキャラクターをデザインしてイラストレーターさんへ依頼し、著作権契約を結ぶことです。

初めはコンペでイラストレーターさんを見つけることを考えていて、そのために本を読んでプレゼンを学んでまとめていました。
でもよく見てみると、予算を失うリスクがあることがわかりました。
ただでさえ少ない予算です。無駄には出来ません。
コンペではなく、自分でイラストレーターさんを探すことを決めました。

後悔しないように、とにかくたくさんの絵柄を見ようと3000件ほどチェックしました。
その中で、一目で惹かれる絵があったんです。
描いて頂けるのなら、この方が良いと思いました。
その方に依頼を受けて頂けたのは、幸運という他ありませんでした。
そのイラストレーターさんがRyuka様です。

Ryuka様は人気のイラストレーターさんで、私の前に沢山の方が依頼をされていました。キャラクターデザインはゆっくり考えれば良いと思っていたのですが、Ryuka様はお仕事がとても早く、思っていたより早くデザインが必要になりました。

私はキャラクターデザインをしたことがありません。
でも誰よりもこの子と関わる私が、誰よりもこの子を愛せなくてはいけないと思いました。
私の「好き」を取り入れて、必死に考えました。

名前と大まかな設定も決めました。
名前は「ゆめ」。カフェで働く明るく優しく穏やかな女の子です。

演じることが好きなキャラクターなので、表情差分は外せません。
それに加えて、デフォルト、趣味を楽しんでいるときのヘッドホン、カフェ用のエプロンと、3つのモデルもお願いしました。

この目で見ないと判断が出来なかったので、デザイン案を出すときは何度も試行錯誤をしました。

違う色をのせてみたり、線の太さやリボンの結び方や大きさを少しずつ変えたり、そんなことをたくさん繰り返しました。
考えられる日は一日中この子のデザインのことを考えていました。
外出していてもゆめちゃんのことを考えていました。
(デザインを考えるのを妹も手伝ってくれました。ありがとう。)

イメージが伝わるようにたくさんの資料を探しました。
そうして悩んで悩んで出来たデザインをお渡しして、Ryuka様からラフが届いたときは、とても感動しました。
私にとってはラフとは思えないほど、しっかりと描いて下さっていて、私のイメージをこんなにも可愛い形にして貰えて、嬉しかったです。

ラフにしてもらって初めて気付くこともたくさんありました。
とても申し訳ないと思いながら、修正のお願いも重ねました。

伝えることは難しくて、この伝え方で失礼がないか、本当にこのデザインで良いのか悩んでしまいお返事に時間が掛かってしまいました。

後に行ったグッズテストで、髪の毛が細いと印刷が難しくなる場合があるとわかり、髪の太さなども修正して頂きました。

イラストが出来上がって、著作権の契約を結びました。
契約書を作って下さった弁護士さんも、とても親切にして下さいました。

何度もやりとりをして、そうして皆さんに使って頂けることになったのがこちらのイラストです。Ryuka様が引き受けて下さったから、私はこの夢を追うことが出来ました。Ryuka様には感謝してもしきれません。

かわいく女の子らしいポーズはRyuka様が考えて下さいました。

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この子に携わってくれる方に幸運・しあわせが訪れるように、四つ葉のクローバーを色んなところにあしらいました。

ゆめちゃんがたくさんの方に好きになって貰えますようにと、願いました。

つづく





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