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フォーカルジストニアになって16-SNS

SNSが楽しい

高校生の時、学校に津軽三味線同好会を作るため部員集めであちこち走り回っていた時、担任の先生から「頑張っている人のところには人が集まってくる」という言葉をもらいました。

指が動かなくて、変なフォームで演奏してしまう自分は恥ずかしいと感じ、なるべく一目に触れたくないと思ってしまっていた私にとって、そんなネガティブな想いをどう克服するかがとても課題でした。「極力見られたくない」と思って舞台に立つ奏者のことを誰が応援するでしょうか。
そんな時に、この先生の言葉を思い出しました。

ちょっと話がそれますが、そんな先生の言葉を励みに立ち上げた津軽三味線同好会が数年経って部活になり、約15年の時を経てこんなに立派になり盛り上がっています。私が高校生だった頃は部員も10名いるかいないかで、こんなに上手く弾けなかった。。何せ、私もまだ三味線始めて3年くらいしか経ってないくせにちょっと経験者だからって調子に乗っていい気になってたから。恐ろしい。。。

今の高校生、本当にしっかりしてて可愛くてお行儀が良いのです。
名古屋の皆さん、名古屋西高校の津軽三味線部をぜひ応援よろしくお願いします!!

Instagramでの真似っこ写真

「頑張っていること=面白そうなこと」なんだよなぁと思ったら、今できる自分にとって面白くて為になることはなんだろうと考えました。まず、その頃の私はなんだか表情がとても自信なさげで写真を見ても元気が無さそうでした。これを自分でもなんとかしたかったので、オリンピック選手で以前似ていると言われたことがあるアメリカのフィギュアスケートアイスダンスのマイアシブタニさんの真似を始めることにしました。彼女の写真はとても自信に満ち溢れていて、いつも素敵でした。似ているのだから、表情を真似たら私も少しポジティブになれるかもしれない、と思い表情訓練のつもりでInstagramに【マイアちゃん真似っこシリーズ】の投稿を始めました。



これが、自分が思うよりも楽しく、周りからも「いつも見てるよ」と声をかけてもらえました。楽しくて表情も豊かになって、コミュニケーションを取るきっかけにもなるなんて一石三鳥!!思いがけない効果がたくさんありました。マイアちゃんは私を救ってくれた大スター。彼女のInstagramを見ていると、癌と戦ったり、アジア系アメリカ人として色々な想いを発信しています。競技だけでなくさまざまな活動で沢山の人へ勇気を与えている彼女をとても尊敬しています。


SMAPカバー曲動画


それと、もう一つ克服したかったことがあります。それは、この動画でなんでも残せる時代に中指で演奏する自分の姿をどこにアップしても「恥ずかしい・情けない」と思わないようになること。これには、大好きなSMAPの力を借りました。私は今まで「SMAPの曲はSMAPが歌っている時が一番カッコいい」というファン目線の気持ちが強すぎて、ここぞという時にしか演奏しないようにしていました。また、三味線でカバー曲を演奏する時は、どの曲を弾くと三味線らしくかっこよくなるかを考えていたのであまり簡単な気持ちでカバー曲を演奏したくないという想いもありました。

でも、こればかりは気楽さがないと続かないかもしれないと思い、今までも一番私に元気をくれたSMAPの曲を弾いてみようと思い立ったのでした。やってみると、何度も何度も聴いた曲を三味線アレンジするのはとても楽しく、編曲の勉強にもなり、一つ目の動画をTwitterにアップした時はとてもドキドキしたのですが、次第に楽しさの方が勝って指をどう思われているかは気にならなくなっていました。

中にはSMAPファンの三味線弾きの方で「SMAPが歌ってるように聴こえる」と言ってくださる方がいらっしゃり、その言葉に本当に元気がでました。私がなぜこんなにSMAPが好きかって「SMAPになりたい」が1番大きいのです。メンバーになりたいとかそういうことじゃなくて、SMAPの精神を受け継いで生きたい、という意味での。だから、SMAPを表現できるエッセンスが自分の中にちゃんと入ってるんだと思うとすごく嬉しかった。。


カバー曲の時は津軽三味線らしさを出したいとずっと思ってきましたが、このシリーズに関しては津軽三味線でいかにSMAPらしく弾けるかを目指せばいいんだと思うと、どんどん色々な曲を弾いてみたくなったのでした。私1人では気づけなかった新しい視点でした。

仕事であり趣味であり

SNSにはどちらかと言うとあまりいいイメージが持てなかったのが正直なところで、仕事のお知らせツールのつもりで使っていた部分が大きかったのですが、表現することを仕事からいったん引き離して俯瞰でき、とても良い経験になっています。新しい趣味を見つけたようで、私にとってSNSは自分のペースで表現を自由に楽しめる遊び場になっています。

「弾けない分、色んなことにチャレンジして自分の可能性を探したい」「ネガティブな自分を成長させたい」と思って試みたことでしたが、自分が思うよりも見てくださる方が一緒に楽しんでくださったことが何より嬉しいことでした。

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