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飛行機で拍手喝采


2016年12月某日
クリスマスを数日後に控えたある日

わたしは当時遠距離恋愛中だった彼(現在の夫)に会うためエールフランスの機内にいた

そろそろパリに着陸しようとするとき
ちょっぴり素敵な機内アナウンスが流れた


何やら機長はこのフライトをもって引退するらしい
"するらしい"というのはわたしのフランス語力は1年前に日本に帰国してからだいぶ衰えてしまったせいでなんとなくのニュアンスしか掴めなかったからだ

なんでも、機長は長年エールフランスに勤め、数えきれない国を飛んできたが、日本便が特にお気に入りで最後のフライトもこの日本の便を選んだそう

そんな素敵なエピソードまで付け加えて引退を労うチーフパーサーはじめ、エールフランスの社員に
とてもほっこりしたのを覚えている

そしてそのスピーチが終わった後、機内の乗客が拍手喝采でその機長を労う雰囲気もまた格別に温かいもので、旅の醍醐味だなあと思った

通路を挟んで隣にいた日本人の方は、なんだかわからないけど拍手しとくか?と言う感じで拍手していたので、声をかけて説明しようか否か…と迷っているうちに日本人スタッフが日本語でスピーチしてくれたので杞憂に終わった

オンラインの生活になれ、それはそれでいいこともたくさんある
しかし その場の空気感 というのはやはりオフラインでしか伝わらないものがあるなあと、ふと思ったので 備忘録としてノートしておく

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