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#6尾原さんの「モチベーション革命」を読んで(その3)

前回のつづきで、「好き」なことが強いモチベーションになり、次の産業となるという説明でした。今回はそれの弊害と、生きがいについて書いてみる。生きがいについては、50歳を超えて次のステップを考えるようになり個人的にも関心あるテーマである。

■「他人に迷惑をかけちゃいけません」という現代の呪い
 「好き」なことをやると周りに迷惑を掛けてしまうのではという「呪い」があるということです。インドでは、子供に「あなたは迷惑を掛けて生きていかなければいけないので、他人の迷惑も受け入れなさい」と教育している。又、長屋に住んでいた時代の日本も「おたがいさま」という精神があった。
 もし、迷惑を掛けてしまったと思ったら、その分「ありがとう」といってもらえる行動をして、「ごめんなさい」と言われたら「おたがいさま」といえるようにして、この「呪い」をといていきましょうという話。

 当社の前会長も、「持ちつ持たれつ」「おたがいさま」というメッセージを朝礼等でたびたび使われていた。長屋時代の年代の方なので、自然とその感覚を持っておられたのかと思う。勿論、迷惑をかけないことは大事ではあるが、昨今は”お客様への迷惑”、”会社への迷惑”というフレーズを乱用して少し縛り付けがきついとは感じている。我々技術者が新しいことにチャレンジできない風潮となり、長い目でみると本当にこれがユーザー・会社にとって迷惑なのか?(ユーザー・会社が待ち望んでいるのはイノベーションではと強く思う。)

■生きがいとは
 「That which you love(あなたが好きなこと)」「That which the world needs(世界が必要としていること)」「That which you can be paid for(あなたが稼げること)「That which you are good at(あなたが得意なこと)」の4つが交わったところが生きがい。
 好きなことは、頑張れば得意なことに進化していく、そして人は自分には出来ないこと、つまり”有ることが難しい”ことにありがたみを感じて、報酬を払いたくなる。それが広がると世界が必要としていることになり、生きがいとなる。
 とはいえ、一足飛びに生きがいなど見つからないから、ライスワークをする(食べるために働く)。けど、いつかライフワークが見つかるように行動して、ライスワークよりライフワークに時間がさけるようになったら、人は幸せになるということです。

 だから、入社の浅いメンバーは、まずは目の前の仕事を一生懸命こなすことを優先してほしい。まずは会社で自分が食べていける足場をつくってからライフワークを考えてほしい。
 私も入社当時は、アセンブラというプログラミング言語からC言語というプログラミング言語に移行しているときで、C言語の人材育成強化として教育され即に実践投入でした。本当に目の前のことを一生懸命という状況でした。今、それが好きなこと得意なこと報酬を頂けることで社会に役立つことであれば幸せだったのかなと思う。
 残念ながら管理職になってからは・・・もう一度、プログラムの勉強でもしようかな~

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