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届け、オレの囁きボイス!

完璧な芸人などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。



ちょっとカッコいい入りで読んでるみんなはビビったんじゃない?

とうとう「絶望」を語る領域まで行っちゃったの零士って?!レベル違くね?!

って思ったんじゃない?

みんなごめん、村上春樹の書き出しをパクっただけなんだ。

書き出しが思いつかなくてピンチだったからGoogleで調べたら、冒頭の文が出てきたからちょっと変えて使わせてもらったのだ!

書き出しが思いつかないのもピンチなんだけど、芸人としてもっとピンチのときがある。

声がかすれてしまって全く出なくなってしまったときだ!!

何回かあるのよね、この緊急事態!もう!

今回はその全く声が出なくなってしまったときの話を書こうと思う。


声がかすれて出なくなるときと言えば、ライブが続いて連日大声を出したときだ。

そりゃあホントはかすれないように自分で調節すりゃいいんだけどよぉ、、「調節」するような自分はなんかイヤだしよぉ、、まぁ全力カマしちまうわな♩

ただ声が出なくなったときが本当に歯痒い。言いたいこと言えないしさ、伝えたいこと伝えられないしさ。

頑張って声出したところで裏返っちゃってファルセット野郎になるだけだしさ。恥じぃ。。


5、6年前だっただろうか。その日も連日ライブが続き、例の通り声が出なくなっていた。

しかもなにがヤベェって次の日もライブが控えてたのだ!

早急に治したいから近所の病院に行くことにした!

ケガ系だったら病院行かずにオロナイン塗って治しちゃうんだけどネ!今回ケガ系じゃないからさ!


病院に到着し、受付で声が出ない旨を伝える。もちろん囁きボイスで。内緒話する感じで。

咽喉科に案内され、診察室に入ると先生がいた。

見た感じ、大ベテランのおばあちゃん先生だった。

早速診察が始まる。ここからは会話形式で読んでもらうとする。オレは囁きボイスで喋ってるし、おばあちゃん先生もゆったりとしたリズムであることを踏まえて読んでもらいたい。

先生「今日はどうしたの??」


オレ「声が出なくなってしまい、しかも明日もまた仕事があるので早く治したいんです」


先生「え??」


オレ「声が出なくなってしまい、しかも明日もまた仕事があるので早く治したいんです」


先生「ああ早く治したいのね。お仕事はなにをしてるの??」


オレ「お笑いをやってるんです」


先生「え??」


オレ「お笑いをやってるんです」




先生「ああ神主さんなのね」












ん??














あ、ちがうちがう!!












「お祓い」じゃなくて「お笑い」ね!!!!











邪悪で強大な霊を退治するために、お祓い中に大声出しまくって喉潰したわけじゃないのよオレ!!!






この者の体から出てけー!!、ってやってないのよ!






先生「薬出しておくから、今日はなるべく喋らずに明日の仕事もがんばってね」













ぜってえ明日も邪悪で強大な霊を退治すると思ってん
じゃ〜ん!!











邪悪で強大な霊はそんな頻繁には現れないと思うんだよね〜!!




声を出せないオレはおばあちゃん先生にツッコむことはできず、悔しい思いをして病院を後にした。。



ただなにがすごいっておばあちゃん先生が出してくれた薬が効き目抜群で、次の日のライブはちゃんとできたってこと!!


きっとおばあちゃん先生はわざと間違えて、次の日のライブで話題に困らないようにしてくれたのだろう♩さすが大ベテラン♩

なんてね!

また書きますんでカナメストーンをよろしくお願いしまス!!

サポートしていただけたら嬉しい嬉しい嬉しい!