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【0423】妖怪を見出す

こんばんは、要小飴と申します。

仕事終わり、Twitterを眺めているとこんなニュースが。

この是非についてはここでは語りませんが、このニュースを見て、前回の緊急事態宣言の頃につらつら思ったことを思い出したので、ここにまたつらつらと書こうと思います。

前回の緊急事態宣言の頃、と言いましたが、正直言って本当にその時期だったのか、記憶は定かでありません。とにかく、今と同じように飲食店が早く閉まるのが一般的な頃だったと思います。私は、その日、仕事帰りに所用で寄り道をしていました。普段より帰路につくのが遅くなったので、帰って晩ご飯というのも億劫だと思いましたが、飲食店はどこもクローズの看板を出していて行くあてもありません。仕方がないので、とぼとぼ歩いて帰りました。そんな街中を歩いていて、ふと「ああ、こういう、人が弾かれた夜に昔の人は妖怪や幽霊を見出したんだろうな」と思ったのです。

それこそ、江戸時代やもっと昔、灯りが手元を照らす火しかないような時代は、街は昼の賑わいと夜の静かさの差が激しくて、明るく照らされているところと灯の届かない物陰の闇の差も激しくて。そんな暗がりはやっぱり危険もあって。そういう街の隙間に、昔の人たちは妖怪や幽霊を見出したんでしょう。

今は、と言ってもコロナが流行る前ですが、夜出歩くとしても、夜のほうが活発な人たちがいて、街には道を照らす灯りとそれぞれの建物の中から漏れ出る灯りが、そこかしこにありました。しかし、コロナが流行って、色んなお店、施設の営業時間が短くなったことで、少しだけ昔に戻っているような気がして、行くあてのない街で、そんなことを考えたのです。

それが、今回の宣言では、東京は消灯も要請されるということで、もしそうするとなれば、夜はより暗くなるわけです。あの夜の比じゃないほど、静かで暗い夜になるでしょう。私たちは、そんな夜にまた妖怪を見るのでしょうか。いや、むしろ妖怪が現れたから灯りを消すのですね。妖怪に取り殺されないように。

護符があればいいのになぁ。地道に戦うしかないのでしょうけれど。

それでは、今日はこのへんで。

また明日!

要小飴🍬


いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴