見出し画像

【3-0224】ガサガサかかと

【このnoteを開いてくださった貴方へ】


こんばんは、要小飴と申します。


関西にある遊気舎という劇団の末席に身を置き、演劇に勤しんでいる者です。平日昼間は保育園の先生をしています。


このnoteは、そんな私が日々の所感を記録しながら、自分の思考を再確認したり、自分なりの表現を探したりする、そんなものにしたいと思っています。

数年前に気付いたのだけれど、踵が少しだけガサガサしている。これには結構大きな衝撃を受けた。「お母さんの踵みたい」と思ったからだ。

母は私が生まれたときから「母」であって、私にとっては母は「母然」とした「母そのもの」だった。その母の踵は、乾燥でカサカサしていた。私の踵は、多分しっとりもちもちしていただろう。娘である私と母然とした母には、はっきりとした分断がある。と、若い私は思っていたのだ。

でも、どうだろうか。あの頃私が「母然としているなぁ」と思っていた母と今の私は多分同い年くらい。いつかあの頃の母を追い抜くだろう。そりゃあ、身体もカサカサしだすわ。やっと最近、お風呂上がりに保湿クリームを塗るべきだということに気が付いた。

ある時に、役者としてどんな役をやってみたいか、という話題になって、私が「母親役」をやりたいと言うと「なぜ?」と問われた。そのときには、私がよくいただく役が「妹役、娘役」なのを説明して、だから、その対極のものをやってみたいからだと答えた。

でも、その気持ちの横にちょっとだけ、どんどん追い越してしまう「あの頃の母」をどこか意識している私がいる気がする。演じることで、「母」というものを改めて見てみたいと思っているのだろう。


いつも見守ってくださってありがとうございます! これからも表現活動、創作活動に勤しんでまいります。 要🍬 小飴