「Earth Ball」企画書

キャッチコピー:
チップ?金塊?賭けるのはそんなちゃちなもんじゃねぇ!地球全ベットだ!

あらすじ:
OS、人類から突然生まれ、畏怖される、人から外れた超能力者。

そのOSである主人公、椿焔は自らの力によって仲間を失い、荒んだ生活を送っていた。
そんな彼の前に現れたのは、仮面を付けた監督を名乗る男。

男は、焔をある野球チームに勧誘する。

にべもなく断る彼に、男はある話をし始める。

数年前、突如飛来した宇宙人。彼らは、侵略か反撃かの二択を人類に提示した。反撃の手段は地球のスポーツ。

男の言っていたチーム。

それは、地球を賭けて宇宙人達と戦う、超野球チームの事だった。

嫌がる焔だが、多くの仲間達と共に、大きな戦いの渦に巻き込まれていく事になる。

超能力×野球×宇宙人!?
地球を賭けた銀河級の超野球が今、始まる!

第1話のストーリー:
イチャイチャするカップルの前に突然現れる巨大なUFO。驚くカップルはUFOから放たれた光線によって、水へと姿を変えた。 

テレビでOSに関してのニュースが流れる。それを見ている主人公、椿焔。テレビではOSから人権を剥奪しろという話をしていた。100年前、人類の中に突如不思議な力を持った存在が生まれた。念力や空を飛ぶなど、個々が持つ能力は様々だが、人智を越えた力を持つ彼ら、OSに人々は怯え、恐れていた。

同じ人間ではあるが、別の存在だと語る出演者。それを見てチャンネルを変える焔。別のチャンネルでは大山挙戲斗という野球選手が世界選抜に選ばれた事、彼なら日本の伝説の野球選手、第二の帝力斗になるのではと。

家を出る焔。川原で虐められている少年を見掛けた彼は、過去を思い出す。同じように虐められていたかつての仲間達。彼は首を横に振った後、それを無視して町に向かう。

町で囲まれ捕まり、ある部屋に連れていかれる焔。そこにいたのは怪しげな仮面の男。彼は焔を突然、野球チームに誘う。意味の分からない状況に混乱する焔。彼は野球などした事がない事、仲間で戦うスポーツなどごめんだと、それを断る。

それを聞いた仮面の男は、ある映像を見せる。それは大量の人間が水にされ、また人の姿に戻されるという摩訶不思議な動画。加工を疑う焔に、男はこの動画が本物だということ。そして、これは数年前に突如飛来したUFO、それに乗っていた宇宙人の仕業だと説明する。

笑う焔に、彼らと同じように未知の力を持つ君がそんな態度なのかと鼻で笑う男。焔はOSだった。宇宙人の提案は、甘んじて侵略を受け入れるか、別の方法で結論を出すかの二択。そして、政府はある組織の協力で地球のスポーツで決着をつける事を提案する。優れた科学技術や、能力を持つ彼らに対抗する為、切羽詰まった政府はOSでチームを作ることを決めた。その1人に焔が選ばれたと。

拒否する焔は、かつての仲間はOSの力を発現した自分から離れていったと語る。OSの力も仲間も嫌いだという焔。そんな彼に川原で人を助けたのを見ていたという仮面の男。焔は、無視したと思われたそれを戻って解決していた。そんな焔だから、必要だという仮面の男。

突如、上がる悲鳴。川原で虐めをしていた人間が見たこともない化物に追われていた。それをOSの力を乗せたボールで救う焔。

嫌々ながらも、彼はチームに入る事を決める。

第2話以降のストーリー:
どんな状況でも、助けを求める人間を放っておけない焔は、結局チームに入る事を選ぶ。
彼が連れていかれたのは、巨大な地下施設。そこには、既に何人ものOS保持者がいた。
クールな冷夜に、楽天家な疾風、温和な豪花や、他のチームメンバーと知り合う焔。仲間に対してまだ懐疑的な彼は、仲良くしようとはしない。
再び、現れる仮面の男。彼は野球未経験者も多いこのチームで、まず日本の強豪校と練習試合を行うと宣言する。
そして、焔は投手、冷夜は捕手として指名を受ける。性格も、見た目も、能力も真逆の彼らはあべこべバッテリーを組むことになった。
反発しながら練習している彼らの裏で、焔達が対戦する強豪校に忍び寄る影が。
試合当日、あべこべバッテリーは練習の成果もなく、全くリズムが合わない。
試合を通して、対戦相手の様子がおかしい事に気付く焔達。彼らは宇宙人が成り済ました姿だった。今後戦う事になる彼らの実力を確かめに来たという彼ら。本来の強豪校の面々は宇宙人達に捕まっていた。彼らの命を賭けて試合を行う事になる焔達。強豪校の面々を助ける為に戦うあべこべバッテリーは、次第に息が合っていく。何とか勝利を収めた焔達。宇宙人達は、再戦を希望し、強豪校の面々を解放する。
帰ってきた焔達に、いよいよ最初の相手が決まったという仮面の男。最初という言葉に引っ掛かる焔達。彼は、地球を狙っている宇宙人は1つの星だけではないと驚愕の事実を告げる。
重すぎる事実に不和の生まれるチームメンバー達。ギクシャクしたまま試合の日を向かえてしまう。相手は驚異的な身体能力を持つパワーという星の宇宙人達。OSの力を駆使して、何とか善戦するが、焔達は負けてしまう。
この戦いの勝敗で東京が宇宙人の手に渡ったと説明する仮面の男。その話を聞いて動揺する焔達。
彼は、焔達の試合は、地球という星を賭け金にした一世一代の勝負だと改めて説明する。
再び、自分達の敗北に罪悪感を覚える焔達。そんな彼らに仮面の男はある提案をする。
それは、今度は東京以外、残りの日本を賭けて、一度負けたパワーのチームとの再戦を頼むというものだった。
悩む焔達。そんな彼らを仮面の男は、奪われた東京に連れていく。宇宙人の遊び場となった、その場所は混沌としていた。そこで、かつての仲間達と出会う焔。自分を拒絶した彼らが、酷い目に遭うのを目撃する焔。
そんな彼らを思わず助けてしまう焔。彼はパワーの宇宙人に日本を賭けた勝負を提案する。それを快く承諾するパワーの宇宙人達。
地下施設に戻った彼らを待っていたのは、仮面の男と、彼が連れてきた高校生世界選抜に選ばれた大山挙戲斗だった。OSの力以前に野球への理解が必要だと感じた仮面の男が挙戲斗をコーチとして迎え入れたのだ。
挙戲斗は、選手一人一人と向き合い、彼らがOSとしてのそれぞれの力に頼りすぎてる事を指摘する。
OSとしての力を嫌ったり、悩んでいる自分達が、その力に頼っている事にショックを受ける焔達。そんな彼らにOSではない、ただの人間である挙戲斗は真っ直ぐぶつかってくる。OSである自分達を恐れてたり、差別したりしない彼に感銘を受ける焔達。彼は何も出来ないちっぽけな自分の代わりに、地球を救ってくれと焔達に頼む。
そして、迎えたパワー達との再戦。試合は焔達優勢で進んでいく。だが、パワー達は前回の経験から、焔達を舐めきって力を抜いていた。徐々に劣勢陥る焔達。しかし、力を抜いていたのはパワー達だけではなかった。
挙戲斗との特訓で、野球も、自分達のOSとしての力にも理解を深めた焔達は、個々の力を十二分に発揮し、勝利を収める。
日本を守り、東京も取り返して喜ぶ焔達。しかし、そんな彼らに届いたのは、日本以外の国が全て宇宙人に奪われたという驚愕の事実。国を賭けて戦っていたのは焔達だけではなかった。サッカーや、バスケ、テニスやバレーなど、国ごとにそれぞれがOSによるチームを結成し、宇宙人達とスポーツで戦っていた。だが、善戦むなしく各国は負け、日本を除いた、全ての国が奪われたのだ。
絶望する彼らの元に、宇宙人達がやってくる。彼らは自らを銀河評議会の人間と名乗る。覚えのない名前に混乱する焔達だが、彼等こそが地球を賭けたこのゲームを提案した人達だと仮面の男が説明する。
評議会の人間はこうなった理由を1つずつ話していく。元々、地球には宇宙人達が喉から手が出る程欲している、ある物が存在している事。その噂は広がり、銀河規模で地球が狙われるような状況になっていた事。このままでは、他の星々の宇宙人達に地球が襲われ、原住民もろとも滅ぼされるか、植民地化されるかの所まで来ていた事。
他にも、地球の所有権を争っての、別の星と星による戦争に発展しかけていた事も踏まえ、銀河の平和を維持する事が目的の評議会が、そういった状況を止める為に、星同士のゲームによって地球の所有権を獲得するという今の形を提案した事を焔達に説明する。
自分達の置かれた状況を改めて理解する焔達。評議会の人間は、そのゲームにスポーツというものを提言したのは仮面の男だと話す。
政府は、様々な凄まじい科学技術と、類いまれな身体能力を持つ宇宙人達相手では、武力などでは勝てる可能性が皆無だと結論付けた。
地球人が作ったスポーツという自分達の土俵に宇宙人達を引き込み、OSという唯一宇宙人達に対抗できる可能性のある人物達を集め、地球を賭けて戦わせる、それが今の地球を守れる唯一の方法だったと話す仮面の男。
だが、自分の考えが甘く、こんな事態になってしまったと自分を責める仮面の男。そんな姿を初めて見た焔達は、今の状況がそれ程追い詰められているのだと理解する。
評議会の人間は、各国を奪ったそれぞれの星の人間の目的は地球人にはない為、早く助けなければ彼らがどんな目に遭うか分からないと、焔達に提言する。
彼らはどうするべきか、相談しそれぞれが悩む事になるが、他国を救う為に立ち上がる事を決める。日本を賭け金にした、世界を取り戻すための戦いが始まった。
最初に狙う国にアメリカを提案する仮面の男。野球の本場である彼らを助ければ、今後も世界を賭けて戦っていく自分達への強力な助っ人になってくれるだろうと説明する。そんなアメリカに、特別な思い入れがある事は焔達には説明しない仮面の男。
皆が気合いを入れている所に、アメリカから脱出してきたOSの1人であるブレイブが訪れる。
彼らが戦った星、ダイスの宇宙人達の事を伝えに来たというブレイブは、彼らがとても科学技術に優れた存在であり、有りとあらゆる卑怯な手段を使ってくると話す。
そして、野球とOSの力も強化した焔達は試合当日を迎える事になる。ダイスの宇宙人の直接的な攻撃によって怪我を負う焔。それに怒るチームメイト達。数々の苦難を共に乗り越えた彼らは本当の仲間にいつの間にかなっていた。それに気付いた焔は、今まで呪ってきたOSとしての力を初めて受け入れる事が出来た。怪我の痛みに耐えながら、必死に投げ続ける焔。しかし、突如として彼らのいるグラウンドが揺れ始める。地面が割れ、無茶苦茶になるグラウンド。
それもダイス達が仕掛けた卑劣な罠だった。そんな中でも必死に戦う焔の体にある異変が起き始めていた。
そして、焔達は、宇宙人達が求める、地球のある物がEarth Ballという名前だという事を知る。

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