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ズワイガニの季節

秋田県男鹿半島のズワイガニ漁がいよいよシーズンです。
例年に比べ不良気味で高値だとか。全国的な傾向のようですね。

1.男鹿産ズワイガニ 箱買いです。

そんな高値の中、小形で足がちょっともげているような規格外のものを安値で仕入れました。
贈答用には不向きなので、自宅で堪能。

足は刺身で。甘い醤油で。

そして、これこれ。
カニみそです。
すべてオスのズワイガニですから、みそがたっぷり入っています。


2.本場、越前カニ(石川県金沢市)

先日、金沢に出張の際、「近江町市場」を少し散策しました。
市場のカニがこれ。

すごい立派です。

そ、それにしてもお値段が・・・・

一桁間違えてしまうほどでした。

こんな値段で、売れ残ったらどうするのかと聞いてみたところ、これで売れるそうです。

越前ガニというブランドで、これほどまでの付加価値をつけるその概要とは。


3.最高級品種のズワイガニ~カニの中の王様「越前がに」~ 福井県でした。申し訳ありません。

「越前がに」とは、福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニのことです。
山陰地方では『松葉ガニ』、石川県では『加能ガニ』などとも呼ばれ、水揚げされる漁港によってブランド名を付けてブランド化に取り組んでいます。同じズワイガニですが、漁場の環境により食味が異なり、中でも「越前がに」は好漁場に恵まれていることから、日本で最も古くからカニ漁が始まったとされ、その品質も甘くひきしまった肉質で、ズワイガニの中でもトップブランドの最高級品種として知られています。ブランドマークの入った黄色いタグ付きのカニが「越前がに」の証で、越前漁港を筆頭に、三国港・敦賀港・小浜港などが越前がにの水揚げ港となっており、福井県随一の水揚げを誇る越前町は、まさに本場の町で知られています。

福井観光協会HP


4.秋田県男鹿産ズワイガニもブランド化されてた

男鹿産のズワイガニも、ニーズのある福井、石川に売られていたようですが、そこはやはり越前カニブランドには負け安値取引されていたようです。

そこで2018年、地元の飲食業者(コンサルタント)との提携で、「舞雪ガニ」としてブランド化、東京の飲食店でも食されるようになったようです。

この記事見ると、規格に合う大型のカニは、キロ単価が倍になったとか。
その分、漁師さんの収入増になればいいのですがね。

「カニは現地で食え」とよく言います。男鹿のズワイガニを地元で出してもらえるお店って、実はあまりアナウンスされていません。
きっと、いくつかあるのでしょうけど。

5.ズワイガニ水揚げの全国ランキング(ベスト10)~ちょっと、待てよ~


なんと、ズワイガニも1/4は北海道産なんですね。きっと、毛ガニもそうですね。

秋田県のズワイガニですが、全国の1%にも満たない水揚げ量です。
1位の北海道の1.8%、福井の4.5%です。

圧倒的なんですね。同じ日本海側の海でもこう違うのはなぜでしょう。
カニ漁の漁船の数とかにも、ようはどれだけ獲っているかの差も知りたいものですね。

しかし、秋田県。この些少なマーケットシェアの商品をブランド化する必要があったのか、私は疑問です。

秋田県のズワイガニが他の地域とは違う(例えば超大型とか、味噌が濃厚とか)、もしくは調理に独特の手法があるなどの付加価値がついているなら別ですが。

そのブランド化で、私ども地元の庶民には手の届かないカニになりました。ですが、1.男鹿産ズワイガニ箱買い
のように、規格外のカニをうまく仕入れたら家族で美味しく食べることができます。

味は、変わらないと思いますよ。

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