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高齢猫の看取りを終えて③
〜猫伝染性腹膜炎の可能性があり14歳で他界した愛猫みーこちゃん♀との出会い〜
食べなくなって5日後に息を引き取ったみーこちゃん。
深夜息を引き取り動かなくなったみーこちゃんを即席で作った棺桶に入れる。翌日に、生花を供えた。
生花は黄色オレンジ白の華やかな花束を近所のお店で調達した。
これまでもお世話になっている動物のお寺に御供養をお願いし、最期のお別れのためお寺に向かう。
みーこちゃんの入った棺桶を抱えて本堂に入る。抱えているみーこちゃんは生前と腕にかかる重さが変わらなく感じる。
受付で、合同火葬の手続き。
火葬の為、重さを計ると全体で3.3kgだった。
手続きを待つ間、お線香を供え、鈴を鳴らし、礼拝。
淡々と手続きを済ませたあと、住職から「こちらでみーこちゃんをしっかり供養しますので」と言葉をかけられ、冷静が保てなくなる。涙が溢れてくるのを堪え「どうぞ宜しくお願いします。」深くお辞儀をした。
みーこちゃんにとっては大事にしてくれた元飼い主の元を離れることになって、とんだ家に来てしまった思ってるだろうなと思った。
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住職から「もう一度、みーこちゃんを見て行かれますか?」と帰り際に声をかけられたが、胸が締め付けられ苦しくなってきたので振り返らず「いえ、大丈夫です。」と伝えお辞儀をして、お寺をあとにした。
数日後、元飼い主の娘さんにみーこちゃんが旅立ったこと、供養を済ませたことを報告。
みーこちゃんとは5年前、里親募集サイトで出会った。
2歳年上のアヤちゃんという猫と一緒に里親募集にアップされていた。高齢の飼主が頚椎損傷で入院となり、別居の娘さんには赤ちゃんがいて猫を飼える環境にもなく、娘さんが毎週実家に通い猫達の世話をしながら里親を探しているという状況だった。
介護関係の仕事をしている私は事情を察し、先住猫達がいるがそれでも良ければ引き取りたいと里親を申し出た。
元飼い主とみーこちゃんとの出会いは、娘さんが車で仕事からの帰路、深夜小雨の降る中、道路の真ん中にうずくまっているのを発見し連れて帰ったことが出会いの始まりだったとのこと。
みーこちゃん♀が他界したのは12日の深夜だったが、一緒に我が家に来て既に他界しているアヤちゃんの命日も12日だったことを覚えてくれていた。
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我が家でのみーこちゃんは、夜に湯船にお湯を張り始めると湯船の蓋の上に乗って、私がお風呂に入るのを待っていた。
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湯船のふたを半分開けて湯船に入ると、蓋の上でくつろいでいたみーこちゃんは体を起こしゴロゴロしながら強めの頭突きを私の顎に繰り出すという、毎夜ふたりきりの時間があった。
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みーこちゃん、またね。
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