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「私」を満たすことと、「周り」を輝かせること

おはようございます。


今日は、週明け月曜日、パワー出力をヨイショいけないそんな曜日は、最近考えていること、頭に思いついた順番に書いてみようと思います。


金曜日は番組放送がありました!

ご覧くださった皆様、ありがとうございました!放送後、たくさんのご感想をいただきました。NHKさんがとても丁寧に取材をしてくださり、またwofaメンバーの明るく楽しい雰囲気をたくさんお届けすることができ、私も見ていて自然と頬が緩む番組でした。

wofaチームのLINEグループも、とても沸いておりました☺️


新潟県内での再放送は
3月23日(土)18:05〜NHK新潟「新潟の挑戦者たちプロローグ」
また、県外の方は3/29までNHKプラスでいつでもご覧いただけます!

さて、放送直後からいろんなありがたいご感想やお声をいただいたのですが、その中でも興味深いものがありました。


「私が輝く!」ではなく、「周り」を輝かせたい?


夫の恩師からのご感想でした。

「ファシリテーターというか、みんなを輝かせる側にいることが好感が持てる」というニュアンスのものでした。


なるほど🤔
そういう視点は新鮮でした。


「確かに『俺が俺がの、自分が輝く!』というのとは違うから、応援したくなるよね」と夫は言いました。


ははあ。
そのとき独身時代に、ある飲み屋さんでそこの店主が独自のリーダー論について語っていたのを思い出しました。

「本当のリーダーは、自分じゃなくて周りを輝かせられるやつだ」

つい先日も似たようなことを言われたばかりだったので、ハッとしました。
先週は長野県豊丘村にて開催される農村フォーラムに講演で呼んでくださり、その後の懇親会まで参加させていただきました。


村長も交え、役場の職員、普及センター、農業委員の皆さまとあれこれお話したときのことでした。

「あなたのそのパワーはどこから来るんだろうって、話を聞きながらずっと考えてたよ。ずっと考えてて、で、それはやっぱり『誰かのために』頑張るから、すごいパワーが出てるんじゃないかと思ったんだ。

誰かのために頑張れること。それは誰でもできることじゃないから、君の天性のものだよ。」

と隣に座られた方がお話くださいました。


それを聞いたときは意外すぎて、自分でも驚きました。つまり、それが自分像として全くピンと来ませんでした。


私こそ、「自分のためにしか頑張れない」人間だと思っていたからです(笑)


その証拠に、地域のため、誰かのために頑張りすぎて、心身枯渇したのが2018年の加工所建設に失敗した時の状態でしたし、そして今は今で、やっぱり「わたし」自身の中に存在する、小さなこどもの「私自身」の要求や伝えようとしていることを見ないふりをしていると、何度も体調を崩すし、心のエネルギータンクに、注いでも注いでも、力が溜まってこない感覚が続きます。


とは言え、小さい頃から戦争や環境問題に興味があって、大学でも紛争解決を学び、社会課題に関心は高かったことも事実です。
でもその感情は「被害に遭われている方々がかわいそうだから」という共感から来てるのとは少し違う感情でした。


「怖い世界に、私が住みたくない」

どうせ自分の人生の時間を使うなら、意味のあることに使いたい


そんな感情の方が近い気がします。


そんな私が。
そんなふうに見えるんだ?


なんだかサイズの合わない服を着せられた感覚でした。
でもそのとき、「自分のために」という言葉が改めてふんわり降り立ちました。


私が心地いいと思う空間を作る


私はひとが苦手です。
誰かと長時間同じ空間にいることも苦手ですし、チームも苦手です。
他者がいる空間や、賑やかな空間にいると、ドッと疲れます。かと言って誰かと二人きりの空間は何か声をかけねばというプレッシャーからか、これまた疲れます。(どんなや)

今働いてくださっているwofaメンバーたちほど、雑談も上手ではないし、コミュ力も高くありません。


渡辺謙さんも取材にいらしたときに「これだけのことをやるから、オープンマインドな豪快なかたかと思ったら、違っていた」と話されていました。
そう。そうなんです。
いわゆるリーダーらしいリーダーとは、私は全く違うのでしょう。


ところが、チームでないと到達できない行き先もあります。
だからこそ、では、どうしたらいいか。チームでなくてはならないならば、その居場所をどうやったら自分にとって心地いいものに構築することができるのか?


そう考えたときに
メンバーにはいつもご機嫌であってほしいし、ハッピーであってほしい。弱さも共有しておきたいし、分かっててほしい。

想像で相手を探るような遠回りな関係性は、無駄が多くて、いかにも女子コミュニティっぽくてめんどくさいから嫌だ。
役職で呼び合うことで関係性に距離感ができて、トップダウンになってこちらの心理的負担が大きくなるのは嫌だ。みんなで会社という船を漕ぎたい。目指す北極星に向かって。

そのために、どうしたらいいのか?


そう、出発点はここだ。
結局は私がこうありたい、これは嫌だから、という個人的な感情から生まれた試行錯誤たちで、それが結果論的に、メンバーにとって運よくフィットしたり、効果があったのかもしれません。

そうやってできた空間はもちろん、私にとって心地いい空間になっている。やっぱり自分のためでもあったのだ。


だから苦手でも、ある程度パワーは出てきた。
自分事であったからだ。


そしてそのためのアイデアの種はやっぱり、昔、加工所建設に失敗し、「あの失敗はなんだったのか」自分で失敗を成仏させるために、チームビルディングとか、心理学とか、「自分に対するリーダーシップ」について勉強してきた日々から来ていて、やっとちょっとは道具として使えるようになったのかな、と感じました。


そういう意味では、
「"私が"輝けばよかった」過去から、
一人では何もできない。
一人だと限界がある。
でも人は苦手だ。
誰かのためではなく、自分の幸せのために生きたい。
もう人とは関わりたくない。
でも、そんな私は、何者?

のジレンマに陥っていた私を、自分の農業にケリをつけたかった、つけるべきだった私が、一皮剥けるためにも一歩踏み出させてくれた今の役員メンバーのサポートに、感謝の気持ちでいっぱいです。


番組でも、
女性はライフステージの変化の中で、主語がどんどん自分じゃなくなる、という話をしました。主語が家だったり、夫だったり、こどもだったり。

だからこそ、「わたし」を主語に取り戻し、そんな「わたし」を再定義して、「私は何者として、何を為すのか」にコミュニティ運営では焦点を当ててきました。


ものすごいパワーのスーパーマンでない限り「誰かのため」は、いつか枯渇します。そして「誰かのため」を頑張り切るためには、「わたし」という土台が盤石である必要があります。


「わたし」を満たして行った先に、周りの幸せもあるのかな、と感じました。

いただいたサポートは、里山農業からの新しいチャレンジやワクワクするものづくりに投資して、言葉にしてnoteで届けてまいります!よろしくお願いします。