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「私、夢に向かって全力で走っちゃってる!」自分を主語に生き始めたあるスタッフの話

加工所はいつも、賑やかだ。

人数が多い時は多い時なりにエネルギーが交錯して空気がぱちぱち弾けるような感じだし、少ない時は少ない時で会話が深海をゆっくり潜っていくような深まる感じもあって、どちらもいい。

いいことも悪いことも、トラブルもある日もあるけど、でも「前に進もう」という空気があるからか、空気感に押しつぶされそうになる感じや、胸がイガイガすることも少ない。

そして、その前向きな空気は、一人一人の小さなチャレンジを応援する空気になっていて、そんな場面に出くわすと、本当に温かい気持ちになる。大丈夫、恐れないで、うまくいくよう一緒に考えよう、全力で応援するよ。そんな空気。


その日もそうだった。


今シーズンから仲間入りしたあるスタッフが、毎月市内で行われている「とおかいち」出店に向けて、弊社のレンタル加工所を借りたいとランチタイムに色々と聞いてくれた。


すでに先月、自身でパンを焼いて「とおかいち」に出店しているスタッフと一緒にお手伝いで店頭に立った話は聞いていたが、まさかとうとうご自身も!と嬉しくなった。


思い返せば、彼女があるときから「サーターアンダーギー」をランチタイムの差し入れで持ってきてくれるようになった。

その量は「差し入れ」というより何かの「お祝い事」レベルの量と見た目の素敵さだった!
そして回を重ねるごとに、微妙に改良され、その見た目も変わっていった。


素材もちょっとずつwofaメンバーのものを使いながら、みんなからあーだこーだと意見をもらいながら、螺旋階段をするする上がってくように、サーターアンダーギーも彼女自身も変化していった。

彼女は60を過ぎているけれど、エネルギーの溢れ方に年齢は関係ないのだと、本当に思う。地面にへばりつこうとする自分の人生を、両手でグイグイ前へ引っ張ってこうとしている。

その姿って、自分で自分の人生を動かすとか、運命は自分で動かす、みたいなのを無意識に地でやってて、そんな人たちのそばにいるだけで、エネルギーのおこぼれを浴びている気分になる。


そして、周りのみんなもそれを上手に、ほんと上手に後押ししてくれてて、そういう会話を仕事中にしてて(私は全然いいと思う)、ああ、なんか夢を叶えようとしている人たちの前向きな会話の中で、干し芋も作られてるんだな、と嬉しくなった。

夢なんて叶わない。
今さらそんな歳で。
現実は厳しい。
軽く考え過ぎ。
どうせ途中で断念する。


ともすれば、何かにチャレンジしようとすれば、そんなことを言ってくる人はほんとに、ほんとにたくさんいる。いやむしろ誰かに言われるより先に、自分自身に長い間そうやって言い聞かせてきて、「こういうことをやってみたい」と口にしたことさえなかった場合もあるだろう。

そうやって言ってくる人たちはきっといろんな理由や言い訳をしながら「夢を諦めた人たち」だ。


いつの間にかそのスタッフは、ほかのメンバーたちの知恵や応援をもらいながら、サーターアンダーギーなど手作りおやつを売り出す時のロゴも完成していた!

そんなときに、そのスタッフはこう言ったという。

「私、夢に向かって全力で走っちゃってる!!大丈夫かしら!」


そのエピソードが本当に素敵で、嬉しくて、温かくて、身体中がジンジンした。


きっと彼女も、家庭や子育てなど、自分が主語ではないことを優先してきて、頑張ってきて、やりたかったことを押し殺してきたんだろうと、なんとなくその月日の長さを想像させられた。

その道中、うまくいかないことがあったとしても、それは夢を叶える道だから、全然苦ではない。やらなかった後悔による、変化のない鬱々とした日々の方がずっと苦だ。その苦しさは、私も痛いほど分かる。


ううー私も!現実を!1mmずつでもいいから、動かしてこう。

動かす。
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こちらの記事でも書いたのですが、
5/31締め切りの「角野栄子あたらしい童話大賞」に応募する!
と、決めたのですが、せっかく書くなら、プロセスを共有したい。たくさんフィードバックを貰いたい。対話したい。と思うようになってて。

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現実を動かそう。
動かすわよ。


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