悔しみノート

悔しみノート

梨うまい


『わたしは、ダニエル・ブレイク』
フードバンクであまりの空腹に耐えられず、子供そっちのけで缶詰を食べだす母親のシーンに心抉られると思う。理性とか倫理とか言ってらんない。
貧困は、どうしようもなく食べて、寝て、排泄しなきゃいけない”生き物としての人間”をむき出しにさせて、尊厳を奪うんだよな。


『あん』
今日はもう多分、ことごとく上手くいかない日だ。一人で過ごすのは好きだけど、時々、自分の気持ちにぴったりの方向へ進めず、二択を間違え続けるような日がある。


『ワンダー 君は太陽』
障害はきっかけでしかなく、発生しまくる問題、人間関係のエラーは、コミュニケーションや環境によるものだって分かってくる。
理解されたいなら見せねば。よく見て、慣れていただかなければ。


『凪のお暇』
人にはいろんな側面がある。分かっちゃいるけどいちいち角度変えて見るほど丁寧に人と接してないし、楽だから表面だけでジャッジしてしまう。
普段の日常をつまらなく思っていたのは、自分がたった一台のカメラでカットも割らずに撮影していたからなんだ、と。


『セッション』
今が今のままなんて、そんなことはない、良くも悪くも。


・2回目の打ち合わせ
愛は信じられないクセに、批判は真に受けるんだよね。


・志村うしろ
「絶望は明日に先送りにする。それが生きるコツだよ」これは野田秀樹の『カノン』沙金の台詞。


・最後に
家族って、多くの場合で足枷のように感じるじゃない。じゃあ外せば?
でも簡単に外せるものでもなく。愛なのか情なのか、執着、思い込みと言われたらそうなのかもしれないし。


・自由とはもしかしたら、手に入れるというよりも気づくものなのかもしれない。あれ、ここにあるじゃん、みたいな。なんでどこへも行けないと思っていたんだろう。気付いてしまえばなんてことない、なーんだ僕ははじめっから自由だったんだ。でも気づけない時は気づけない、実際。
あの苦しさを忘れないようにしたい。大したことなかったなんていう言葉で消化したくない、大したことないくせにと言われる筋合いもない、苦しかったし辛かったし消えてしまいたかった。


観たことある映画のレビューが多くて、また観たくなった。


相談は踊るのアドバイスで書き始めた悔しみノートが書籍化されるなんてすごい。

1年ノートを書き続けたことがすごい。続けるって本当に難しいから。

何がきっかけになるかって、わからないもんだな。




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