仕事でKPIダッシュボードをどう活用するか?業務別に解説
前回はFineReportによるKPIダッシュボードの作り方をムービーで解説しました。
レポートとか、業務報告書とか、みんな日々の仕事でよく作っていますが、最近はやっているレポートのアップバージョン「KPIダッシュボード」を耳にしたことがない方がいるかなと思いますので、今回は「KPIダッシュボードとは」から、実務上活用していただけるサンプルを解説します。
KPIダッシュボードって何?
KPIは、Key Performance Indicatorの略で、日本語に訳すと「重要業績評価指標」という意味になります。 KPIとは目標を達成する上で、その達成度合いを計測・監視するための定量的な指標のこと。
異なる業務によってKPIは違います。例えば、デジタルマーケティングの分野においては、KPIは「UU(ユニークユーザー数)」「PV(ページビュー数)」「セッション」「CVR(コンバージョン率)」などがよく使われます。
KPIダッシュボードは、重要なKPIをピックアップし、進捗率や達成度合いなどを可視化する画面のことです。経営層から管理者、一般社員まで利用可能な管理ツールとして、会計や顧客、業務、成長など複数の視点で業績指標を俯瞰的に把握し、業務実施や戦略提案など、迅速な意思決定を支えます。
なぜKPIダッシュボードは必要なのかを理解できるように、例えを挙げます。
車の計器盤を見ずに運転したことはありますか?スピードメーターやタコメーター、燃料計、距離計など、車の走行に必要な情報を見ないと、大変危険な状態になり、事故が起こりがちでしょう。KPIダッシュボードは、運転者や搭乗者を守るための「計器盤」のように、組織全員が注意すべき情報を表示し、何かがあったらリアルタイムに伝達し、企業運営を軌道に乗せることができます。
1.財務
①財務状況ダッシュボード
収入、利益、回収金額、費用など、企業の財務状況を示す指標を表示することで、財務マネジャーはビジネスの全体像を把握し、来期の目標を適切に設定できます。
出所:Zoho Analytics
②利益センター
もう1つ重要な財務ダッシュボードは利益センターです。利益センターにより、組織内で最も収益性の高い部門・活動・業務を区別でき、精度の高い分析と合理的なりソースの割り当てが容易になります。
出所:FineReport
2.売上・営業
①売上管理
売上管理はセールスマネジャーが毎日確認しなければならないKPIダッシュボードです。受注額と総売上だけではなく、製品、地域、顧客毎のセールスパフォーマンスを監視すると、異常時などを早期に発見でき、長期的な目標達成に繋げます。
出所:FineReport
また、地図上で特定の地域をクリックし、ドリルダウンすることで、周りの売上情報が連動して表示します。地域毎のダッシュボードを作成することはありません。
②売上統合分析
セールスマネージャーはダッシュボードから売上、利益、コストといったKPIの達成度を把握する上に、ドリルダウン分析により、より詳細な地域や商品、顧客などの情報を知り、業績向上・不振の原因を発見します。
出所:FineReport
3.マーケティング
①サイトアクセス分析ダッシュボード
Google AnalyticsやCRM、MAなどのマーケティングデータを統合し、サイトの訪問数、コンバージョン率、前月比などを示しています。そして、男女、地域、チャンネル、検索キーワード別のユーザ数を確認し、マーケティング活動の効果を測定することができます。
出所:FineReport
②キャンペーンとメールの分析ダッシュボード
下図は、メールキャンペーンの影響を効果的に分析できます。開封率やクリック率を追跡し、メールマーケティング戦略を効率的に計画できます。
出所:Zoho Analytics
4.人事
①勤怠管理ダッシュボード
下図のダッシュボードは勤怠管理者向けの便利なツールです。日付で絞り込み、指定範囲内の社員の出退勤や有給休暇取得状況などを可視化し、迅速に問題のポイントを把握でき、生産性の向上に繋げます。
出所:FineReport
②従業員分析ダッシュボード
下図は、従業員について分析し、より深く理解できます。性別や役職、経験などに基づき、すべての従業員の配置に関する貴重な洞察を得られます。
出所:Zoho Analytics
参考資料&画像:
https://www.kaonavi.jp/dictionary/kpi/
https://www.finereport.com/jp/
https://www.zoho.com/jp/analytics/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?