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読書会サマリー:2030年の世界地図帳・第四章

「2030年の世界地図帳」(落合陽一著)の読書会に参加しました。第四章でサマリーを作成したので、Noteにもストックします。

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この章で最も面白いと感じたのは、「主体性なき倫理観の日本人が『持続可能性』を理解するためにはどうすればよいか?」という池上さんと落合さんとの対談のところ。一部引用します。

落合 SDGsのメインテーマである「持続可能性」について、日本人はどう理解すべきでしょうか。宗教的なバックグラウンドを持たない国にとって、持続可能であるべき理由は、功利性や経済合理性でしか語れないと思うんです。たとえば福祉について「いずれは自分の得になる」といった観点以外から価値を説明できるのか。キリスト教国やイスラム教国のように、宗教が国民の倫理を支えている国では可能かもしれませんが、日本の様な主体性なき倫理観の国で共有されうる考え方なのか。」(p.329)

日本人は、「主体性なき倫理観」つまり、他者とか自然とか八百万の神からの目があってはじめて成立する倫理観しか持っていないんだとすると、インターネットみたいな仮想世界にはモノや自然がなくて神が宿らないから倫理観のない行動をとるのかもしれない、なんてことを考えました。

ってことは、ネット上になんらかの形で神を宿らせれば、匿名でも倫理観のある行動をとるようになるのかしら。はてさて、仮想世界に神は宿るか?

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