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大学野球 東北3連盟を観戦しよう!

今年も野球シーズン終わりに近づいてるタイミングで書くのどうかと思いますが、東北の大学野球観に行ってみたい!検討されている、という方向けのあれこれ基本情報を。少しでもご参考となれば幸いです。

1.東北3連盟の概要

所謂東北の大学硬式野球3連盟とは「北東北大学野球連盟」(以降、北東北)、「仙台六大学野球連盟」(以降、仙六)、「南東北大学野球連盟」(以降、南東北)のことです。
今の連盟名、運用となるまでにも歴史があるのですが、そこは今回は割愛。
下表に各連盟について、ざっくり纏めてあります。いずれも総当たりのリーグ戦を春秋と土日開催しているのは共通で他にも試合はDH制、延長10回タイブレーク適用というのも同じですね。

各連盟の概要

北東北は3連盟で唯一、2部~3部も有り(割と最近まで南東北もあった…)。そのため、リーグ戦後には入替戦も行われます。北東北ロードともいわれる青森、岩手、秋田の各会場を踏破するのは正直容易ではないです。。
仙六は福祉大球場でのみ開催。会場固定ですし、現在の福祉大球場はちょっとやそっとの悪天候では中止にならないのも観戦する側としては心強いです。
南東北は入場料無料と学生さんの懐にもやさしい連盟(行くまでの難易度・交通費がどうかは別…)。会場となる球場は球速表示有りのところが多いのも、初めて見る方にも楽しみやすい要素の一つではないでしょうか。
各会場については4項でも改めて書いてます。

2.所属チーム

優勝回数、全国成績では引き続き東北福祉大が圧倒的ですが、同じリーグの仙台大が昨年「明治神宮野球大会」初出場、2018年には南東北の盟主・東日本国際大が初出場、北東北からプロを輩出し続けてきた富士大は2012年の初出場以降で4回の出場と、近年は他チームの突き上げも顕著です。
東日本国際大については今年の「全日本大学野球選手権大会」でベスト4入りしたことも記憶に新しいですね。

※1970年に開催された記念すべき第1回「明治神宮野球大会」の東北代表(仙六)は東北工業大、関西大(関西代表)に延長の末に惜敗したとのこと。
※全日本大学野球選手権大会は大会が始まった頃は本大会の出場チーム数自体が9チーム~16チームで推移するなど少なく、東北学院大や東北大も出場しベスト8入りしています。

所属チーム一覧(2022年現在)※優勝回数は2022年秋終了時点

各チーム応援は有ったり無かったり、監督おらず学生監督を置いているチームも有ります。東北全体で見るとチーム数は減少傾向ですが(特に南東北)、秋田看護福祉大のように新たに加盟したチームもありますし、近年の地方リーグの活躍、プロ選手の輩出で進学してくる選手の地域や出身校はとても幅広くなってきています。母校OBがいるらしい、ユニフォームカッコいい、なんか凄く楽しそう…何でも良いので強さだけでなく、ぜひ実際に観てみて推しのチーム・選手を見つけて頂きたいです。

3.スケジュール

一年の大まかな流れは下表の通りです。全国大会は「全日本大学野球選手権大会」と「明治神宮野球大会」の2つ。新人戦については北東北が年1回の開催なのに対して、他2連盟は春秋の2回開催されます。
その他、北東北は「大館トーナメント大会」、南東北は「吾妻杯」という大会もあります。

各連盟の一年の流れ

春季リーグ戦:各優勝チームが全日本大学野球選手権大会への出場権を得ます。選手権は東北では唯一、東北福祉大が優勝したことがあります。
秋季リーグ戦:各優勝チームおよび主幹連盟(現在は順番に持ち回り)の準優勝チームによるトーナメント(東北地区大学王座決定戦)がおこなわれ、優勝チームが神宮大会に出場することができます。
この東北地区大学王座決定戦は今週末に仙台市民球場で開催予定、思い切って頂上決戦で東北の大学野球デビューしてみる!というのもいいかも…

4.主な会場

下表の通り。あくまで主な、ということで掲載していない所もあるのはご承知おきください。
東北民なら察するところでしょうが、基本は車移動推奨です。とはいえ普段中々行かない場所もあるでしょうし、ローカル線使いながら、観光がてらで行ってみるのもお勧めです。

主な使用球場(北東北)
主な使用球場(仙六・3連盟共通)
主な使用球場(南東北)

<2022年の使用球場>
仙六:東北福祉大野球場
北東北:八橋球場、雫石球場、種市オーシャンビュースタジアム、青森県営野球場、八戸東運動公園野球場、岩手県営野球場(リーグ戦)、一戸総合運動公園、滝沢総合公園、ナインズ球場(入替戦)、岩手町野球場、青森中央学院大G(新人戦)、ニプロハチ公D(大館トーナメント)
南東北:ならはスタジアム、きらやかスタジアム、荘銀・日新製薬スタジアム(リーグ戦)、南部スタジアム、ならはスタジアム(新人戦)、皆川球場(吾妻杯)

5.その他

今回は概要だったり開催状況の部分だけ書きました。やはりいざ行ってみないとどんな感じかは伝わらないでしょうから…これら情報が実際に足を運んでみていただくための一助になれば幸いです。
最後に、こんなNote書くよと話したときに、まさに行くか検討している方から幾つか質問もらったので載せておきます。

Q.球場どうやって入るの?
A.まず入口で受付して入場券購入。通常、球場内の座席指定は無いので好きなところに座ってよい。

Q.選手分からないんだけど?
A.各連盟HPあるし、各リーグ戦開催ごと、会場にパンフレット(有料)あるのでぜひ購入してください。

Q.もっとチームや選手のこと知りたい
A.各連盟やチームのSNS(Twitter、インスタ…)もチェック!!最近すごい力入れてますので要チェックです。

Q.試合結果・スコアどこかに書いてあるの?
A.2022年秋時点で三連盟いずれも一球速報さんを導入済。ただし責任投手については各連盟の公式HP見るのが確実なようす…

Q.中継はあるの?
A.2022年秋時点で一部試合は仙六がyoutube、北東北がインスタライブでの中継実績あり。今週末の東北王座は全試合、Yahoo!JAPANのスポーツナビでライブ配信されるそうです。

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