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珠城りょうと言う人

こんばんは。
本日無事に東京宝塚劇場月組公演が千穐楽を終えられましたね👏
もちろん東京に行けるわけでもないのでお家で家族でライブ配信を見届けました。画面が止まることもなく最後まで綺麗な画質で見られたので大満足です!

公演についてはまたゆっくりBlu-rayを見ながらおいおい書いていけたらいいなと思ってます。今日はあと数十分後に宝塚と言う世界から旅立つ珠城りょうと言う男役について少しだけ語りたいと思います。

たまきちは初舞台の時からきちんと舞台で見てきました。
研2で「ラストプレイ」の霧矢さんの役をした時、あどけなさは残るものの堂々とした男役姿にびっくりした思い出があります。体格がよくて、男らしい男役と言うのは近年ではあまり居なかったタイプだったのではないかと。スーツの着こなしも今よりは幼いかもしれませんが、当時の学年を思えば十分立派なものでした。
何となく大和悠河さんを思い出すような、そんな早期抜擢(天海祐希さんの時代を私は知らないので知ってる範囲の方を挙げてます)に、当時は賛否両論もあったと思います。

海乃美月ちゃんもそうですが、たまきちも常に学年以上に大きな役を与えられて、常に結果を出さないといけない立場。私たちには想像も出来ないくらい、楽しいだけじゃやっていけない苦しく辛い道程だったのではないでしょうか。

トップスターにも、ましてや路線と呼ばれるスター街道を歩むことが出来るタカラジェンヌなんてほんのひと握り。ほとんどが眩い光を浴びることなく退団していく世界において、常に目立つ役や場面をもらえることは幸せなこと。だから弱音を吐くなんて、と思う方もいらっしゃるかもしれません。活躍出来る場を与えてもらっているのだから贅沢言うなと言う考え方もあるかもしれません。

でも早くから常にそう言う役柄を与え続けられることもまた、本人にはとても大変なことなのではないのでしょうか。精神的にも、身体的にも。
責任感が強い人ほど、自分が何とかしなければ。きちんとしなければと追い込んでしまいそうなものです。誰にも頼ることは出来ず、ただ大きな壁を乗り越えて乗り越えてを繰り返す。

それを入団して2年目から今日この日までずっと。
ずっと絶え間なく前だけを見て、努力に努力を重ねてこられたことに私は敬意を表したいなと思います。

研究科14年。
普通にトップスターになることの多いこの学年で彼女は卒業します。

まだまだこれからと思う気持ちもあるし、早くにトップになられたからこそ巡り会えた作品が沢山あるのだろうとも。彼女にとって宝塚人生、思っていたものとは違ったかもしれません。
本当にたくさんの事がありました。いい事も悪いことも。それを全て乗り越えて、たまきちは晴れやかな笑顔で宝塚を去っていきます。

今はその大きな彼女の背中を摩って、お疲れ様と言いたいです。

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