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不妊治療ヒストリー22 ~リスタート~

今周期より不妊治療専門の病院へ転院することにした。

実はこの病院、最初の病院選びの際に候補に入っていた。
前の病院と比べて家から若干遠いことと待ち時間がやたら長いという噂があり見合わせていたのだ。しかし元の病院に嫌気がさしていたことと、友達がここの専門病院で妊娠したので、あやかりたいという思いもあり今回転院先に選んだ。


初診日当日。
紹介状を手に、休みをとってくれていた夫とあさイチで病院へ向かった。

待っていた患者さんの数は、前通っていた病院とあまり変わらない。
待合室は前のところよりずっと狭いけど、映画のDVDを流していたり本が置いてあったりと、待っている間暇がつぶせるようにしている。
大きい掲示板には不妊治療の助成金の案内が各市町村ごとに貼ってあり、一目で自分が住んでいるところの情報が分かる。
あとはサプリのご案内(どこの病院にもあるのかな?)が置いてあった。

キョロキョロと物色していたら、受付から私と夫、それぞれの問診票を渡された。結構な分量なのと、もう記憶にないよ!と言いたくなるような内容の項目が多々あった。(いつから避妊しなくなったとか…正確な日にちが分からない…)
夫にも確認しながら記憶を頼りに項目を埋めていき、なんとか完成させた。

受付に問診票を渡してしばらくすると、私と夫それぞれ別室に呼ばれた。
問診票を元に更に事細かに質問をされていく。

お互いに終わった後、私は採血に呼ばれた。
今回はLH(黄体形成ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、PRL(プロラクチン)、TSH(甲状腺ホルモン)の値を計るそうだ。看護師さんが「痛いですね~大丈夫ですか?」と優しく聞きながら採血してくれたが、私は「ダイジョウブデス」と何故か片言になってしまった日本語で返すのが精いっぱいだった…やっぱり注射は嫌いだ。


採血が終わり、しばらく待つと診察室へ呼ばれた。
優しそうな男性の先生(確か院長)だ。ニコニコして出迎えてくれた。

初めから体外受精で進めたいことを伝える。
先生は「うちは自然周期での採卵をお勧めしています。薬を使って取れるだけ取るというのも悪くはないんですが、私は体が選んだ卵を1個か2個取る方が質がいいものである可能性が高いと考えています」とのこと。前回は薬をガンガン入れて育てたものだから、もしかしたら質がよろしくなくて全滅した可能性もあるのかもしれないのかな。
自然周期にも興味があったので、お願いした。

AMH(抗ミューラー管ホルモン)の値を聞かれたので、前の病院で計った時の値(0.33)を伝える。「45歳位の卵巣年齢ですね…卵があまり残っていないということになります」と先生から言われた。
うん、知ってる…検査結果を知った後、帰り道で大泣きしながらnoteに書き散らしたしね。

一応内診もしたいとのことだったので、診察室の横の内診室へ移動する。診察室からダイレクトに行けるというのはいいな。前の病院は一旦診察室から外に出ないといけなかったのが、ちょっと嫌だったから。
内診したところ、「子宮はキレイですね!」とお褒めの言葉をいただいた。うれしかった。

夫の方は精液検査と血液検査を受けるとのことで、別室へ消えていった。

検査終了後、今後のスケジュールについて説明を受けた。

3月:タイミング法
4月:模擬移植
5月:採卵

で進める予定だそうだ。
「模擬移植」というのは、薬を使わない状態で子宮内膜が移植できる厚みになるかを診るためのものらしい。移植といっても実際には生理食塩水を注入するそう。よかった…なんかよく分からない卵を植え付けられるのかと思ってビクビクしてしまった。

今日の検査結果は後日分かるとのことだった。
生理が始まったら5日目までに来てほしいと言われたので、その時に聞きに行くことにした。


今回の病院は第一印象としては悪くない。
先生を含めてスタッフさん達も感じがいいし、待合室の雰囲気も良い。説明も施術も丁寧だし、患者側の意見(話)も聞いてくれる。ここでダメだったらもうそれはそれでいいかな…と思った。

ひとまず今月はものすごく久しぶりのタイミング法。
できることから始めて、準備をしていこう!

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