見出し画像

【フォーラムパネル展】食と農を学ぶ~わくわく食育体験~

わくわく食育って何?お野菜の収穫とお食事つきなの?たのしそーじゃん!そんな気軽な気持ちで「体験型研修わくわく食育体験」の履修を決めました。そして今回、全3回が無事に終わったのでご報告します。

<第1回>玉ねぎ収穫
【日時】 2024年5月11日(土)10:00~16:00
【場所】 小田原市下中地区
【授業名】体験型研修「わくわく食育体験」
【担当教員】中川理絵(化学生命学部准教授)・磯田浩司 (人間科学部非常勤講師) 
【連携】 小澤園芸・NPO法人グッド・小田原市教育委員会
【目的】 文系、理系問わずさまざまな専門分野の視点で「食」をテーマに学ぶ。

5/11下中玉ねぎという小田原市のブランド野菜の収穫を体験しました。メンバーはこの日ほとんど初めての対面となりドキドキしました。自己紹介とレクリエーションで緊張をほぐした後にいざ、玉ねぎ農家さんを尋ね、3つの班に分かれて畑に向かいました。私は玉ねぎ班の一つで、小さいほうの畑の玉ねぎを引っこ抜き、茎を切り整え、籠に入れ、おうちに運ぶという出荷の一部の作業をしました。大きく丸々とした玉ねぎは畑に丈夫に埋まっていて、数えきれない量を一つずつ力いっぱい収穫しました。この日は気持ちの良い晴天だったので、青空の下みんなでしゃがんでの作業はとても楽しかったです。と言いたいところですが、日光に当たり体勢もきつくかなり大変でした。若者が弱音を吐いていてはいけないと、みんなで声を掛け合い協力して収穫をすすめました。午前中の時点で、農家さんの苦労の一面を目の当たりにし偉大さを感じました。


罠の実演もしてくれました!
イノシシ、鹿、とれたての玉ねぎ、トマト、羽釜で炊いたご飯!


お昼になると、農家さんのご厚意でジビエのBBQが行われました。かまどで炊かれたご飯に新鮮な野菜と下中玉ねぎ、実際に猟師さんが狩ったイノシシを食べました。それぞれ仕事を見つけみんなで準備する時間は笑顔が溢れ、食べ始めるとあちこちから美味の絶賛の声が聞こえました。食事中に猟師さんがお話してくれた体験談の中で、実際に使われる罠の演出がとても印象的でした。農家は個別では成立せず、周辺の仲間の協力や害獣を駆除する猟師など多くの人たちが関わっているのだと学びました。その連携はとても魅力的だと思いました。


午後は午前の続きから。ひたすら玉ねぎを掘り起こし、籠に集めていきます。おうちに持っていく段階で、軽トラが登場した時の嬉しさはとても大きいものでした。籠いっぱいの玉ねぎは持ち上がらないくらいの重量感で、後日の筋肉痛を確信しました。徐々に終わりが見えてくると、仕事を求めて別の畑に分散しました。みんなそれぞれが得意分野を見つけ、自然と自主的に作業する様子が見受けられました。夕方の終わり頃には1トンの玉ねぎがおうちに運ばれ、泥だらけのみんなで達成感を分かち合いました。
農家さんから、恐縮なことに感謝を伝えていただき、私たちの力でお役に立てたことを光栄に思いました。そしてこの日は農家さんの奥さんが誕生日であったためみんなで祝福したことが特別な思い出です。帰りには玉ねぎを好きなだけお土産として持たせていただき、みんな大喜びでした。
初め、私たちは下中玉ねぎというブランド名は知らなかったですが、終わりにはすっかり虜になってしまいました。農家さんの見えない苦労や連携を体感し、いただきますの深い意味に気づけたと思います。この貴重な機会に感謝いっぱいです。

ライター:岩館あすか(国際文化交流3年)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?