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「旅の図書館」と「東京ジャーミイ」を訪問しました!(観光地理学ゼミ「東京巡検」)

私たち国際日本学部、観光地理学(山口)ゼミでは、2023年1月13日(金)に東京・青山にある「旅の図書館」と、代々木上原にある「東京ジャーミイ」に出かけました。学生による感想を掲載します。また、両施設において、解説をしてくださった皆様にお礼申し上げます。

【旅の図書館】

旅の図書館は、観光関連の学術誌や観光統計資料などを多く扱っており、ほかには古書やガイドブック、時刻表、機内誌、観光研究にまつわる専門図書、財団の刊行物や出版物などの観光研究に特化した図書をとりそろえた専門図書館である。特に、海外の航空会社の機内書がそろっていたことについては驚いた。
私たちはそれぞれの卒業論文のテーマに関する図書や資料を探し、情報収集をした。私の卒業論文のテーマは、Jリーグと観光を関連させることである。これについての図書や資料はあまりないと思っていたが、旅の図書館にはとても多くの図書や資料があり、テーマにあった資料や情報を収集することができた。そのため、卒業論文で何を軸として書くか、それにはどのような統計、資料などが必要かといったことなどがおおむね把握できてよかったと感じる。卒業論文を書くにあたって何か困ったことなどがあったら、また行ってみようと思った。

私達は卒業論文作成の参考に、「旅の図書館」という観光関連の学術誌や観光統計資料の他、古書・稀覯書、ガイドブックを扱う図書館に足を運んだ。図書館に着くと、館内を案内して頂き本の場所を確認した。その後は自由時間となり、それぞれの卒業論文に役立つような本を探した。私は、沖縄の離島について興味があり、その中でも石垣島を論文の題材にしようと考えていた。以前、みなとみらいキャンパスの図書館に足を運んだ際に、沖縄の本はいくつか見られたが離島まで着目している本は少なかった覚えがある。だが、旅の図書館は観光に特化している本が多いため離島に特化している本も多く見られた。様々な文献を参照した中で、私が卒業論文で行いたい観光客・住民の[聞き取り調査]に特化した文献を見ることが出来た。そこで、時間地理学という方法がある事を知り、是非私の論文にも取り入れたい調査方法だと感じた。旅の図書館に出向いていなかったら、見つけられなかったかもしれない調査方法を知ることができ、貴重な体験ができた。観光に興味ある人には是非お勧めしたい図書館だと感じた。

「旅の図書館」見学中(書棚の解説をしていただきました)

今回、観光関連の本、雑誌のみを取り扱っている旅の図書館に行きました。午前と午後での事前予約制で、地下に行くには鍵が無いと行けないなど設備がとても整っていました。比較的最近出来た建物ということもあり、館内も外観もとても綺麗でした。
私たちは今回旅の図書館について知ることに加え、卒論で研究しようとしている内容についての文献を探し、読み込むことを目的としていました。観光関連の本はこんなに存在するのかというほどたくさん揃っており、また、関連別に細かく分類されて陳列されているため目当ての本が探しやすかったです。関連別の中でもさらに細かく内容ごとに並べられているので、私たちのような学生や研究者にはとても使いやすい場所だと感じました。私は、卒論についてまだ詳しいことは決めていませんが、考えていることに近い内容の本を読むことができました。
旅の図書館にはとても優しいスタッフさん、司書さんがいらっしゃいました。司書さんも親身になってお話を聞いてくださり、知識も豊富で、相談しやすいと思います。今回私たちは時間も限られた中での活動でしたので、全てを知ることができたというわけではありません。今回、隅から隅まで本を見ることができたわけではないですが、私たちが求めている文献とほぼ確実に出会うことができる場所だと感じました。今回このような旅の図書館に行き、存在を知ることができてとても良かったです。このような機会を頂きありがとうございました。

一見図書館とは思えないような建物ですが、中に入るとすぐに旅行に関わる展示がされていました。1階部分は季節ごとに旅のテーマが決まっており、私たちが行った時は温泉がテーマになっていたので、様々な地域の温泉情報やパンフレットが展示されていました。また、1階部分は国内外の旅行雑誌が沢山置いてあるため、観光の勉強や研究をしていない人でも気軽に楽しめるエリアとなっていました。今回は卒論の構想を練るために旅の図書館に行ったので、卒論に関する雑誌を探していたのですが、全く関係ない国の本に手が伸びてしまいそうなくらい興味深い資料が多かったです。
地下1階部分は、観光の研究や勉強をしている方には興味深い書籍や研究資料が充実していました。全てが難しい本という訳ではなくて、聖地巡礼の様な読みやすい本もあるので、気軽に入ってみて欲しいです。観光の勉強をしている学生は是非1度旅の図書館に行くことをおすすめします。

「旅の図書館」前で記念撮影(多くの本に触れ、勉強になりました)

【東京ジャーミイ】

代々木上原にある、「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」に見学に行ってきました。実際に訪れるまで、どのような場所なのかよく分からなかったのですが、「ジャーミイ」というのがトルコ語で「モスク」という意味だということから、「東京にあるモスク」だということが分かりました。東京ジャーミイは、戦前にロシア革命から逃れるために日本に避難してきたトルコ人たちが礼拝所を求め東京に礼拝所として誕生し、一度老朽化によって取り壊されましたが、その後東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センターとして生まれ変わった施設です。今回の見学では、ガイドの方からイスラームの文化や歴史、モスクについて教えていただきました。イスラームと聞くと日本人は、テロなどを思い浮かべ、恐そうというイメージや、断食や禁止された食材がある厳しそうなイメージを持つ人が多いそうです。正直私もまさにそのようなイメージを持っており、良いイメージは持っていませんでした。しかし、話を聞いていると、イスラームの人たちはホスピタリティ精神溢れる温かい人が多く、人と人との繋がりが強い文化だということを知りました。また、普段よく使われる「1.2.3」などの数字もイスラーム文化がもとになっているものであるなど、意外と身近にもイスラーム文化があることが分かりました。今回の見学を通して、十分な知識もなく勝手なイメージで偏見や考えを持つのは相手に非常に失礼なことだなと思いました。また、国内でもこのように他文化に触れることのできる施設があることを知り、自分の世界を広げるためにも行く価値のある場所だと感じました。様々な宗教や文化を体験できるのは無宗教の人ならではなことだと思うので、無宗教だからといって宗教に関心を持たないのではなく、積極的に様々な文化に触れることが多文化共生社会において重要なことなのではないかと思いました。

東京ジャーミイは、日本最大のイスラム教寺院です。ロシア革命を逃れ、日本へ避難してきたトルコ人の礼拝所を求める動きによって出来たものが東京回教礼拝堂です。その後、老朽化により現在の東京ジャーミイに生まれ変わりました。私たちは礼拝堂に行き、実際に礼拝の様子を見ることが出来ました。礼拝堂の中は、広い空間でステンドグラスなどがあり、神秘的な場所だと感じました。また、東京ジャーミイの中にはハラールマーケットという雑貨や食べ物を販売している場所がありました。見たことのない食材などが販売されていて、トルコ文化を味わえる新鮮な雰囲気でした。日本ではなかなか見ない建築様式で、日本にいながら異国体験が出来る場所だと感じました。

「東京ジャーミイ」(内部見学のほか、貴重なお話も伺いました)


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