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【第2話前半】日プガールズ感想

第1話に引き続き個性的な練習生が続々とパフォーマンスを披露した日プガールズことPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS。今回は第二話の感想記事。

長くなるので、前半はレベル分けテストについて、後半は再評価テストについて書いていく。

※第1話の感想はこちら


Remember me?:黒川穂香、坂口梨乃、佐々木つくし、菅野美優、藤本彩花

過去に別のオーディション番組に出演していた練習生のグループ。それだけにやる気も実力も充分だった。

一番目立っていたのは佐々木つくし。ダンスが上手いのは承知済みだったが、歌やラップにも彼女らしい味があって、もう既に完成された雰囲気。この域まで達しているのを見ると、彼女がダンサーではなくガールズグループを目指しているのも納得がいく。

歌でチームを牽引したのは黒川穂花。よく通るパワフルな歌声で、高音のハモリもこなしてしていた。メインボーカルを狙える実力だが、ダンスも安定しているのもポイント高い。

さらにガルプラに出場した練習生が2人。1人目の菅野美優は、ガルプラの頃は分量の少なさもあってあまり印象に残っていなかったが、今回は彼女の持ち味を存分に生かしたパフォーマンスで曲の雰囲気に合っていた。もう1人の藤本彩花はダンスの得意なイメージ強かったが、歌も安定している点を今回発見できた。

最後の1人坂口梨乃は個人的にも期待している練習生の一人だが、この時はまだ、実力以上のものを見せきれていない印象。シグナルソングのチッケムの方が伸び伸びしているように私は見えた。彼女が殻を破るきっかけについては次の記事で。

Vitamin Bomb:清水恵子、坂東楓夏、村上璃杏

日プ恒例の超個性派な練習生によるチーム。衣装のセーラー服やパフォーマンス前のやり取りの時点で披露する曲が読めてしまうほど本家に寄せており、オリジナリティという点は薄めだが、3人とも普通の10代という点を考えたら、恥を捨ててここまでやり切っただけでも大したものである。

最大の注目はやはり清水恵子だろう。新しい学校のリーダーズの 「 オトナブルー」というクセの強い曲にも適応できる濃いキャラは唯一無二。人によって好みは分かれそうな練習生だが、私は彼女のことが大好きだ。Aクラスに入り込める実力まで持ち合わせているのもポイント高い。が、この後の再評価テストでは彼女の課題が見えたので、その点は次の記事で言及する。

村上璃杏も、独学で習得したという割には安定した歌とダンスで惹きつけられた。他のコンセプトはどう消化してくれるのか、今後も注目したい。坂東楓夏も伸び伸びと楽しんでいて、チームの魅力を高めていた。

DD-crash:須藤紗暮、松下実夢、吉田彩乃

全員が日本の大手事務所に所属していた練習生。吉田彩乃の、一緒に頑張った友人の曲が流れるなかでバイトをしていたというエピソードは、自分の身に置き換えてもなかなかしんどい。それでも夢を諦めたくないという強い覚悟で見せた安室奈美恵の「Chase the Chance」は、彼女たちの経歴や心境とシンクロしていて見事だった。

特に目を引いたのは須藤紗暮。シグナルソングでもそうだったが、彼女の笑顔いっぱいのパフォーマンスは「楽しいだけ」という歌詞にもピッタリで、観ているこっちまで明るい気持ちになった。

ハイレベルのパフォーマンスを見せた3人は須藤がA、他二人もBという好評価。それでも松下実夢は「その場所を圧倒できるようなパフォーマンスはできなかった」と本番の出来に納得していない。その言葉からは、さらに上の次元を見せてくれそうな予感がする。

rebloom:加藤心、笠原桃奈

元アンジュルムの笠原桃奈と元Cherry Bulletの加藤心という、日韓の元アイドルコンビ。その知名度で放送前から高い注目を集めた二人が披露したのは、これまた高い人気を誇るYOASOBIの「アイドル」。音楽特番でカヴァーしたプロの歌手からも難曲と評されたこの曲を、破綻なく歌って踊ってみせたのだから、もはや「完璧で究極のアイドル」と称するより他ない。

とはいえ、加藤心は少し緊張気味だったのか、上手く声が出ていない箇所もあった。あの曲でここまでやり切るだけでも充分な実力だが、デビュー経験があった点を考慮すると、トレーナー陣から少し厳しめの評価をもらったのも納得がいく。

一方の笠原桃奈は、歌い出しからガシッとオーディエンスの心を掴んだ。堂々としたパフォーマンスは「私はアイドルですけど?」という説得力があって他を圧倒した。さすがに終盤の高音は苦戦の色が見えたものの、持ち前のガッツでカバーできており、私は大して気にならなかった。

そしてこのチームのもう一つの魅力は二人の絆。決してベタベタしているわけではないものの、開始前のグータッチや評価を待つ間に励まし合う様子からも、二人の信頼関係が見えてくる。そして評価が下される場面、先にAであることを告げられた笠原桃奈の「はい…(で心は?)」とでも言いたげな目つきはなかなか印象に残った。その後、加藤心も無事Aクラスであると聞いた瞬間、自分のことのように喜ぶ笠原の何と仲間想いなことか。

正直この二人、特に笠原桃奈に関しては「わざわざ私が投票しなくてもいいだろう」と斜に構えて見ていた。しかし、あれだけの熱意を見せられたら投票せざるを得ない。二人の関係性も、今後の番組の見どころになりそうだ。

番外:休憩時間に流れたあの曲

ところで、レベル分けテストの途中で思わぬ場面に出くわした。

早朝からの撮影で心身共に疲弊しきった練習生とトレーナー陣。一度休憩を挟むも重苦しい空気。そんな中、懐かしいあの曲が流れてきた。

そう、前シーズンのシグナルソング「レミフラ」こと「Let Me Fly 〜その未来へ〜」だ。当時からトレーナーとして参加していた仲宗根梨乃先生や、視聴者として番組を見ていたであろう練習生の目にも光が戻ってくる。

そんな中、ステージに飛び出して「レミフラ」を踊り出したのが田中琴と井餘田華だ。2人の行動が無ければ、この休憩時間は間違いなく放送されなかっただろう。日プS2に熱中していた私としても、こうして踊ってくれる練習生がいることに嬉しくなった。

後半へ続く

今回の記事はここまで。次の記事では再評価テストへの過程を書いた。


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