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【第1話】日プガールズ感想

ついに放送が始まった日プガールズことPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS。遅ればせながら第一話の感想を綴っていく。


練習生の顔合わせ

今回は練習生同士の投票による事前順位がつけられていた。デビュー圏内にランクインした11人は以下の通り。

  1. 海老原 鼓

  2. 高見 文寧

  3. 小田 有葉

  4. 松下 実夢

  5. 田中 琴

  6. 井餘田 華

  7. 菊川 亜樹

  8. 笠原 桃奈

  9. 清水 恵子

  10. 藤本 彩花

  11. 中野 心結

顔をぼかした映像を参考に投票したとはいえ、上記の練習生は今後も高い注目を集めそうだ。中でも11位の中野心結は、長らく1位の席に座り続ける勝負強さを見せ、多くの分量を獲得した。彼女のパフォーマンスは第2話で披露される予定だ。

やがて国プ代表の木村カエラとトレーナー陣が登場。レベル分けテストへと移った。第一話では53人の練習生が先にパフォーマンスを披露。ここからは、その中でも特に気になったチームをピックアップしていく。

ポケプリ: 岡部望々花、北爪さくら、髙木舞優、細井彩加、本橋明桜

身長150㎝代の小柄な練習生で構成されたチーム。かわいい自己紹介はトレーナー陣のウケも充分でパフォーマンスも元気いっぱいだった。実力はAクラスを輩出したチームと比べればまだまだだが、事前順位100位の髙木舞優を中心に展開されたストーリーには胸を打たれた。

練習中から未経験ということで自信の無さを見せていた髙木だが、他の4人と根気強く練習を重ねたかいあって、トレーナー陣に「全く100位じゃない。上を目指せる期待を込めて」とD評価をもらった。本人はおそらくFだと思っていたためか、名前を呼ばれ驚く様子を見せる。その結果に少し泣きながらも「頑張ります!」と大きな声で言える髙木のガッツは評価したい。

そんな彼女を暖かく包みこむチームの雰囲気も最高だった。トレーナー陣が髙木のことを評価してくれたことが一番嬉しかったと言える仲間想いな練習生たちの集まりは、箱推ししたくなる空気感があった。

パフォーマンスで目を引いたのは北爪さくら。かわいい笑顔とダンスはもちろん、アクロバットという一芸があるのもポイント。惜しくもB評価止まりだったのは、トレーナー陣の指摘どおり歌に改善の余地があるためか。もう一人、Cクラスに振り分けられた細井彩加のラップも個人的には好きだ。

チームNANA: 斉藤芹菜、佐々木心菜

まずはメンバー1人が辞退したなか、二人でパフォーマンスをやり切ったことを評価したい。曲はPerfumeの「FLASH」だったが、人数、衣装と硬い表情のせいかWinkを彷彿とさせた。

トレーナー陣から絶賛されたのが佐々木心菜。パフォーマンス中、全く笑顔がなかったことを指摘されるも、にじみ出るピュアな雰囲気を評価されていた。確かに表情管理を改善させればさらに上を目指せそう。

でも私の個人的な好みでは、もう一人の斉藤芹菜も推したい。前述の佐々木とは対照的な可愛らしいオーラが目を引いた。こちらもまだまだポテンシャルがありそう。

そして二人揃って華があり衣装も完璧に着こなしていた。クール系とキュート系という対照的なタイプもコンビの良さにつながっている。ダンスもそつなくこなし、歌も声が裏返ることなく歌えていたのでスキル面でも及第点。

アオハル: 植木美々、海老原鼓、鈴木玲名、田端那菜、茂木詩音、山口 愛咲

全員現役の高校生の6人組。紹介VTRは青春映画のように爽やかな一方、パフォーマンスはITZYの代表曲「WANNABE」でバシッと決めていた。

特に際立ったのは事前評価1位の海老原鼓。1分PRで見せた弾き語りの印象が強く、個人的にはガールズグループのメンバーになるイメージがあまり浮かばなかったものの、いざ蓋を開けてみたら「人に左右されない等身大の私」というコンセプトを見事に消化していた。こぶしを利かせたパワフルな歌い方もできる表現力の幅は見事。

鈴木玲名も曲のコンセプトに見事にハマっていた。ポニーテールにレザーグローブという出で立ちは、個人的に元AKBのたかみなを彷彿とさせた。舞台袖にはけた後、「みんなでA上がろう!鼓は下がんなよ絶対!」と発破をかける様は強気でちょっぴり男前だった。

ウィング・ベル・ムーン: 櫻井美羽、日髙葉月、山本すず

レベル分けテストで韓国語の曲を歌うのは日プ史上初ではないだろうか。全員韓国で練習生をしていたとはいえ、その実力は頭一つ抜けていた。

メンバー3人のうち2人はまだ16歳。特にシグナルソングでも目立つ位置にいた山本すずは一見20歳過ぎに見えるほど大人びたルックスだったから驚いた。パフォーマンス前後の切り替えもえぐい。もう一人の16歳、日髙葉月は他二人との実力の差を自覚しながらも、悪目立ちしないレベルにまで仕上げていたのでその努力は認めたい。

だが個人的に一番気になったのは櫻井美羽だ。

実力は当然申し分ないものの、パフォーマンス前の強気な言動はなぜか違和感を感じた。少なくとも1分PRで受けた彼女の印象からは程遠い。後にそれはデビューのチャンスをことごとく逃したことによる自信の無さから来るものだったと、トレーナー陣の指摘で明らかになるのだが、個人的には他にも曲のコンセプトに引っ張られすぎたせいではないかと思った。

本来の彼女はもっとほんわかした雰囲気で、他の練習生のパフォーマンスに対しハートサインを出すような子だ。しかし今回披露したaespaの「Spicy」は「自信満々な強気の女性」というコンセプトで、櫻井の持ち味とは逆だ。おまけに三度目のオーディション番組ということもあってか過度に作りこみすぎてしまったのではないだろうか。

そんな櫻井にかけた木村カエラの言葉が沁みた。

(泣いて緩んだ表情の)美羽さんが1番カワイイ。弱いところも強いところも、それがパフォーマンスにすべて出るから(中略)もったいないと思います。

※3:58から

第一線で活躍する木村カエラから、弱い姿もひっくるめて「今めちゃくちゃカワイイです」と言ってもらえたことは殻を破るきっかけになったことだろう。私も櫻井が涙を見せた瞬間グッと来た一人だ。どうしても私は人間らしさを見せた瞬間に弱い。

Cool Girls: 会田凛、及川里桜、岡村菜那、桜庭遥花、新澤実華、高見文寧

北海道、東北、新潟という北国出身の練習生によるチーム。個人的にそこまで好きではなかった「好きと言わせたい」という曲の魅力を再発見できたほど、彼女たちのパフォーマンスはハマっていた。

注目すべきはやはり高見文寧だろう。ほんの1フレーズだけでも個性が溢れる歌声にやられてしまった。正直放送前は殆ど印象に残っていなかっただけにその衝撃はすざましかった。謙虚すぎるといっても過言ではない普段の様子は好みが分かれそうだが、どこかで彼女が自信を抱くきっかけを掴めれば国プ人気は堅いはず。

KEN THE先生から「他とは違う何かいい歌声。粗削りで訓練は必要」という評価をもらった桜庭遥花も個人的には気になる。実力は未知数だが今後の成長を見守りたい一人だ。

練習生のメッセージボード

最後に練習生から決意を示すメッセージが届いた。その中でも印象に残ったのは2人。

1人目は髙畠百加。他の練習生は可愛らしいメッセージが多いのに対し、彼女は「お前に帰る家はねえ!」と、なかなか重い言葉をボードに書きこんだ。「全部切り捨ててこっちに来た。ラストチャンスだなって思って挑んでいます」と語る様子からは強い覚悟が伝わってくる。

もう1人は八田芽奈。彼女曰く「芸能活動は禁止なので、学校辞めて、この夢のためにここに来ました」とのこと。涙声で語る彼女からは、学校を辞める辛さと、それでも夢を追いたい切実さを感じた。

第2話に期待したいこと

第2話では残る半分の練習生たちのパフォーマンスが公開される。個人的に期待しているのは以下の4組。

  • Remember me?(菅野美優、黒川穂香、坂口梨乃、佐々木つくし、藤本彩花)

  • EYE Catcher(石井蘭、菊川亜樹、柴垣有佐、髙畠百加)

  • リトルヒロイン(飯田栞月、中野心結、中山穂乃楓、山崎美月、吉田花夏)

  • rebloom(笠原桃奈、加藤心)

また例年ならレベル分けテストの後は、シグナルソングによるレベル分け再評価が行われる。過去のシーズンでは一番下のFクラスの成長という熱いストーリーが展開されたが、今回はどうなるか。

個人的にも気になる練習生は沢山いるが、まだ1pickは固まっていないので、新たな魅力を見せてくれる練習生はいるのか楽しみにしたい。

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