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「大人の絵画教室」@ベラミ山荘

井出武尊さんの「大人の絵画教室」@北九州市ベラミ山荘に参加しました。

興奮冷めやらず…。
忘れないうちに書き残しておきたい!という一心でとりあえず書きます。

お絵描き会への参加は二度目。初めて参加したときの感想↓

偶然性に頼るしかなかった1回目

私はとにかく絵が苦手。
できれば絵を描いたり見せたりすることは避けたい。

だから前回、最初に井出さんから「何したい?」と聞かれて困ってしまった。
自発的にこれを描きたい!と思って絵を描いた経験って、小学校低学年とか…もしかしたら幼稚園くらいまで遡らないとないかもしれない。

この時デッサンした石でさえ、他の方が描いていて目の前にあったからであって、自分で題材を決められなかった。

描きたいものが浮かばず、こんな絵が仕上がったらいいなぁ…というゴールがイメージできない。
(どうせできない、と思ってるから描きたいという気持ちにならないのかも。)

だから、前回の私は、ポーリングアートの偶然性に頼るしかなかったんだ、と今は思う。
もちろん、他の会場で行われていたのを見てやってみたい!と思ったのは事実だけれど。

これなら絵が描けなくてもできそう!いうのが一番だった。
きれい!満足!とか、これはイマイチ…というやってみた感想はあっても、自分で描いた!という感触や実感があまりなかったように思う。

完成イメージがないので、たくさんの絵の具から、色を選ぶことにものすごく時間がかかったし、とにかく自分の選択に自信がもてなかった。

だから、今回はなんでもいいから絵を描くぞ!ということだけを心に決めて会場に向かった。

全体を描く

今回の会場は、主催してくださったゆいさんが普段アトリエとして使われてるベラミ山荘という場所。(愛称はベラちゃん♡)
懐かしい雰囲気と、不思議な居心地のよさと、若干の不気味さもありつつw
そこにあるもの、何を切り取っても絵になりそうな趣のある空間だった。

なんとなく描く対象は、ストーブの上にのったやかんとか、照明とか、コーヒーミルとか小さな対象を自分の中ではイメージしていた。
前回のお絵描き教室のあと、数回だけどデッサンに挑戦していた影響もあるかもしれない。

けれど私が選んだのは、窓から見える風景だった。これは自分でも予想外。

ただ、やりたい!描きたい!を自分で決められたのは、一歩前進。
緑の中に、椿の花びらが落ちている階段だけ色が違って見えて、きれいだなぁと思ったの。
なんか絵のイメージが浮かんだというか。

今回描いたところ。
実際描いたときは、もっと遠くから見てる。

これを描いてみたい!と思えたのは、描き始める前に井出さんの作品を見せていただいたり、お話したりする中で「全体を大きく捉えて描いてみたい。」という気持ちが浮かんできたから。

前回の感想にこんな風に書いていて、これと反対のことがしたくなったのだと思う。

自分の物の見方がすごく浮き彫りになったと個人的には感じている。
とにかく、細部が気になって、全体の表情や明暗が捉えられない…まさに木を見て森を見ず。

つまり今回は、木ではなく森を描くことに挑戦したつもり。

絵を細かく本物そっくりに描く技術が欲しいというより、(それもできたらかっこいいけど)なんかこの空気感と色合いを切り取りたいという気持ち。

部分部分を細かく描いていくのではなく、全体を少しずつ塗り重ねていくという描き方。

これがめちゃくちゃ難しい。
というか、自分がしたいと言っておきながらあまり理解ができない!

つい細かいところに目が行ってしまい、そうすると周りとのバランスや差違に目が行かなくなる。

人の顔や簡単なイラストでも、部分を一生懸命描いていくうちに、全体のバランスや左右の位置関係がおかしくなるということがよくあって、その理由が初めて分かった気がした。

私があれこれ説明するより、これ見ると違いがわかりやすいはず!

普段の描き方、パーツ毎に描いていく方法(上)と
濃淡で絵が浮かび上がってくる感じ(下)

こういう捉え方をしたいんだよー!!

絵の経過

肝心の絵の変化。

一枚目のスケッチ。ほぼ何も見えてないし、見えたものをどう描いたらいいかがわかんない。

全体を捉えると言いながら、階段しか描いてないw
そしてそのことにも自分で気づいていない。

ここまで書いて、もうどうしたら良いのかわからなくなって、途方に暮れる。

井出さんにお手本を描いていただき、二度目のスケッチ。お手本の写真撮っとけばよかった🥲

階段、ススキ、椿の木、など
知っているものしか、目に入ってこないのかもしれない。

三枚目!階段の影しか描いてないと言われたので、面の部分ってどうやって描くんだろう?とチャレンジ。

今日の私の精一杯
やっぱり陰影というより輪郭ばかり見てる感じ

ここで一旦休憩して、色を塗るのってどうすれば…と、頭を抱えていたらさささーっと!
また井出さんがお手本描いてくださった。
これが本当にすごいの!

色の選び方とか、描く順番とか、すごいー!としか言えなかった(語彙力w
ちょっと理解を超えたことが目の前で起きてる感じ。

井出さんのお手本

描いていらっしゃるところを見るとなんかさらさらーっと簡単そうなんだけど…これが全然できない!

さらにお手本を見て、私も手前の芝生とか石まで描きたい!と思い立ち(それまでは多分目にも入っていなかった…)急に画面を、縦置きに変えて、下絵と違うこと始めちゃう。
(思いつきで変えるとこも、性格が出てる…)

とりあえず、色を重ねる。
なんか色の変化が唐突すぎるんだよなぁ。
こんなはずじゃなかったんだけど…と、この時点でまた途方に暮れていた。

前回と同じく色の選び方がとにかく難しい!
形もとれない。
なんか違う…ってことだけしかわからない。

描いても描いても思い描いているイメージには近づかなかくて(むしろ遠ざかる…)その度に井出さんにアドバイスいただき、
そうしたら、「あ!さっきよりは良いかも!」と自分で思えるのがものすごく嬉しかった。

ここで結局時間切れ。

ひとまず終わり。

ざっくり全体を見る!と言いつつ、その中にある陰影や奥行きや、色のトーンやら、結局は細かく見ないと描けなくて。
さらに見えたものをどう表現するか(できるか)はまた別物で、とにかく最初から描けない!って思い混んでるから、雰囲気だけでなんとなーく適当に描いて、おかしい!と思ったときにはもう手遅れな感じだった。

思ってたんとちがーう!と思うし、飾りたくなる絵を描くという当初の目的は時間内では達成できなかったんだけど、

・自分で描くものを決めたこと。
・なんとなくゴールイメージがあったこと。
・新しい描き方・見方を知れたこと。
・自分の見方の癖を知れたこと。
・文句ばっかり言いつつwとにかく楽しくあっという間の時間だったこと!

と、たくさんの収穫があった。

絵から自分を知る


こんなに思い通りにならないのに、絵を描くのが楽しいと思えるのが、自分でもものすごく不思議。

これまでだったら、苦手だから嫌、下手だから見せるのは恥ずかしい!となりそうなんだけど…
こうしてUPすることに抵抗がないのは、やっぱり楽しい時間を重ねたこの絵に愛着があるからだよなぁって思う。

結局は絵を描きたいんじゃなくて、自分を知りたくて(あと井出さんに会いたくて)この会に参加してるということ。

そして、一緒に参加された方もそれぞれ、
ギターを面白い構図でドーンと描いていたり、
同じ場所を見ても花びらにフォーカスしていたり、
ものすごく淡くきれいな色合いで照明を描いてたり、
それぞれ描くものの選び方や、色づかいや筆のタッチにぜーんぶその人が現れてるんだなぁ。
(他の方々の作品の完成度はめちゃくちゃ高いの!ほんとにそのまま飾れる感じ!)

描いた絵が自分自身ってことは、私は荒削りで適当で雑wよく言えば豪快と言えなくもない。
確かに、文章も料理もなんでもそうかもしれない…トホホ🥲

このnoteもゴールがわからなくなったので、唐突に終わりますw
描けないと悶々としつつ、楽しい時間だったことが伝わればいいなぁ🫧

井出さん、ゆいさん、一緒に参加してくださった皆様、夢のような時間をありがとうございました♡

そして、長いのにここまで読んでくださった方も、ありがとうございました♡


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