e-SportsとPsychology

はじめまして。かなでと申します。

Rainbow Six SiegeをPS4版Y3S3「Operation Grim Sky」からプレイをしています。
ランク帯はコッパーからゴールド上位くらいまでを体験しているソロランク勢で、Rainbow Six Siegeのプロリーグ観戦は1つの趣味です。

インプットは好きですがアウトプットが不足している自覚があり、この記事を執筆している次第です。

さて、「e-SportsとPsychology」というタイトルからわかる通りこの記事では心理学の観点からメンタルゲームとも言われるRainbow Six Siegeのプロシーンについて見ていきます。

【フロー体験とは?】

心理学には「フロー」というものがあります。
心理学者ミハイ・チクセントミハイ氏が発見したもので、簡単に言うと「楽しければ時間を忘れる」状態にあるものです。

フロー

※画像はWikipediaから引用

フローの状態に持っていく事が人間にとって実りがある学びになるとされております。
ではRainbow Six Siegeにおける実りある学びとはなんなのでしょう。
きっと一番思いつくものはマッチの勝利ではないでしょうか。それはとても大事な事だと私も思います。

しかし、ここで重要なのは個人での課題は異なるということです。
そしてフローの状態にするためには大きな課題を掲げるよりも小さな課題を複数個掲げて叶えていく事がとても重要です。
Rainbow Six Siegeでいうなら「手順を踏んで攻略する」と言った方が分かりやすいでしょうか。

なぜ小さな目標を複数個が良いのかというと問題を細分化する事で試合後のフィードバックが増えます。

「マッチに勝利する」といった大きな目標であれば「ここで俺が撃ち勝てれば良かった」「ファーストブラッドをとったからラウンド取れたね」くらいの大雑把なフィードバックしか得られる事は出来ません。

しかし、小さな目標として「1人倒す」「補強壁を割る」「プラントをする」という目標を掲げた場合のフィードバックは異なるでしょう。
「プラントをしたい」ので「補強壁を割りたい」けど障害となる「1人倒す」必要があるのか、序盤で「1人倒した」から敵の防御が手薄になったポイントの「補強壁を割って」「プラントをする」のかでは同じ目標としてもシークエンス(手順)が異なります。

ここまでの話を聞いて「こんなの当たり前じゃん」と思った方もいることでしょう。
そう、この「当たり前」のシークエンスをプロプレイヤーは凄まじい速度で行って1ラウンドをプレイしています。
フローでの学びを活かし問題を修正する事のできるプレイヤー・チームがプロシーンでは活躍をしているイメージがあります。
しかし、当たり前にやっている事を言語化して落とし込んでいるプレイヤーは少ないと思われます。

プロシーンで、「このチームは何を・何で・何しているのか」を思考し、言語化する事でVCが聞こえないチームの課題を察する事が観戦で楽しむ1つの見方だと思っています。
プレイヤーの皆さんはランクを上げるためにマッチに勝利したいから◯◯をする…といったフローチャートを明確にする事で自身に必要な立ち回り・練習ができる事と思います。

【フローのメリット・デメリット】

【メリット】
・自身やチームの問題点・改善点を浮き彫りにする
・人間として一番集中できる環境である
・難しいが楽しいといった課題にチャレンジする為、飽きずにできる

【デメリット】
・フィードバックによる評価によって自信を失う、関係性の悪化が懸念される
・課題を理解した上で上達しない場合「壁」にぶつかる


デメリットによるフィードバックについてですが、この際のフィードバックというのは必ずしも問題点だけではありません。
自他問わずポジティブな評価もとても効果的です。

また、問題点を指摘する際も「間違い」ではないという点を全員が理解しつつ感情を無視した話し合いがとても大事です。
個人的にはフローチャート(流れ)をホワイトボードなどに書き込む事でif(もしも)の事態に備えられるのと、間違いを否定できるのでおすすめです。

【さいごに】

ここまで読んでいただきありがとうございます。
初記事で拙い事と思いますが読んでいただける事が一番の活力になります。

国内外のプロリーグで少しの時間ではあるものの選手間同士のコミュニケーションが窺える仕様になり、1人の観戦者としてはとても喜ばしい限りです。
大会関係者や選手の皆様の負担は大きくなるでしょうが感謝しかありません。

先ほど触れたVCについてもおすすめの思考法があるので是非書きたいと思っております。
また、メンタルコミュニケーションのアナリシスについて興味があるものがありましたら是非コメントいただければ幸いです。  
〈了〉


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