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義理チョコ奇譚

またしても瞬く間に幕を降ろしかけてる今月。
軽く振り返ると、2月といえばバレンタインデー。
(この際、節分はスルーでお願いします!)

皆様。今年は一体どんな義理チョコを買いましたか…?

って、義理限定で問いかけたのには、ちょっとした理由がありまして。
それはバレンタイン当日のこと。何かにつけて良くご馳走して頂いてる会社の上司&同じフロアの方々に差し上げるチョコレート的なものを調達しようと休憩時間に駅ビルに駆け込んで、とにかく義理を果たすため秒でチョコを選ぼうとした矢先。
時々オヤツを買ってるお菓子屋さんの店頭に、my大好物認定してる大粒甘栗12袋入り特用袋が売られてるのを発見。

で、ひらめいちゃった。

バレンタインデーだからって、チョコをあげなきゃいけない法律なんてないし。何なら皆様バレンタインにチョコもらうの飽きちゃって、本音は違うものを欲しているかもしれないし。
何より気持ちが大事だし!ここの甘栗おいしいし私の好物だし良いもの見つけた!って、内心ひそかに盛り上がりながら即購入。
意気揚々と会社に戻り、上司には特用袋を丸ごと進呈。フロアの約30人くらいの方々に小袋を盛大にバラまいた結果…

「え、甘栗!?」
って、結構な確率で驚かれました。

「チョコをあげなきゃいけない決まりはないし、別にいいじゃないですか」

もはや完全に開き直り、珍しく強気に私は言ってみたけれど。
誰の賛同も得られなかったばかりか、何ならバレンタインに甘栗を持ってきた不思議な人扱いされました。解せぬ。

「せっかくバレンタインデーだし、チョコがほしかった」
って、ハッキリ上司には言われました。せっかく12袋入りの特用袋あげたのに。
でもね、バレンタインなのに何もあげない無礼者にならなかっただけ良かったって思いたい。
(過去には、そういう場の空気を読まないことも沢山してきましたが)

そして、他の女性たちはちゃんと全員それなりに可愛いチョコレートを配布してた。得意気に甘栗を配りまくるという、奇をてらった行為に走ったのは私ひとりだけでした。
214バレンタインデーといえば問答無用とにかくチョコだぞ!!っていうのが、どうやら世間一般常識らしいと遅ればせながら深く心に刻み込んだ今回の出来事。

でもね、こんな私でも。
好きな人にあげるチョコレートを選ぶ時には何日も前からドキドキそわそわしながら、種類とか味とかパッケージの色合いとかデザインとかモロモロなど各ショップごとに比較検討しながら考えに考えを重ねた末に購入を決めるよね。間違っても当日になんて買わないわ。
会社では言えなかったけどね。

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