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コンビニでポイント集めてキャラクターグッズを交換する元嫁をディスった結果、彼が悲しそうな顔をした話

離婚した彼が近くに越してきたのが9月末。


引っ越しの荷物の開封や設置は2時間もかからずに完了した。

洋服の量が少ない割に靴は多めだった。

普段クロックスしか履かないのに。


キッチン用品はほぼない。

唯一のフライパンもティファールじゃないのに取手が取れそうなの。鍋底も内側のテフロン加工もガリガリ。

本気でこんなフライパン使おうと思ったのか?

何も考えず直ぐに捨てていいか確認した。

キョトンとしながら「使えないかな?」と。

もう一度考えたが、フライパン見つめて30秒。やっぱり捨てていい?と言ってゴミ袋に入れていた。

不倫でラブホで会っている時間はほんの一部分しかお互い見ていない。

彼の価値観や趣味嗜好が私と違うことが徐々にわかりだす。


フライパンについては不用意に捨てていいかと言ってしまったが

彼の荷物には亡くなった実母からの思い出の品もあって、言葉に気を付けないとならないと思いながら開封した。

その後、不足してるものを買いに出かけた。

たまたまその買い物の時に、レジでポイントシールが配られた。買い物の額に応じて配ってる。

集めるとマグカップやお皿に交換できるらしい。

彼は私にポイント集める?と聞いてきた。

集めて交換するまでの時間、財布の中でそのポイントシールが小銭やお札の間に見え隠れするのも嫌だし、そのシールを集めるのに囚われることも煩わしいと答えた。


彼は嬉しそうに「いいねぇ!」と賛同した。

続けて元嫁がポイント集めて交換することが好きで、その為の買い物で散財して嫌だったと苦々しく言った。

彼の荷物にあった食器を思い出した。

リラックマのボールが2つ。

鍋のときの取り皿にキティちゃん。

平皿はクリスマス使用のプーさん。

…子供っぽいキャラクターが苦手な私。

明らかに彼の趣味ではないと嫌な印象だった。

あれのことか…。


そんなにキャラクターグッズがほしいなら、ダイレクトにそれを買えばいいのに。

集めて交換すると言う行為自体も好きなんだろう。


彼は思い出したのか、当時の買い物を回想。

【お腹が空いて食べたくてそのパンを買う】

のではなく…

【リラックマボールが欲しくてパンを買う】

グッズやポイントに踊らされてる元嫁。


普段

朝起きられず、

たった週に1、2回の仕事も起こしてもらい準備。

休みの日は韓流ドラマを見て…

掃除も洗濯も必要最低限でしかせず…洗濯機のごみ取りネットには糸くずがパンパン。洗濯後の衣類にゴミが付いてくる。

味噌汁を腐らせ臭いを発しても片付けず、炊飯器の残りのご飯は中でパリパリに。


そんな嫁が一生懸命ポイントを集める。


彼はポイントに囚われることは嫌だと言いながら、それも元嫁の楽しみだからと好きにさせていたそう。


確かに、相手の好きなことなら尊重することが長く夫婦でいられることなんだろうなと。学ぶ。


「でも好きで集めたものをよく分けてくれたね。私ならあげないけど。(心狭い)」そう言うと、「分けてもまだ十分元嫁の手元に残ってるから大丈夫」と。


彼は笑っていたが、既にその愚行に私は笑えなかった。(軽蔑)


ぞっとしながらも、帰宅後つい彼の持ってきた食器を確認する。

持ってきたうちの一つ以外はすべてLAWSONやセブンイレブンと書いてある。


思わず気持ち悪い!と声がでてしまう。



私を見て彼がなぜ?と尋ねる。


「50(歳)も過ぎてキャラクターグッズを集めるなんて気持ち悪いから」

答を聞いた彼は見る見る不細工な顔になった。(その表情を見るのは二度目)


多分、私も大勢いる所や公の場面でならそんな発言はしない。


たまごっちに心奪われて収集する人もいるし、ふなっしーの収集家や未だに楽天時代のマー君のキーホルダーをビニール付きでカバンにつけてる人も知ってる。


ただ、…


私と似てる考えと思う彼とだから、

その二人の空間だから心の声が漏れた。


ポイント集めてまで、お金と時間と、そのポイント付きの商品を食べて消費して集める行為の効率の悪さと、そう言うことをしてたのが彼の元嫁と言うこともあり、いつも以上に声高だったかもしれない。


全て私の価値観。


「可愛いものがすきな人だからね…」と覇気なく言う彼。


彼の不細工な顔。

(悲しくなると不細工な顔になるシステムらしい)


数秒後に気がつく。


彼もキャラクターグッズが好きな人。


トイ・ストーリーのグリーンリトルメンの付いたものを多く持ってる。


たまたまではなく、彼も元嫁と同類。


それに気がついた途端思い出す。


昔…拾ったスズメの雛からダニのような蜘蛛の子のような小さな虫が沢山溢れ出てたときの事が過ぎった。可愛いと思って拾ったのに…パッと雛を放して後ろ手にして後ずさりした。


彼が元嫁と同類と気がついた途端、

スズメの雛を手放した時のような気分になりました。

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