わたしとわたし。 ふたりのわたし。
今回の記事は
薄目を開けて見るような話です。
わかりにくいと思います。
ちょっと"電波系"な内容です。
……というか、ちょっとイッちゃってます。
あと、ちょっと暗いです。
人生のぼやきです。
そういうのをいま読む気分でない方は、
すみませんが 引き返してください。
でも 最近ずっと悩んでいたことを
ここに綴らせてください。
物心ついた頃から わたしには2つの意識があった。
二重人格……とはまた違うような。
常に"わたしがふたり"の感覚があった。
白いわたしと 朱いわたし。
(厳密には、私の中の意識は『さんにん』だったのだけど それはまた別の話で……)
おそらく白いほうが、この名前で生まれたほう。
占い師の方や 霊感があるとかオーラが視えるとかの人にも たびたび、
「あなたはひとつの体にふたつの魂がいる」と言われた。
「肉体から魂があふれそう」とも。
例えばありがちな話で
母の胎内で はじめは双子だったとか
実は生まれ出なかった姉妹がいるとか……
あり得るかなと思ったけれど母には聞けない💦
大きくなり 厨二病になると
ふたつの魂、を あたかも多重人格かのように解釈した。
実際、記憶が曖昧になったり
覚えのない出来事があったり
日によって性格が違うと言われたことが多々あった。
そのせいで 友人と喧嘩もよくあったし、気味悪がられた。
原因は……まぁ………笑っていただいて構わないのだけど
一番思いの強い、今生に生まれるにあたり最も大切な、いわゆる"過去生"というものにおいて
私は双子だった。
お互いの姿を見て育ち
お互いの存在を自分と同一視して過ごした。
そして ひとりの男性に恋をしていた。
一生をかけた恋だった。
その人生が終わったあとも長い長い時間、わたし(たち)は彼と出会うべく長い時間の旅をした。
今生では 今度こそ結ばれたかった。
最後のチャンスだと思っていた。
彼と出会った時も喜びは2倍だった。
一緒に過ごす時間も しあわせは2倍で
彼のことを ふたりで見つめた。
……………でも身体はひとつ。
この身体で生きるべきはどちらなのか。
本来はどの魂が入るべきだったのか。
彼と過ごす中 記憶を拾い集める旅の中
自問自動を繰り返した。
ある日
彼に問うた。
「わたしたち二人はあなたに恋をしていたと思う。
あなたは…………わたしたち二人を等しく思ってくれていたの?」
彼は答えた。
「わたしは 貴女のこと しか見ていなかった」
彼が言う『貴女』とは
白いわたし。
主に『わたし』の意識の主だった。
この名前の持ち主であった。
(ちなみに、生まれる前に決められていた名前があったにもかかわらず、生まれた私を見て 母が名前を変えた。
もしも 決められた名前のままだったら、『朱いほう』が主軸だったと思う)
朱いわたし にも それはわかっていた。
双子として幼い頃から共に育ち 同じ顔 同じ声をしていても
同じように可愛がってくれていても
彼は……彼が選んだのは 自分ではなかった。
………わかっていた。
"わたし"は、もうひとりの わたしに言った。
『この肉体で わたしとして生きてもいいよ。
彼はきっと 今日までと変わらずに慈しんでくれる。
あなたの気持ちは痛いほどわかる。
あなたはわたしだから。
わたしはあなただから』
…………もしも。
もしも ほんとうにふたつの身体で生まれていたらどうなっていたのだろう。
前の結婚は きっと、『白いほう』………私だったろう。
前の夫とも それほどの因縁があった。
不満はあってもそのまま ぼんやりとのんびりと
あの家の嫁として尽くしただろう。
もうひとりは 彼と出逢えていただろう。
それはきっと『朱いほう』。
………………でも
どちらにせよ 『この相手は なんか違う気がする』気は、したと思う。
初めからうまいこと収まるようには出来ていなかったと思う。
この人生は 複雑に絡みすぎていて
「たられば」を挙げたらきりがない。
自分の選択のひとつひとつを
自分が自分であること自体を 何度悔いたかわからない。
たくさんの信頼や友人を失い
1つの家族を壊してまでも『自分の意志で生きる』ことを選んだ自分を 何度否定したかわからない。
……………話を戻します
『朱いほう』のわたしは
この身体の主として生きることを手放した。
「彼が悲しむから」…………と。
いま 眠る彼の手を握りながら 思う。
わたしは
このひとと生きたかった。
このひとと 対いになりたかった。
夫婦となりたかった。
家族になりたかった。
気が遠くなるほどの積年の悲願だったのだもの。
いま
悲しいのは
彼を『お父さん』にしてあげられなかったこと。
私が思うよりも 彼はそれを望んでいなかったかもしれない。
案外 平気なのかもしれない。
でも私は それがとても
とても苦しい。
『朱いほう』の私がもしも彼と出逢い 結ばれていたら…………………
と 思わずには いられない。
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