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【緊急】清木場俊介の公演延期で最も心配されること

1月28日(金)12時、コロナ禍を鑑みて清木場俊介の2月5日(土)日本武道館における公演が延期になったことが発表された。

1月29日現在、東京都における新型コロナウイルス感染症の病床使用率は46.1%と、緊急事態宣言を国に要請するかどうかの目安と言われている50%に迫っている。

ちなみに現在はたとえ緊急事態宣言が発出されたとしても、「感染防止安全計画」を策定し東京都による確認を受けていたら10,000人を上限に、収容定員の100%までのイベントは開催可能である。
日本武道館のコンサートにおける収容人数はおおよそ8000人から10000人弱と言われているので、「感染防止安全計画」はもともと策定されていた可能性が高い。

それでもなぜ、公演延期を選んだのか。
もちろん観客や関係者の安全が担保できないという理由もあるだろうが、公演の延期日程について公式サイトで「今後の社会情勢を踏まえ慎重に判断させて頂きます」と記載されていたことから、日本武道館からの要請やイベンターに寄せられた開催を不安視する声があったことなども考えられる。いずれにせよ、社会的要請が理由として一番大きかったのではないだろうか。

この公演は清木場俊介、EXILE ATSUSHIと約6年ぶり夢の共演が決定の記事のタイトルの通り、二人のツインボーカルのファンにとっても待ちに待った6年ぶりの公演であった。私も二人のファンの一人としてこの延期は非常に残念である。
ただ今回の開催延期の決定には更にもっと危惧している点がある

実は清木場俊介の日本武道館公演は昨年2月にもコロナ禍により一度中止になっている。

2022年1月3日に実際に日本武道館公演を行ったバンドとイベンターの社員にインタビューをした記事によると、実際に日本武道館で公演を行うことが決定すると平均で6000万円を前払いで支払っているという。

しかも開催延期日程は未定となっているが、日本武道館はそもそも武道やスポーツのための施設である。そのため同じ記事によると、「まず優先して武道関係のスケジュールを押さえていって、残った日程をライブなどに割り振る」「申し込みのチャンスが年1回」であるという。

6000万円もの前払い金をかけた公演が1度ならずとももし2度も実施が出来ないとなれば、関係者としても非常に苦しく、既に今回の延期でも損失が出ているのは間違いない。
清木場俊介が現在所属しているレコード会社及び音楽事務所は、自主レーベル及び自主運営のものであり、開催延期や中止における損失は全て本人及び運営関係者にかかることが想定される。

今回は開催中止でなく延期となった経緯は判明していないが、

・年に一度しか申し込みの出来ない日本武道館で早いうちに再び開催日を抑えることが出来るか
・今回の開催延期にかかる損失に、本人及び運営関係者がどれだけ耐えられるか

の2点が最も心配される。

前者はもし今回の開催延期が日本武道館の要請によるものならば取り計らいもあり得るかもしれないが、そうでないのなら本人や運営関係者は非常に悩ましいであろう。延期公演にEXILE ATSUSHIが出演未定である理由は、会場や関係者のスケジュールとEXILE ATSUSHIのスケジュールが合致するのか現時点では分からないためであることは自明である。
そして後者については清木場俊介がアーティストとして活動していく上で、かなり大きな問題になる。清木場俊介が活動できなくなれば、当然EXILE ATSUSHIとのツインボーカル実現も今後難しくなっていく。もちろん経済産業省で実施されているエンターテイメント関連の支援も利用するだろうが、やはり自主レーベルと事務所の立場だと、2回に渡り大きな興行が実施できないのはそう簡単ではないだろう。

ファンが出来ることはもしチケットを持っていたら、現在アナウンスされている払い戻しをなるべくせずに、清木場俊介と関係者の損失を減らすことくらいであろう。
コロナ禍になり音楽業界全体でチケットの値段が値上げされていて、今回のチケットも例外ではない。延期公演ではEXILE ATSUSHIの出演が未定のため、払い戻しを希望する人も出るであろう。そしてコロナ禍で経済的に苦しいのは無論音楽業界だけではないので決して無理強いは出来ないが、清木場俊介が今回の開催延期でかなり苦境に立っているのは想像に難くない。実際に本人の動画でのコメントも苦渋に満ちた表情であった。

今回は開催「中止」ではなく開催「延期」となったのは、早いうちに日本武道館の日程が取れそうであるという、良い方の推測が当たれば幸いだと思う。
そして以前も書いたように、こういう時こそ音楽業界は古い枠組みを超えてドラスティックな動きをしてほしい。
清木場俊介が活動できなくなれば、EXILE ATSUSHIとのツインボーカルは実現できなくなり、日本の音楽業界としてはよりもっと大きな損失を被ることになるからである。

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