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すやすや寝る息子をモンスター化させたのは自分だった

2022年11月末に出産しました。産後1ヶ月頃、布団に入ってつらつらと書き、下書きに埋まっていた記事です。産後2ヶ月の今、改めて編集して投稿してみました。



出産して早くも1ヶ月経過した。出産後、産院にて入院していた5日間は今思えばなんて平和な時間だったのだろうかと思う。寝る、起きる、飲む、排泄、そしてまた寝るという繰り返しだった息子。起きてもふにゃふにゃして、泣いても猫みたいな可愛らしい声だったなあ。

そんな平和な日々は終わり、魔の3週目と言われる時期を迎えた頃はどうしたら息子が寝れるのかと夜中に研究する日々だった。「今日は寝れるだろう」なんて、期待することもやめて。深夜2時から4時頃は暗い気持ちにならないように、電気をつけてTVerでバラエティを見まくる生活をしていた。(千鳥よ、ありがとう)

魔の3週目はだいたいみんな経験するものらしい。けれど、息子が異常に泣いているような気もしていた。

抱っこしているとき、飲んでいるとき以外は常にぐずぐず。顔のパーツがガッと中心に寄り、赤い顔で泣き叫ぶ。

なんでだろう。
たくさん母乳吸わせているのに。
ワーワー泣き叫ぶ姿は、小さなモンスターに見えた。

出産前から母乳で育てたいと思っていた私は産後3週頃、「完母にしたいんですけど…」と産院に相談。先生から「ミルクの量を少しずつ減らしましょう。ミルクなしでもよいですよ。赤ちゃんが泣いたらたくさん吸わせてあげてください」という指導を受けていた。

その指導通り、頻回授乳を繰り返してミルクは少しだけに。


とある日、胸が痛すぎて搾乳器を初めて使った。

え、こんだけしか出てないの……?

あれだけ頻回授乳していたから前よりは出るようになっているだろうと、期待して搾乳したものの、完母で育てるにはほど遠いことに気づいた。

それと同時に息子に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

ミルクの量が減った上に、そんなに出てこない母乳を吸う日々だっただなんて。そりゃあ、ギャン泣きするよね。ごめんね。泣いて教えてくれていたんだね…。

まだ産後1ヶ月。これからも頻回授乳を続ければ、もしかしたら先生が言うように完母で育てられるかもしれない。

でも、もうよくないか?

自分の体質を受け入れればよくないか?

息子が元気にすくすく育ってくれればそれでよくないか?

母乳にこだわることをやめて、自分なりの育て方をやっと見つけた12月末だった。

たくさんミルクを飲ませるとすやすやすやすや気持ちよさそうに眠る息子を見て、とてもとても反省した。多分、私は怖い顔をして母乳を吸わせていた。多分、夫や母へも強く当たっていた。思うようにいかないことを受け入れられなかった。プライドが邪魔をしていたんだと思う。




産後2ヶ月の今の私は、あのときを冷静に振り返ることができる。

あのときの私は一生懸命だった。家族にあたり前のように「おやすみー」と言われても寝れなかった。寝不足がしんどかった。肩こりもひどく、体中が痛い。それでも首がぐらんぐらんで持つのも怖いような小さな小さな命を育てていかないといけなかった。なんで泣いているかもわからなかった。息子がぐっすり寝ているときは「ちゃんと息してる?!」って何度も確認するような日々だった。母乳で育てたいって、プライドがちょっと邪魔しちゃったけどそれはそれでよく頑張っていたと思う。

きっと、育児は思うようになんていかない。
理想の育児なんて、ただの親の都合。

完母を諦めた私は、息子が元気ならなんでもいいやー!って色々と振り切っていてなんだかとても楽になった。笑


母乳にこだわることをやめたと、お世話になっている助産師さんに伝えると

よかれと思ってやっていることでもね、振り回されるのは子どもだからね、その子がすくすく育てばそれでいいと思うよ

という言葉が返ってきた。本当にそう思う。きっと、今回に限ったことではない。世の中には自分の都合やプライド、理想で子どもを振り回してしまう親はたくさんいるのかもしれない。



自分のつまらないプライドなんか、いらない。


我が子が元気にすくすく育ちますように。


それが今の最大の願いだ。



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