地球家族という考え方。

私の大好きな海外ドラマの一つに『modern love』というのがある。NYの街の中で起こるいろんな愛のカタチが毎話出てくるんだけど、その中の、『私の特別な ドアマン』っていうお話が特に大好きで。

母子家庭で育った大学生の主人公が予期せぬ妊娠をしてしまい、不安に押しつぶされそうになっていた時に、彼女の住むマンションのドアマンが

子供は村のみんなで育てるものです。NYという巨大な村が、子供を育てるから心配いりません。

と言って彼女を励ましているシーンがとても印象的だった。

そう、子供は、親だけで育てるのではない。保育園や学校の先生、近所のおじさんおばさん、お友達の親、隣の家のお姉さん。みんなで育てていくもの。

私はシングルマザーで、実家からは車で4時間ほどかかるところに住んでいる。知り合いといえば、職場の人くらいで、一緒にご飯に行くような間柄のお友達なんて、一人もいない。頼る人なんてものは、いない。幸い、息子は中3なので、一人で留守番もできるし、電車に乗って出かけることもできる年齢なので、私がフルタイムで仕事していても小さな子供ほどの心配はないけど、これが、保育園児や小学校の低学年だったら、それはそれは苦労していただろう。今のこの時代、女性も働くことがあまり珍しく無くなったとはいえ、子供を持つ母親にとってまだまだ世間は冷たいと思う。小さな子供がいても働かなければいけない事情のある女性もたっくさんいる。子供を連れてヤクルトレディしてる人もいるよ。(その昔私もそうだった)

仕事だけじゃない。普段育児頑張ってるシングルの人が、美容室に行ったり、お買い物したりする、そのほんの数時間だけでもいい。子供を見ていてもらえたら。たったそれだけで、優しく、心からの笑顔でまた子供と接することができる。

そういうのって、もうずーーーーっと、私よりもずっとずっと前の世代から、みんな同じように苦労してきたんじゃないの?よくあるじゃない。寝る間も惜しんで昼夜働いて女手一つで子供3人育ててもらって感謝してます。みたいな話。そりゃ〜お母さんはスンバラしいと思うんだけど、ちょっと待てって思うわけ。

近所の大人たちは何をしていたんだ?

ていうよりも、そういう経験のある人ほど、いかにご近所コミュニティとか、助け合いが必要か、大切かっていうことを知っていると、私は思う。

血が繋がっているとか繋がってないとか、余計なお世話かもとか迷惑かもとか、そういうんじゃなくて、同じこの時代に生きていて、同じように、みんな生きてれば色々あってさ。

出逢うべくして出逢ったのなら、もうそれって家族同然なんじゃないの?困ってる人がいたら、助けてあげたらいいじゃない。

同じこの地球に生まれた家族じゃない。

そしたらもっと、哀しい事件も少なくなると、私は思う。



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