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母親としての自分を好きになる

2022年も残すところあとわずか。
今回は、母親としての自分について書いてみようと思います。
私は普段、訪問看護師をしていますが、母親の一面も持っています。
そして、看護については暑苦しく語れるのですが、母親業についてはほとんど語れないという一面も併せ持っていることをここに公言したいと思います。
どうした急に?と思われるかもしれませんが、これも私の一部ということで、ご興味がある方は読み進めてみてください。


自分は子育てに向いてない、子育てが楽しめない私は母親失格。
子育てはまだまだ続くのに(長男7歳長女5歳)どうしよう、としょっちゅう絶望しています。
今月、長男の個別面談があり、普段の様子で不安に思っていたことを先生にお話しました。そこで、スクールカウンセラーさんに相談してみますか?と促され、これも何かのタイミング・・・と思い、即予約。スクールカウンセラーさんとお話する機会を得ました。
そして、お話を聞いてもらって、子育てを楽しめなくしていたのは自分自身だったんだ、と気づきました。
いや、気づいてはいたんです。
自分の問題だな、と。
でも、その薄々感じていたモヤモヤが、事実となって迫ってきました。
結果、このガリ勉な私が「ま、いっか」となった。
そんな話を、文章にしたいと思います。前置きが長くてすみません。

私が長男のことで気になっていたのは、
・集中しすぎること
・落ち着きのなさ
・しつこさ
本やテレビを見始めると、名前を呼んでも無視。
気になるものが目に入ると、そちらの世界へ没入・・・
片付けに行った先で目に入った本をまた読み始めてしまう始末。
一緒に本屋に行くと、立ち読みが止まりません。
遊びや製作に夢中になってしまうと、止めることができません。
相手がいて、「やめて」と嫌がっていても、すぐに止めることができません。
時間もなかなか守れなくて、朝の集団登校に間に合うように送り出すのが一苦労。そのくらい集中することができる一方で、食事の時などはしょっちゅうフラフラと席を立ちます。宿題する時も、良い姿勢が保てません。

私は、そんな長男に対して、こだわりが強くて育てにくい、と感じていました。
自分の世界に没入するあまり空気が読めなくて、友達とトラブルになったり、授業についていけなくなったりしたらどうしよう、と、とても不安でした。
そんなことをスクールカウンセラーさんに打ち明けましたところ、
いくつか確認されました。
・学校のお勉強はどうか?
・学校に行きたがらない、行き渋りはあるか?
勉強については、今の所困った様子はなさそうで、(文字の書き順のオリジナリティや計算ミスはある)
学校に行きたがらないこともありません。と、答えたところ、
「お母さん、よくお子さんのこと見てるんですね」
「学校に行きたがらずに毎日行っているなんて、すごいですね」と、言われました。
私は目から鱗がポロリ。
そうか・・・
確かに、私は長男のことが気がかりなのでよく見ているし、こんなにこだわりが強くて自由でマイペースな子が、集団の中で過ごしているんだもんなぁ。
行きたくないとも言わずに、毎日頑張ってるんだ・・・。
そして色々話した結果、
長男は長男の正義や信念に従って行動していて、幼さ故に経験もまだ少なく、集団に適応できないこともある。でも、今の所は先生の援助があれば軌道修正ができるし、本人の困りごとにはなっていない。ということがわかりました。

得意なことと、そうじゃないことがある。
私と同じ。
だから、親である私は、長男が得意じゃないところを助けたり、お互い気持ちよく過ごせるように、環境を調整したりすればいい。
なるほど・・・
タイマーを使ったり、TO DOリストを作ったり、できることはたくさんありました。
そして最後に言われた言葉が、
「大丈夫。きっとうまくいきますよ。」
でした。

このスクールカウンセラーさんの言葉を聞いて、ホッとして。
そしてそのあとにハッとしました。
私は、長男の発達に悩んでいるつもりだったけど、本当は、母親として長男に貢献したいのに、それができないことに悩んでいたんだ・・・と、気がついたんです。
自分の悩みは長男の発達と思っていたから、それを解決するために専門家の意見が聞きたかったし、明確な対応策や「こうするとうまくいく」という正解を探していました。
でも、そうではなくて、私の望みが「長男の人生に親として貢献する」だとしたら。
自分にできることって、たくさんある。
そう思えました。
だから、いつもの私だったら「きっとうまくいく」なんて言われても信じないけど笑
今回は「うん。きっとうまくいく。かなとの人生はきっと素晴らしいものになる」と確信できました。
そうしたらどうでしょう。
漫画やお絵描きに夢中になる長男を見ても「お、集中してるんだね!」となるし、
食事の時も「良い姿勢で食べなさい!」ではなく、「椅子に座ろうか」と言える。
これは私にとっては大きな変化です。
そして、こんなふうに思考を変えられたのは、カウンセラーさんがよく話を聴いてくださったお陰でもあるけれど、細々とでも選択理論心理学を学んでいるからだと思いました。
知識は自分を助けてくれる。
学びの効用を実感した瞬間でもありました。

今年の初めにいくつか目標を立てました。
そのうちの一つが
「母親としての自分を好きになる」こと。

そもそも、子育てと仕事は天秤にかけるものではなかったことに気づいたのが2021年。
長女の育児休暇が明けて復職したころから、どんどん加速する焦燥感と虚無感。
自分が自分でなくなるような、そんな毎日でした。
自分の中になんにもなくなっちゃった。
やるべきことばかりに追われて、やりたいことは全部後回し。
そんな毎日を繰り返すうちに、やりたいことがなんだったのかさえ分からなくなっていました。

不妊治療をして奇跡的に出会えた我が子。
子育てをしながら、大好きな看護の仕事をする。
ずっと思い描いていた夢を叶えたはずなのに、現実の私は毎日ガミガミ怒ってばかり。
夫にも全然優しくできません。
「なんで全部私がやらなきゃいけないの」
「誰も手伝ってくれない」
「ママは片付け係じゃない」
「ママは探し物を見つける係じゃない」
「早く寝なさい」「早く起きなさい」「早く食べなさい」・・・
子供と過ごす休日が憂鬱で。
朝ご飯を食べながら昼ごはんのことを考えて、昼ごはんを食べながら夜までどう過ごそうか考える。
子供が飽きない遊びは何か?どこに行ったら2人とも楽しめるか?
楽しむために出かけた先でも「触っちゃダメ」「離れないで」と監視官。
自分の買い物なんてできません。(そもそも自分の欲しいものさえわからなくなっている)
平日は帰宅後から寝かしつけまで、とにかく分刻みのスケジュール。
そんなふうにフル回転で頑張っても、思うように物事が進むわけもなく・・・

私、何がしたいんだろう・・・ちーーーーーーーーん

私ってガリ勉らしいです。夫に指摘されて知ったのだけど。「真面目だよね」と。
確かに昔から漢字や英単語は覚えるまでノートにびっしり書くタイプ。
宿題は必ずやるし、テスト前もちゃんと勉強してました。
前日に一夜漬けとか、怖くてできない。
「勉強しなさい」と親に言われた記憶もないし、宿題を手伝ってもらった記憶もありません。
みんなそうしていると思ってたし、それが普通だと思っていました。
できるようになるまで努力するのは当たり前で、できないのは、自分の努力が足りないから。
そういう考え方ややり方がしみついてる。
だから、子育てがしんどい。
子育ては頑張ってもうまくいかないことばかり。
100回同じことを言っても、子供は言う通りになんてなりません。

私の真面目さが、子供を真剣に見つめて観察することに繋がっただけで、もう十分。
だからもう、「ま、いっか。」
今はそう思っています。

真面目さや正しさは、時に人を傷つけます。
信念を貫くことは自分との戦いでもあって、時に自分自身を傷つけるものなんだと思います。
それでも、一生懸命生きること自体素敵なことだし、夢中になれることがある人生は幸せで、豊かだと思います。
親である私が、自分自身の幸せを追求して、自己実現していくことこそ、子供にできる最大の貢献だと思っています。
だから、私は真面目な自分を活かしながら、母親としての役割も楽しみたいと思います。

おわりに
人生で大切なことは、自分のことを好きになること。
これは、子供たちにも言っていることです。
「自分を好きになる」って、細分化すると「自分を理解する」になります。
2022年、正直辛い1年でしたが、「母親としての自分」は少し好きになりました。
どんな母親でありたいかが、少しわかったからです。
だから、2023年も自己探求頑張ります!(真面目ーーーー!そういうとこーーー!)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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