【東大院試】筆記対策のポイント

東大院に合格したKanaです。
今回は院試対策の概要に関して書いていこうと思います!

研究室訪問やHPを眺めて希望の研究室を見つけたなど、これから院試対策を始めていこう!と志した受験生の参考になればと思います!


筆記試験対策

 自分は生物系の学部に所属していたため、他専攻+外部受験となります。その上で、現状と必要な知識水準とのギャップをもとに参考にしてもらえたらと思っています

院試勉強を始める前(参考)

 研究室訪問をB3冬に行って行き先を決めた後の、自分の知識のスタートラインについて書いておこうと思います。
 院試の中でも比較的簡単な応化の問題でさえも、正直な話、解くとかそういうレベルではなく、ざっと見て解けそうな問題なんてなくて、絶望した記憶しか残っていないです・・・
 当時の日記を元にその惨状を軽く綴っていこうと思います。。

物理化学
熱力学
 ほぼ記憶にない(ΔG = ΔH - TΔSやΔH = ΔU + PΔVの符号から怪しい)
電気化学
 熱力学がそのような状況なので、お察し
反応速度論
 式の定義だけは辛うじてかけるが、有名な機構(Michaelis-Menten機構やLindemann機構など)は忘却の彼方・・・
量子化学
 Bohrモデルの導出からできなかった(泣)
 井戸型ポテンシャルは名前だけ知ってた(なお・・)
無機化学
固体化学や分子の構造とか
 量子化学の時点でお察し
錯体化学
 配位子場理論や結晶場分裂らへんから怪しい
 錯体の反応全般も怪しい
 点群や対称操作は概念すら知らなかった
有機化学
 SN2反応、共鳴構造など有機化学の基本的な知識の名前だけは一通り知っていたが、反応機構とかはかけない(オゾン分解ってなんだっけというレベル)
 学部で人名反応の大半は扱っておらず、ウォーレンを開いてその量の膨大さに絶望した
 
 まあこんな散々な状況でして、過去問を解くとかいう次元ではないことは自分が一番身にしみて実感していましたね笑 
スタートラインはいわゆる"E判定"といったところだったでしょうか。
そのため、残り1年弱で、当日出題される試験を解答できるまでに、知識水準を高める作業こそが受験勉強ということになります。

院試勉強にあたって

 院試勉強に対する個人的なスタンスなのですが、「研究で使えるようにするための院試勉強」を意識して勉強していました。応化の問題は、どちらかと平易な問題が数多く出題されており、素早くかつ正確に処理していくことが求められていると感じています。
 確かに、研究室のディスカッションや実験をしているときに、「ベンゼン環の化学シフトってどのくらい?」とか「酵素の阻害剤を使った時の反応速度のモデルってどうするんだ?」と疑問に思って一から教科書を調べ直しているようでは、他の人と進捗に圧倒的な差が生じてしまいます。院試を通して高いレベルでの研究を円滑に進めるための能力を身に着けてていくことが大切だと思います。
 
 もう一つ重要な点として、法則や知識の本質をつかむように勉強を進める必要があると感じました。大量の演習問題をこなすことによる解法の暗記や記述の表面的な理解では対応しきれないように、わざと差をつけているように思いました。(もちろん演習は時間内に解くためには必要です)実際に、一般的な問題集では見たことのないような聞き方や式の与え方などの工夫が、随所にあったように思います。そのため、高いレベルでの基礎知識の理解を意識して勉強を進めていくことが不可欠であると思います。

 個別の科目の対策については、傾向や参考書などと合わせて書こうと思っていましたが、書くことも多くかなりの分量になりそうです、、、なので別記事で書いていこうと思います!

最後に

 院試は真っ先にイメージに結びつきやすい筆記試験&口述試験以外にも、色々と必要な書類提出もあります。そのような些細なことに躓いてしまっては、悔やんでも悔やみきれません、、書類準備って意外と締め切りが細かくて大変なんですよね。
 併願していると締切や出願方法が異なってくるので特に気をつけてください!!

 これから、自身の院試の経験を元に、「院試の記事ではあまり触れられてこなかったこと」「試験の詳細な解説」について書いていき、孤独と隣り合わせの院試受験生をサポートしていきたいと思っています!
 フォローやいいねなど押してもらえますと今後の励みとなりますので、よろしくお願いいたします!!

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