私の原点となった旅
私の原点
全てはこの挑戦の旅からでした。
私の行動力の源となる旅。
諦めない心を養った旅。
人の温かみを知った旅。
一生のうちに叶えたいこと
22歳のある夏の日のこと。死ぬまでに叶えたいことって何だろう。とぼんやり考えていました。
そこで思い付いた中の一つがフルマラソンを完走すること。「どうせフルマラソンするならホノルルがいい!!よし、決めた!」
友だちと挑戦する予定がまさかの
さすがに1人で行くのはとても勇気がいるので、友だちを誘ったら、「面白そう!行こう行こう」と乗り気。
当時流行していたmixiに【ホノルルマラソンに挑戦します!】と意気揚々に書き、投稿しました。
しかし、その数日後。友だちから「あれ、本気で挑戦する言うてたん?お金ないし、行くのやめとくわ。」とさらりと断らました。
一度きりの人生だから
一瞬、頭の中が真っ白になりましたが、「それなら、一人で行こう!」やりたい事はやる!そこに迷いはありませんでした。【ホノルルマラソンを走ること】私にとってそれはむしろ夢ではなく、決定事項。どうしたら参加できるのかを調べました。
ついにホノルルへ
時期的にツアー申し込みには間に合わず、個人でなんとか無事に手配が完了して、遂にハワイへ到着。
繁忙期ということもあり、航空券もホテルもとても高く、3泊5日で60万はしました。コツコツ貯めてきたバイト代が一気に飛んでいきました。
しかし、経験に投資するのは、むしろお金のいい使い方。今しかできないことをやろう!そう決意しました。
しんどいときこそ身に染みる人の温かさ
ホノルルマラソンは、比較的初心者に優しい大会と言われています。その理由は、足切りタイムがないから。
フルマラソンの大会はポイントごとに、制限時間が設けられていることが多いですが、ホノルルマラソンは時間制限がなく、最後まで頑張ったランナーを拍手で迎え入れてくれます。
朝6時、大雨(スコール)の中スタートしたマラソン。
もちろんツアー仲間はいないので、本当に一人での挑戦でした。スタート時に降った雨で靴が濡れて足元が気持ち悪い。ペース配分なんて計算できるほど練習もしていなかったので、とにかく気力で進むしかないのです。
そんな中、現地の方々が、フルーツや飲み物、一口サイズの手作りチョコレートケーキなどを用意してランナーに配ってくれていました。格別に美味しくて、何よりその優しさが疲れている身体と心を癒やしてくれました。
応援は力になるって本当だった
私は、結局半分以上の距離を歩き、その間何度も自問自答しました。先が見えず、全て同じ景色に見えてくる。
全身の疲労と足の痛みの中、なんのために走るの?なんで挑戦したんだろうと。しかし、途中で諦めようとは1ミリも思いませんでした。「絶対に、ゴールはする!」と何度も自分を奮い立たせました。
そして、ゴール間近の残り200m地点にオリンピックメダリストの有森裕子さんが笑顔で出迎えてくれて「あと、もう少し!」と、一人ひとりのランナーに声をかけてくれました。この時、応援が力になるって本当なんだ。と思った瞬間でした。
私は、30km地点から走れず、立ち止まったり歩いたりしていましたが、応援の声が力となり、最後の力を振り絞って残りの200mは再び走り出し、そのまま無事にゴールすることができました。
旅が教えてくれた事
それは、人の優しさ。
言葉は通じなくても世界は一つだということ。
何事もチャレンジする事が大切だということ。
この体験が、私の生き方の原点であり「悔いのない人生を生きたい」「人に感謝されるような人生にしたい」そう思えた旅でした。
だから、私は今日も前を向いて頑張れるのです。
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