とぼりとぼり
先日いただいた嬉しいおたよりと、そこから繋がった初めての方々へ向けて。何か描きたいなと思いました。
浮かんだものを形にしたら、ヘッダーの絵が完成しました。
私がよく描くこの女の子にはまだ名前がありません。
描きはじめた当初、この子は言葉を集めて旅をする女版スナフキンのようなイメージでした。
この女の子は言葉を拾い集めながら、自分の名前を探しているのかもしれない。今ふっとそんな気がしました。
何者かになりたくて、もがいている。
そのさまに似ているように、この子は自分が何者なのかを言い表わす、自分だけの名前を探している。
まるで童話や昔話のように。
そんな旅をする彼女は、私の家族です。
この子を家族のように感じていただけるとしたら、それはあなたも同じ旅人だからかもしれません。
答えのない何かを探している。
自分にしか分からない、自分にぴったりの何かを。
私たちは探している。
全力疾走でもなく、マラソンでも、駆けっこでもない。
長い長い道のりを、とぼりとぼりと歩いていく。
女の子を描くと気持ちがやわらぐのは、ひとりぼっちではないと思えるからかも。女の子はひとり旅をしますが、おうちで家族に囲まれてもいるのです。
ときには休みながら、ゆっくり前へ進んでいく。
進んでは後戻りしてを繰り返す。
自分の歩みで行こう。
道は長いから。
あきらめないために、あせらない。
そんな感じで絵を描き、文章を書いてます。
思いのほか長く書いてしまいました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
このたびマガジンにまとめました。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
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