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過去の恥を捨てたはなし

十代の頃に描いた漫画の紙を捨てた。
ルーズリーフに描いたもの数枚だったと思う。

なぜ捨てたかというと、あまりに恥ずかしくて!


その漫画は恋愛色の濃ゆい内容で。二十代独身の頃に読みかえして、これをもし親兄弟に見られたら恥ずか死ぬ!!と思って捨てた。

十代の頃に描けるだけの精一杯でコソコソ描いた少女漫画。
残しておいても良かったかも、と今なら思える。それくらい遠い過去になった。
それを捨てた二十代はまだ思春期の幼さに近かったのかもしれない。

今思い出すと、捨てるほどの内容でもなかった気がする。今の方がもっと恥ずかしいもの書いてるな、と遠い目……ゴホンゴホンッ。


恥の多い人生で……というか恥しかない人生だ。
過去の恥を捨てていかないと、生きていけない。

ほじくると色々出てくるので、そっと思い出のブラックボックスに封印して忘れているのが私である。

そしてときどき思い出して、ひとりで身悶えして、また忘れようと思う。


お絵描きサークルのお題「捨てた」で、パッと思いついたネタがこれでした。
読んでいただき、ありがとうございます。


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