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拝啓

近ごろの日差しと花粉に春の訪れを感じます。
お元気ですか。

春に体調を崩しやすいので、今は規則正しい生活を目指しています。
漢方薬は苦いですがよく効くので我慢して飲みます。でもやっぱり不味いです。あの絶妙な甘苦さをどう表現したらいいか……とにかく不味いとしか言えません。子どものころに無理やり飲まされたドクダミ茶よりはマシかもしれません。

親が子を想うあれこれを今は同じ親目線で思うことはありますが、それでもあれはキツかったなあと遠い昔を思い出します。この水が良いからこの製品が良いから……ごめんなさい、それ自分には効かなくてすみませんな気持ち。子どもごころに気を使うし負い目を感じる。あれは何と言えばいい感情なのでしょうね。
その気もないのに一応話を合わせて「うんうん」と言えば、親は「良かった」と喜んでくれる。ザラリとした感触。小さな嘘をつく引け目。
子どもに押しつけたくないとは思っても、実際自分は今どうなのだろうと考える時もあります。

春の楽しみは花が咲くことです。
冬よりもにぎやかに鮮やかな色が目に映るのはワクワクします。
きっと良いことがありますよ、と花が咲いてくれているようです。
だから少しだけ頑張ります。頑張るのは少しだけで。あとは自分の体に優しくすること。そう思って、苦い漢方薬を飲んで早く寝ます。

それでは今日はここまでにして。
おやすみなさい。

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